キムチチゲに牡蠣を入れたという話。牡蠣と豚肉、キムチ、干し椎茸のコクだから、これで「死なない」という方がおかしいのだ。
牡蠣も、本当にそろそろ終わり。もし思い残すところがあったなら、今のうちに食べておかないとなくなってしまうから注意が必要。
それできのうは、牡蠣のキムチチゲ。
牡蠣はキムチと相性が抜群で、牡蠣のキムチ炒めとかは死ぬかと思うくらいウマイのだが、キムチといえば、やはりキムチチゲ。
キムチチゲに牡蠣を入れるのは、まだやっていなかったのだ。
キムチチゲは、要はキムチと豚肉を煮ればできる、比較的簡単な料理。そこに牡蠣を入れると、これがやはり死ぬほどウマイ。
牡蠣は、韓国の味と合うと思う。牡蠣のあの独特のクセが、やはりクセがあるキムチによってよりパワーアップされ、別次元に到達するかのようだ。
キムチチゲを作る場合、まずはキムチと豚肉をゴマ油でじっくりと炒めるのがポイントだ。油によってキムチと豚肉の味を引き出し、これが味のベースとなる。
キムチチゲは本当においしいキムチを十分な量使った場合、あとは塩を加えるだけで味のバランスは十分整う。でもなかなかそういうわけにもいかないから、ニンニクや豆板醤、干し椎茸のだしや酒、みりん、しょうゆなどで味を補うことも必要だ。
牡蠣は、火が通り過ぎると小さく縮まってしまうから、とにかく煮過ぎないことが肝心。
加熱用でも、煮時間は「2分」だから、最後に入れて2分たったらすぐに火を止め、さらに余熱でも縮むので、間髪入れずに器に盛るようにする。
牡蠣・1パック(=120グラムとか)は、生食用なら水でサッと洗う。
加熱用の場合は片栗粉・少々でもみ洗いし、水を3~4回替えてよくすすぐ。
鍋に、
- 水 3+2分の1カップ (3カップのだしが取れる)
- 干し椎茸(中) 3枚
を入れて中火にかけ、煮立ったら5分くらい煮て火を止めたらそのまま置いて、干し椎茸のだしを取る。
並行して鍋に、
- ゴマ油 大さじ2
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 豆板醤 小さじ2
- 豚うす切り肉 100グラム (食べやすい大きさに切って広げて入れる)
- キムチ 100グラム (=豚肉と見た目同量。豚肉の上に重ねる)
- キムチの汁 あるだけ
を入れ、フタをして弱火にかけて10分くらい、時々混ぜながらじっくりと蒸し焼きにする。
- 水煮タケノコ 4分の1本 (2~3ミリ厚さの食べやすい大きさに切る)
- もどした干し椎茸 (汁気を絞り、石づきの先端だけ切り落として1センチ幅くらいに切る)
を入れて1分くらいサッと炒め、干し椎茸のもどし汁・3カップを入れて、弱火でコトコト2~3分煮る。
味が馴染んだところで、
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 薄口醤油 大さじ1
- 塩 少々 (この後もやしから水が出るのでやや強めにしておく)
- コショウ 1~2振り
を加え、さらに1~2分煮る。
中火にし、
- もやし 1袋
- 洗った牡蠣
を入れ、2分煮る。
ニラ・2分の1把(ざく切り)を加え、30秒くらい煮たら火を止める。
好みで粗挽きコショウ、それからパルメザンチーズで味を替えながら食べる。
牡蠣と豚肉と、キムチと、それに干し椎茸のコクだから、これで死なない方がどうにかしているというものだ。
あとは、白めし。
酒は焼酎水わり。
牡蠣に含まれる「タウリン」は、肝臓がアルコールを分解する働きを促進する作用があるそうだ。
だからといって、油断していつもよりたくさん飲んでしまえば、やはり翌日は二日酔いになるから注意が必要。
「自分がね。」
ホントだな。