鶏肉と野菜、それにうどんを炒め煮してトロミをつけた、鶏肉の和風チャンポン・うどん版。これはマジで死ねるはず。
うどんは消化によく、胃にやさしいのだ。風邪を引いたら鍋焼きうどんを食べるという人も多いと思う。
またきのうのおれのように、おとといあまりにも飲み過ぎて、夜になってようやく酒が抜けてきて気持ちが悪くなってきた、などという場合にも、もちろんのことうどんはオススメ。
ただしあらかじめ欠点を言っておくと、うどんは酒に合うのである。なので二日酔いの場合には、結局また飲み過ぎてしまわないよう、注意することが必要だ。
またうどんは、料理がラクになるのも特徴。一緒に煮込んでしまえるからだ。
ひとつの鍋で、炭水化物からタンパク質、野菜まですべて含んだ完全食を手軽に作ることができる。
うどんに合うのは、豚肉よりもやはり鶏肉。それできのうは、鶏肉と白菜などの野菜の中華的あんかけうどんを作った。
これはイメージとしては「鶏肉のチャンポン・うどん版」。鶏肉と野菜を炒めてスープを注ぎ、麺を煮込んでトロミをつける。
ただしスープは鶏ガラではなく干し椎茸で、みりんと醤油で味つけするから、基本は和風。ここに鶏肉のうま味やニンニク、ゴマ油、オイスターソースなどの中華素材で、コッテリとコクがつくという企画である。
炒め煮は、炒めるだけのものより火の通りが穏やかだから、「炒め過ぎ」などの失敗がわりと少ない料理だと思う。ただし火の通しすぎにはやはり注意しないといけないわけで、火加減は、煮汁を煮立てるとき以外は弱火でやるのがいいと思う。
弱火でやると、たしかに火が通るのに時間はかかる。
でもそうすると、炒めながら次に入れるものを切ったりもできるわけで、あらかじめ材料をすべて切っておかなくてはいけない強火の炒め物をするのとくらべ、調理全体の時間は変わらず、しかも手順はラクになるのではないかと思う。
(煮汁を入れる前なら、切るのが間に合わなければ火を止めてしまってもいい)
まずは干し椎茸のだしを取る。
鍋に、
- 水 2カップ (ちょうどラーメンどんぶり1杯分のだしが取れる)
- 干し椎茸(中) 3個 (サッと洗って)
を入れ、フタをして中火にかけ、煮立ったら火を止めて、15分くらいそのまま置く。
並行して炒めはじめる。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 赤唐辛子 1本 (ヘタを取って種を出し、小さくちぎる)
を入れて弱火にかけ、ニンニクがきつね色になってくるまでじっくり熱する。
鶏もも肉・150グラムを1センチ幅くらいに切り、器に入れて、
- 酒 小さじ1
- 塩 小さじ4分の1
- コショウ 少々
をもみ込み、片栗粉・小さじ1をまぶしつけて、皮を下にしてフライパンに入れる。
そのまま弱火で10分くらい、皮がこんがりきつね色になるまでじっくり焼く。(皮はパリパリにしたほうがおいしいし、脂が出てコクもつく)
- 白菜の芯 2~3枚 (1センチ幅くらいに斜め切り)
- 白菜の葉 同上 (ざく切り)
- 玉ねぎ 2分の1個 (1センチ幅くらいのタテ切り)
- もどした干し椎茸 3枚 (汁気をしぼり、石づきの先端だけ切り落として1センチ幅くらいに切る)
- ニンジン ちょっぴり (細長く刻む。入れ過ぎると料理がまっ赤になってしまうので注意)
を入れて、引きつづき弱火で2~3分、野菜がややしんなりするまで炒める。
中火にし、
- 干し椎茸のもどし汁
- 酒 大さじ2
- みりん 小さじ1
- 薄口醤油 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- 塩 少々 (味を見ながら)
で味つけし、うどん(ゆででも冷凍でも)を入れる。
煮立ってうどんがほぐれてきたらふたたび弱火に戻して、1分くらい煮込む。
味を見て、必要なら塩加減する。
中火にし、ざく切りにしたニラ・3分の1把を加え、ひと混ぜしたら、
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ1
の水溶き片栗粉を、スプーンで加えては混ぜしてトロミをつける。
- 粗挽きコショウ わりとたっぷり
- ゴマ油 小さじ1
を加え、ひと混ぜして火を止める。
どんぶりに並々と盛り、食べながら好みで酢を少しかけてもいい。
これは、たまらない、、
ばっちりコクがある汁がうどんに吸われ、さらにトロミでまとわりついているのは、マジで死ねるはず。
野菜を煮過ぎず、ちょっと歯応えがあるくらいにしておくと、これがまたいい。
酒は、焼酎水わり。
飲み過ぎた胃をいたわろうと思ったのに、うどんが酒に合うせいで、予想通りついまた飲み過ぎてしまうのだ。
おれは飲むのがイヤになるまで、飲むのをやめないのだから仕方がない。
でも二日酔いは飲めば治るわけだから、それでいいのだ。
「アル中だね。」
ホントだな。