豚肉が中途半端に余っていて、それでは肉気が、メインの皿には足りないように思われた。
「何を足そうか」と考えて、思い浮かんだのは旬のあさり。キムチも冷蔵庫に入っていて、豚肉とあさり、キムチとくれば、キムチチゲでおなじみの黄金のトリオである。
ただし、キムチチゲだと、もうこの季節には暑すぎる。
そこでキムチチゲの汁なしバージョン、豚キムチにすることにした。
豚キムチは、キムチをあまり安いのを買いさえしなければ、ただ炒めるだけで間違いなくおいしくできる。あさりを入れればさらにおいしくなるわけで、この料理はまず失敗は考えられない。
ただ一つ、あさりも豚肉も炒めすぎると硬くなるから、火加減弱め、炒め時間も短くするのがポイントといえばポイントだ。
あさりは、薄い塩水に1時間ほどひたして砂出しし、そのあと両手でガシガシ擦りながら、水を4~5回替えて洗う。
フライパンにゴマ油少々を引き、豚コマ肉100グラムと、見た目同量くらいのキムチとあるだけのキムチの汁、それに味を吸わせる役目の油あげ2分の1枚ほどを入れ、中火にかける。
豚肉に火が通ったら、
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 淡口醤油 小さじ1
- おろしショウガ 2センチ大分くらい
を加え、洗ったあさり、きのうは300グラムを入れて、火を弱めの中火くらいにし、フタをする。
あさりの殻が開いたら味を見て、塩気が足りなければ塩を足し、中火に戻して、斜め切りにした青ねぎと、シメジを加え、さっと混ぜて、火を止める。
皿に盛り、ひねり潰したゴマを振る。
これは言うまでもなくうまく、酒にもめしにもバッチリ合う。
あとは、とろろ昆布の吸物。
お椀にとろろ昆布と削りぶし、水にひたしてよく絞った焼麩を入れ、お湯を注いで淡口醤油で味をつけ、青ねぎと一味をふる。
それに残りのイワシと、
キムチ。
酒は、冷や酒。
きのうは、おととい丸々半日飲み続けたため、起きたのは昼近く。花見の予定がもう一つ入ってはいたのだが、さすがにもう飲めないから、それはキャンセル。
ブログ更新に夕方近くまでかかり、それが終わったら精魂尽き果て、たまっている仕事はせず。
夜になり、また酒を飲みはじめたという一日だった。
我ながら、自堕落な生活ぶり。もうちょっと、キビキビと物事をこなしていきたい気持ちもある。
でもぼくも、もう50過ぎ。
あとはもう死ぬだけだから、そこそこ生活できるくらいの金があれば、それでいいのだ。
「あまりサボると生活もできなくなるよ。」
そうだよな。