昨日は朝から喫茶店でビールをのみ、昼もやはりビールをのみ、夜はマチコちゃん&フレンズとたこ焼き「壺味」からスピナーズへ流れた。
仲間ができるのはいいのである。
以前は四条大宮のタリーズへ一日2回、午前はブログ更新のため、午後は仕事のため、出かけていたわけなのだが、さすがに一日2回は自分のなかでも「行き過ぎ感」が漂いはじめ、どこか別に出かけられる場所がないかと思っていたところ、ちょうどいいタイミングで知り合ったのが、喫茶店「PiPi」の店主「マチコちゃん」である。
以前から四条大宮の飲み屋で顔を見かけてはいたのだが、それまでアルバイトしていたPiPiを店主として引き継ぐことになり、ショップカードを配ったりして宣伝しているところに、ぼくも声をかけられた。
開店記念パーティーへも誘われて、少し親しくなったところで、「コーヒー一杯で長居していいか」とたずねたところ快諾を得、それからPiPiをブログ更新の場とさせてもらうようになっている。
もちろんいつもコーヒー一杯だけでは申し訳ないから、時々は昼ビールの場としても利用させてもらうわけだ。
いつもはビールを飲むのは、ブログ更新が終わってからとしている。
べつにビールを飲みながらでも、ブログは更新できるのだが、少しガマンしてから飲んだほうがビールはうまい。
ところが昨日は、池井くんがあらわれた。
四条大宮を代表する飲み助の一人池井くんは、マチコちゃんともつき合いがあり、PiPiにも時折顔をみせると聞いてはいたが、ぼくはPiPiでは初めて会った。
池井くんは当然のように朝からビールを飲みはじめる。
負けず嫌いのぼくは、「ここで遅れをとってはならぬ」と、いっしょに飲むことにしたのである。
ブログ更新は無事おわり、昼酒のアテは決めていたので家に帰った。
ソーミンチャンプルー。
以前沖縄料理店でつくり方を教えてもらい、それからちょくちょく食べている。
シンプルな材料をつかい手軽に出来ながら、「さすが沖縄」と言いたくなるいかにもエスニックな味がする。
作り方は、まずはそうめんを1分ほど、固めにゆでる。
ゆで上がったそうめんはザルに上げ、水で洗って水気をきる。
フライパンを強火で熱し、ツナ缶を油ごといれたら続いてそうめんをいれて混ぜ、ざく切りにしたニラを加えてさらに炒め、塩コショウで味つけする。
特にコツといえるものもなく、塩加減と炒めすぎに気を付けさえすればおいしくできる。
ビールを飲んだら昼寝して、昼寝からさめたら仕事をする。
仕事を終え、昨日は四条大宮へ飲みに出ることにした。
はじめに行くことにしたのは、たこ焼き「壺味」である。
大宮通錦小路下ルにある、オープンテラスの目立つ店だが、ぼくはこれまで行ったことがなかったのを、マチコちゃんが常連にしていて店主もPiPiにときどき来るから、それで顔がつながって、行き始めるようになっている。
店にはいると大杉漣に似た30代の男性がいた。
この男性もやはりマチコちゃんの仲間の一人で、PiPiに行くようになってから知り合った。
男性は壺味の常連だから、ぼくはメニューを教えてもらいながら、よさそうなものを注文する。
まずは「どんぼ」。
これはとり貝の子だそうで、キャベツが添えられ、酢みそがかかっている。
それからタコ山芋焼き。
山芋のとろろにタコをいれ、ふんわりと焼き上げたもので、味ポン酢で食べる。
これらをアテにビールを飲んでいたところ、池井くんが奥さん、それに1歳の娘さんとあらわれた。
池井くんが「バクダン」をたのんだので、ぼくも同じのをたのんでみた。
バクダンといえば、東京では焼酎をビールで割ったものだと思うのだが、こちらでは焼酎をサイダーで割り、さらに赤玉ポートワインをいれるのだそうだ。
さらにそれを壺味では、サイダーのかわりに酎ハイを使っていて、甘みがあって口当たりはいいがその実アルコールは非常に強い、「悪魔の酒」ともいえるものになっている。
池井くんは、他の店のバクダンは「生ぬるい」のだそうで、バクダンはこの店でしか飲まないそうだ。
グビグビと飲む池井くんを横目でみながら、酒がそれほど強くないぼくは、チビチビ飲んだ。
そのうち、マチコちゃんが、やはり仲間の羽生選手に似た若い男性とつれ立ってあらわれた。
さらにそれから若い女性客が次から次へとはいってきたから、はじめは「何軒かはしごしようか」とも考えていたぼくだが、腰を落ち着けることにした。
焼きそばをたのもうかと思ったが、マチコちゃんが「ぜったいネギ焼きを食べないといけない」と言う。
それでたのんだそのネギ焼きが、「かなり」といえる代物だった。
まず鉄板にお好み焼きの下地をのばし、天かすを散らした上に、九条ねぎをたっぷりのせる。
しかし九条ねぎはこれで終わりではなく、牛すじをのせたらさらにこんもり、山盛りにする。
紅しょうがやチクワなどをトッピングしたら、まわりにさらに下地をのばし、それを折って丸い折り詰めのようにする。
ひっくり返してしばらく焼いて、丸くのばした卵をはり付けて完成となる。
ゆうに30分以上はかけて焼かれ、上には甘いソースと、京都独自の辛いソースがたっぷり塗られる。
やわらかく蒸しあがった九条ねぎは、甘みとわずかの辛味があり、酒のアテには最高である。
ネギ焼きを食べおわり、お腹もふくれたところで「スピナーズ」へ、マチコちゃん、それに仲間たちといっしょに流れることにした。
スピナーズで飲みながら、「仲間ができるのはいい」とあらためて思ったのである。
スピナーズでは、熱燗をたのんだ。
もう12時を過ぎていたから、眠気をさそう熱燗を飲み、そろそろ着陸に向かおうと思ったからだ。
カウンターは常連さんで一杯だったから、ぼくたちはテーブルに座った。
20代、30代の若い人たちと話しながら、ぼくがぼんやりと考えたのは次のようなことである。
飲み屋で知り合いをつくろうと思ったら、やはり一人で入るのがいい。
知り合いと行ってしまうと、その知り合いと話すだけで終わってしまいがちとなる。
一人で行くと、初めはポツンとしていても、そのうち店主なども配慮してくれ、徐々にお客さんとも話せるようになっていく。
二度、三度と顔を合わせるうちに、「飲み友達」ともいえるようになってくる。
もちろんそれはそれで十分楽しく、飲み友達が二人、三人と増えていくのはうれしいものだが、さらに飲み屋へ通っていると、飲み友達が一気にふえ、「飲み仲間」といえるような関係ができることがある。
これは色んな機会があり、店主が企画する周年や新年会など、常連さんが一堂に会する場へ参加するなどということもあるのだが、「あるお客さん」と出会うのも大きい。
お客さんの中には「まとめ役」的な役割を果たす人がときどきいて、その人と知り合うと、その人がもつ人脈のなかに仲間入りさせてもらえることがあるのだ。
今回ぼくは、たくさんの若い人たちと知り合うことになったのだが、それは「マチコちゃん」のおかげである。
誕生会や花見などにも誘ってもらえ、楽しくなりそうな予感がする。
51歳バツイチ独身ひとり暮らしのぼくにとっては、何ともありがたいことである。
若い人たちは多くが今日も仕事があるから、昨日は2時ころにはお開きになった。
ぼくもそれで家に帰り、満ち足りた気持ちで布団にはいった。
「若い人に説教しちゃダメなんだからね。」
うん、そうだよな、気をつけるよ。
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コメント
バツ一独り者生活も悪くないですね。今年は、有名なスピナーズや京子に是非行ってみたいです