昼はアサリのうどん、夜はサバ缶のみそ汁に生節のあぶったので酒を飲んだ。
ひとりで飲み屋に行ってみようと思ったら、まずはどこでもいいから、カウンターのある店に入ってみるのがいいのである。
会社以外で、自分の居場所を見つけようと思ったら、「飲み屋」は手頃なものの一つだろう。
飲食をいっしょにすることは、人と人を結びつける効果があるから、飲み屋は人のつながりが出来やすい。
もちろんそれは酒が好きな人の場合で、酒があまり好きでなければその他の趣味のサークルなどを探したほうがいいと思うが、そちらはぼくは知らないから、ここにも書けないわけである。
飲み屋へ行ってみようと思ったら、まずは「勇気」が必要になると思うが、これはどんなところへ行くにしても必要になることだから、それはがんばって奮い起こしてもらうしかない。
ぼくなどは、はじめての店に入るときのドキドキ感が好きなのだが、怖ければ、誰かといっしょに行くのでもいいと思う。
何度か行ってお店の人と顔がつながったりすれば、そのうちひとりで行けるようになる。
次に考えないといけないのが、「どの店に入るか」ということだろう。
これはたしかに考えどころとなるのだが、基本的には「どこでもいい」のである。
飲み屋で自分の居場所を見つけようと思ったら、いちばん大事なのは「雰囲気」で、それが自分に合うかどうかは実際に入ってみないとわからない。
お店の雰囲気は様々で、自分に合う場合もあるだろうし合わない場合もあるだろう。
合う店を見つけるためには一度で決めようと考えず、いくつかの店をまわってみるのがいい。
ただしひとりで行こうと思う場合、一つだけ大事な条件があり、それは「カウンターがある」こととなる。
テーブル席へすわってしまうとポツンとひとりになってしまって、お店の人やお客さんとの関係がつきにくい。
カウンターがあるかどうかはお店に入ってみないとわからないこともあると思うが、もしお店のドアを開け、カウンターがないようなら、そのまま入らずドアを閉めてしまって問題ない。
「料金」も心配かもしれないが、これは多くの飲み屋が店先にメニューなどを出しているし、食べログなどで下調べする手もある。
でも飲み屋の料金など知れているし、はじめは注文を少なめにしておけば、そう高く取られることもないだろう。
あと心配なのは、やはり「ひとりぼっちになってしまわないか」ということだろう。
誰とも話せず、居場所がない思いをするのはたしかにつらい。
でもこれは、まず心配する必要がない。
お店の人は、カウンターのお客さんにまちがいなく声をかけるし、もしお店の人が何も声をかけてこないことがあったとしたら、それは「よくない店」だから、二度と行かないようにすればいいだけである。
そばに座っているお客さんは、話しかけてくる場合もあるし、こない場合もあると思う。
ぼくはどちらかといえば、あまりお客さんが話しかけてくる店よりも放っておいてくれる店のほうが好きなのだが、もし話しかけてこなくても、お客さんは自分を見ている。
「見られること」は、すでにコミュニケーションのうちであり、それを意識してさえいれば、黙ってお酒を飲んでいてもつらくなることはないだろう。
ただしここで、一つ大切なことがある。
背筋をのばし、お行儀よくすることだ。
お店の人やお客さんは、こちらが座っている姿を見て人間性を探ろうとしている。
好意を持ってもらえるような振る舞いをすることは大事である。
特に背筋は、丸まっていると暗く寂しくみえるから、注意が必要だとおもう。
どこの飲み屋へ行ったとしても、取って食われるようなことは滅多にない。
臆せず一歩を踏み出してみるのがいいのである。
さてきのうは、前日つくったアサリの吸物にうどんを入れて昼酒をした。
うどんを入れる場合には、吸物に少しみりんを入れ、甘みをつけるのがコツとなる。
夜はサバ缶のみそ汁と生節のあぶったの。
このサバ缶のみそ汁は、ツイッターで教わったのだが、大変うまかったのである。
ぼくは食事のメニューを考える際、でつぶやくクセがあり、そうすると頭が整理されて考えやすくなる。
きのうもあれこれつぶやいていたのだが、ふとサバ水煮缶を買ってあったのを思い出した。
何かに使うつもりで買ったのだが、どのように使えばいいか、まだ思い付いていなかった。
そこでツイッターにそのようにつぶやくと、すぐに返事があった。
長野の女性で、
「自分の土地ではうどと合わせてみそ汁にする」
とのこと。
これには非常に「なるほど」とおもい、早速やってみることにした。
うどはなかったが、サバと相性がいい大根で、悪いことはないだろう。
ついでに冷蔵庫にはいっていたニンジンと油あげも使うことにした。
鍋に5センチ角ほどのだし昆布を敷き、短冊に切った大根とニンジン、油あげ、それにサバ水煮缶を汁ごといれ、水2カップ半を注いで火にかける。
酒大さじ2とみりん小さじ2、おろしショウガ小さじ2分の1をいれ、アクを取りながら5~10分、野菜がやわらかくなるまで弱火で煮る。
野菜が煮えたら味を見ながら信州みそを溶きいれる。
みそは何を使おうか迷ったが、やはり長野の人に聞いたのだから、ここは信州みそだろう。
たっぷりの青ねぎをふり、一味をかける。
サバのコクで、ちょっと豚汁とも似たこってりとした味になる。
うどを使えば、その香味がサバによく合うだろうし、長野では細いタケノコをいれることもあるそうだ。
でもいずれにしても、豚汁とおなじで根菜系ならどんなものでも合うとおもう。
作るのも簡単だから、このサバ缶みそ汁、これから活躍しそうな予感がする。
あとは生節のあぶったの。
生節をフライパンでさっとあぶり、おろしショウガと青ねぎ、味ポン酢をかける。
生節はマヨネーズと合わせてもうまいと聞いたことがある。
ふきと油あげを、こないだ作った生節煮付けの残り汁で煮たの。
新玉ねぎとちくわの一味味ポン酢。
自家製梅干し。
酒はぬる燗。
きのうもツイッターでダラダラとやり取りしながら、気分よく飲んだのである。
「ぼくも今度はひとりで飲み屋に行ってみるよ。」
ぜったい人気者になるとおもうよ。
ちなみにミニライブは、大宮通三条東入る八坂神社御旅所にて、4月20日(日)午後2時半ごろから20分くらいの予定。
毎日練習にはげんでおります。
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コメント
一人飲みはまずはカウンターのある飲み屋ですね。勉強になります♪
旅行先で飲みに行きたくなるのですが、なんとなく尻込みしてカフェでビール飲む程度になって残念な思いをすることがよくあります。
おっさん久々やな!
さば缶やってみるわ〜!
おっさん音楽の話してや〜
あんまわからんかもやけど。