きのうは喫茶店「PiPi」の店主「マチコちゃん」の誕生パーティーに出席した。
「一人飲み」は奥が深いのである。
酒を一人で飲むというと「寂しい」と思う人もいるかもしれないけれども、実際には一人で飲むからこそ見える世界があり、それは非常に奥が深い。
家の一人飲みが実に気分がいいことは、ぼくが強調してやまないことで、肴を自分でつくって味わうことは「自分」を確認するためのまたとない機会となる。
さらに外で一人で飲むことが、また広い世界があるのであり、人間のつながりがいくつもの段階をへて出来ていくのを体験できる。
仕事などの知り合いといっしょに行ってしまうと、飲み屋ではその知り合いと話すことがどうしても多くなるから、赤の他人と新たに出会うことを体験するのはむずかしい。
飲み屋の「常連さん」といわれる人たちも、基本的に一人で飲みにくるわけで、常連さんの飲み屋街での動きが実にダイナミックであることをぼくは最近新たに知ることとなっている。
飲み屋での人のつながりが出来ていくあり方は、もちろん人によってそれぞれだと思うけれども、まずは飲み屋の「店主」と知り合うのが基本にはなるだろう。
店をまわると「気が合う」店主と出会うこととなり、そうなるとその店に通うのが楽しくなる。
店主と出会うと、次は「お客さんと知り合う」ことになるわけだが、ここにもやはり「出会い」がある。
ある特定の常連さんと「気心が通じた」と感じられる瞬間があるのであり、そうなるとお店の常連さんどうしの人間関係に組み込まれ、「居場所」が見つかることになる。
ぼくはこれまで、四条大宮のバー「スピナーズ」で、このお客さんとの人間関係を楽しんでいた。
ところが最近になってぼくが知ったのは、この特定の飲み屋の人間関係を超えた「飲み屋街」の人間関係があることで、それはスピナーズのほかに立ち飲み「てら」へ通うようになったことがきっかけになっている。
てらで「マチコちゃん」と出会い、マチコちゃんを軸とする一群の人たちと知り合うことになったのだ。
マチコちゃんは喫茶店の店主だが、それは今年になってからの話で、それまでは単なる大宮の飲み屋の常連さんだったし、今でも飲み屋の店主であるわけではない。
しかしこのマチ子ちゃんが非常に積極的な人で、「マチコ軍団」とも称されるグループを形成しているのである。
軍団のメンバーは、下は20代、上は50代くらいまでの男女で、マチコちゃんの元々の友達のほか、複数の店の常連さんとなっている。
何人かで連れ立って飲み歩いたりもするし、さらにイベントをして一堂に介したりもする。
ぼくも最近、軍団への加入を許され、きのうはその「総会」ともいえるマチコちゃんの誕生パーティーへ出席したわけである。
パーティーはイタリアンバル「ピッコロ・ジャルディーノ」を貸し切っておこなわれ、20人ほどが集まった。
ドレスコードがあり、男性は「スーツ」となっていたが、ぼくはスーツをほとんど捨て、残してある礼服なども体型が変わって着られないから、いつも通りの格好で行った。
花束くらいを持参するのは礼儀だろう。
多くの人がプレゼントも用意していた。
2時間の食べ放題、飲み放題で、会費は4000円。
ピッコロ・ジャルディーノは料理もうまい。
ぼくははじめはビール、それから赤ワインを飲んだ。
目の前に酒豪池井くんがいたから、ぼくも煽られて杯を重ねることになる。
会のクライマックスは誕生ケーキ贈呈。
マチコちゃんによって一人ひとりにケーキがふるまわれる際、ケーキを口のまわりに付けられるのはお決まりなのである。
ピッコロ・ジャルディーノは9時半までで、そのあとは「スピナーズ」で二次会となった。
もう酒はかなり回っていたが、さらに飲み続けることになる。
マチコ軍団のメンバーには、二十歳そこそこの女性も多い。
おっさんとしては嬉しい限りである。
大きなチェブ夫も登場した。
女性に抱かれ、喜んでいるのは言うまでもない。
ぼくは久しぶりによく飲んで、終盤は記憶があいまいだ。
3時を過ぎ、帰る人や寝落ちする人もあらわれたので、店を出ることにした。
腹が減っていたから、帰る前に「餃子の王将」へよった。
餃子の王将は酢豚がうまい。
シメのラーメン。
きのうは麺も入れてもらった。
フラフラになって帰り、歯を磨いて布団にはいった。
すぐに眠り、今日目が覚めたのは昼だった。
「若い人と知り合えるのはありがたいね。」
ほんとだよ。
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コメント
初見です。
こんな若い人らと話とか合いますか?
合いますよ(^_^)