だしに干しエビを加えると、これがマジでヤバイです。水に入れて煮立てるだけで、そのまま煮込んで食べられますし、使い方も手軽です。
干しエビ入り豚肉と青菜のぞうすいの作り方
だしには干しエビの他に干しシイタケも加えています。炒めてからさらに炒め煮して煮込むことで、具材に強力に味が入ります。
干しエビだしはデンジャラス!
特に汁物のばあいには、「だしをどうするか」は料理を考える際のポイントになるわけで、これを顆粒だしなどを使わずに自分で工夫することに、料理のいちばんの面白さがあると筆者は思います。
けずり節のだしを取ればまちがいはないですが、けずり節だとだし殻をとり出さないといけないところがちょっと面倒くさいのと、そのだし殻を捨てるのに「もったいない」という気持ちが湧きます。
今回は具材に豚肉と白菜を使いますので、そこからかなりいいだしが出はしますけれど、それだけだとやはり物足りないです。それでこないだ、干しシイタケを加えてみましたら、これがかなり良かったというわけですが、さらに今回、干しエビも加えてみた次第です。
干しエビは、まじで「デンジャラス」のひと言です。
干しエビはいいだしが出て、しかも青菜によく合います。中華料理で青菜そばを注文すると、干しエビが入ってくるのを見ることもあると思います。
また干しエビはけずり節とはちがって、いっしょに煮込んで具として食べることができます。これは干しシイタケも同様ですが、「とり出して捨てなくていい」のは料理の精神的負担をかなり軽くしてくれます。
さらに干しエビと干しシイタケは、相性も抜群です。干しエビは魚介系、干しシイタケは植物系ですので、ちょうど「けぶり節+昆布」にも相当する、名コンビであるといえます。
乾物ですので保存もラクで、干しエビと干しシイタケは常備するのがおすすめです。
レシピ
干しエビと干しシイタケは水に入れ、煮立てて火を止め、5分ほどそのまま置いておけばそれだけでいいだしが出ます。料理をつくる全体の段取りは、まず炒めてそれから炒め煮、最後に煮込むというもので、この3段階を経ることで、具材に強力に味が入ります。
STEP1 干しエビと干しシイタケを水に入れて火にかける
鍋に、
- 水 600cc
- 干しエビ 2つまみほど
- 干しシイタケ 2つまみほど
を入れて中火にかけ、煮立ったら火を止めてそのまま置いておきます。
STEP2
だしを取るのと並行し、フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- 豚コマ肉 100グラムほど(食べやすい大きさに切ってかるく塩コショウしておく)
を入れて中火にかけ、じっくりと豚の脂をひき出します。つづいて、
- 玉ねぎ 4分の1個(適当な大きさのくし切り)
- 白菜の茎 2~3枚分(食べやすい大きさにそぎ切り)
- 水煮タケノコ 少々(食べやすい大きさ)
を加え、2~3分炒めて油をなじませます。
STEP3
- 酒 大さじ2
- ナンプラー 小さじ2
- 塩 小さじ2分の1
を加え、1~2分炒め煮します。調味料で直接炒め煮することで、調味料が強力に具材に入ります。
STEP4
- 干しシイタケのだし
- 白菜の葉 2~3枚分(ざく切り)
を加えて5分くらい煮込んだら、
- 小松菜 2分の1把ほど(ざく切り)
- しめじ 少々(石づきを切り落としてバラす)
- サトウのごはん的なやつ 1人前
を入れて1~2分、ご飯がほぐれるまで煮込みます。
器によそい、粗挽きコショウをかけて食べます。
うま味は十分でありながらクドくなく、まじでウマイです、このだしは。だいたい8,322回くらいは死ねると思います。
干しエビのだしはまじでヤバイです。干しシイタケとあわせて使うと、特に青菜には最高に合うだしになります。
干しエビは水に入れ、煮立てるだけでだしが取れます。だし殻をとり出す必要もありませんので、大変手軽に使えます。
全体の段取りは、まず炒め、それから調味料を加えて炒め煮し、最後に煮込みます。炒め煮をすることで、具材に味が強力に入ります。