鶏肉とじゃがいもは、「鶏じゃが」の名コンビであるわけだが、これをキムチで煮込むとまた大変うまい。作るには、まずはキムチをケチらないこと。それからキムチの味をしっかり出し、肉にしみ込ませるのがポイントとなる。
じゃがいもは、肉なら何でもよく合うわけで、鶏肉との相性も、もちろんいい。味つけは、日本式にやるのなら醤油味の「鶏じゃが」だが、じゃがいもは外国の由来だから、外国っぽい味つけがやはり合い、トマト煮などはとてもうまい。
それからあと、よく合うのが「キムチ味」なのである。
韓国の料理にも、じゃがいもと豚肉を煮込んだ「カムジャタン」があるけれど、鶏肉を使っても悪いはずはない。キムチの癖のある味に、ほっこりとしたじゃがいもは、打ってつけの癒やしとなるのだ。
キムチ味を付けるには、まずはキムチを買ってこないといけないわけだが、これはまずはもちろん、韓国食材店で買うのが一番うまい。ただ近くにそういう店がない場合、スーパーで買っても問題なく、100グラム100円見当のを選ぶのがいいと思う。
それからスーパーで売っているキムチには、韓国っぽいのと日本っぽいのと2通りあるから、料理に使うためには韓国っぽいものを選ばないといけないのは言うまでもないことだ。
キムチを料理に使う際には、熟成させ、酸っぱくするのがおすすめだ。賞味期限は4~5日になっていると思うが気にせずに、冷蔵庫に1~2週間入れておく。
また買ってすぐ使う場合は、買ってから使うまで、常温に出しておく。常温に出しておくのは、丸1日くらいだったとしても、問題はまったくない。
キムチ料理のポイントは、まずは「キムチをケチらないこと」なのである。キムチも安いものではないが、これで味を付けるわけだから、足りないとお話にならないのだ。
それから次に、キムチの味をきちんと出し、それを材料にしみ込ませること。おれはこれを、以前韓国へ行った時、料理の先生もしているというベテラン主婦から習ったやり方でやっている。
鍋にゴマ油・大さじ1を引き、まずぶつ切りにした鶏もも肉250グラムを、皮を下にしてならべ、その上にキムチを乗せ、キムチの汁をあるだけかける。
キムチの量は、汁1カップにつき、100グラムが目安である。
きのうは、汁は2カップ(2杯分)とした。だから300グラム入りのキムチなら、その3分の2を入れてしまうわけである。
この状態で、10分くらいそのまま置いておく。肉は火が通ると味がしみにくくなるから、ここで下味を付けるわけだ。
10分たったら弱めの中火をつけ、フタをして蒸し焼きにする。
蒸し焼きの目的は、
- 鶏の皮を焼いて脂を出すこと
- キムチにしみている味を外に出すこと
- その味を、鶏肉に付けること
となるわけだ。
蒸し焼きを10分したら、煮詰まる分を見越して水を2+2分の1カップ入れ、味をつける。
本当においしいキムチなら、塩だけで十分なのだが、スーパーで売っているのはそれほどでもないから、
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 淡口醤油 小さじ1
- おろしたショウガ 1~2センチ大
- 塩 少々
を、味を見ながら入れていく。
味を決めたら、ゴロゴロに切ったじゃがいもを入れ、フタをして、弱火で15分程度、じゃがいもがちょうどいい固さになるまで煮る。
煮上げる5分前に、くし切りにした玉ねぎ、そして直前に、斜め切りにしたネギを入れ、味をみて塩加減し、火を止める。
酸味のある、キムチの味は、たまらない。
味のしみた鶏肉と、ほっこりじゃがいもの相性も最高だ。
キムチ煮には、もちろん白めし。
それに、冷やしトマトと、、、
キムチ。
酒は、冷や酒。
毎度毎度、ウマイものばかり食べているわけである。これは料理をしない奴にはできない話で、まったく申し訳ないことだ。
おかげできのうも、順調に飲み過ぎるわけなのだが、べつに誰に迷惑をかけるわけでもなし、記憶をなくして床につくのは平和なのだ。
「そのうちぜったい体壊すよ。」
そうだよな。