頭がよくなる。サンマの梅つみれ汁

サンマの梅つみれ汁 サンマ

サンマの梅つみれ汁

きのうはサンマの梅つみれ汁。サンマは、頭がよくなるのだ。

 

 

おっさんが栄養にこだわるのは見栄えがよくないのは重々承知だ。50を過ぎたらあとは死ぬだけなのだから、つべこべ言わずに枯れていくほうがいい。

とはいえこの長寿社会、下手したらあと30年生きないといけなくなるかもしれない。

50を過ぎると、体にどんどんガタがくる。できれば医者の世話にもならず、死ぬまでは元気でいたいと思えば、栄養に気を使わないわけにはいかないのだ。

 

とはいえ、栄養のために何かを食べるわけではない。体が必要とするものは、自動的に食べたくなる。

ここ1ヶ月ほど体調が低下していたときには、毎日これでもかというくらい、豚肉やニラが食べたくなった。豚肉やニラには、ビタミンB1や硫化アリルなど疲労回復に強力に役立つ栄養が含まれているそうだ。

それを知ると、
「なるほど、それで体は豚肉とニラが食べたくなったのか」
と、頭は納得するわけだ。

 

このごろは、「肉欲」はだいぶ収まり、きのうもサンマが食べたくなったから、体調はずいぶん回復してきたようだ。そうすると、体がサンマを要求する理由が知りたくなる。

サンマにも、栄養は色々あるだろう。疲労回復効果は豚肉ほどではないにせよ、豚肉のことばかり詳しくてサンマのことは何も知らないのでは、片手落ちというものだ。

 

それでサンマの栄養を調べてみると、これが実に大したものなのだ。必須アミノ酸をバランスよく含み、貧血予防に効果がある鉄分も豊富。

ビタミンは、やはり貧血に効果があるビタミンB12が他の魚の3倍以上、また目にいいビタミンAは、牛肉の12倍も含まれているそうだ。

 

そして何より特筆すべきは、DHA。血液をサラサラにしてコレステロールを低下させ、生活習慣病を予防するとともに、頭を良くする効果もあるとのこと。

アルツハイマー症の発生を低下させるなど、ボケ予防に効果もあるらしい。

 

どうりで、50を過ぎると物忘れがひどくなり、出かけるときもだいたい忘れ物をして、家をまず1回では出られない。

体はおれに、サンマによって、このボケを改善させようとしているようだ。

 

 

さてきのう、そのサンマで作ったのは、梅つみれ汁。

サンマの梅つみれ汁

 

これは、「きょうの料理」のツイートで見たのだ。

「なるほどな」と思った。

 

イワシの梅煮が定番料理であることからもわかる通り、青魚と梅干しは相性がいい。青魚のクセを、梅がうまく中和してくれる。

これを、梅で煮込むのではなく、つみれにして、そこに梅を混ぜ込むという話。

梅の味がするサンマのつみれは、いかにもウマそう。早速やってみることにしたわけだ。

 

レシピは見ないでやったから、きょうの料理の作り方とはだいぶ違うものになった。

おれの作り方のほうがちょっと手間はかかるのだが、その分、おれの方がうまいのはまちがいないのだ。

 

サンマは、2匹使うことにした。

サンマ

おれはいつも、次の日の昼と合わせ、2食分を作るからだ。

 

これを、三枚におろす。

サンマ

 

おろし方は、こちらの動画がわかりやすい。

 

サンマをおろしたら、まずはあらでだしを取る。

サンマの梅つみれ汁 作り方

あらは、頭は下から包丁を入れてひらき、水洗いして水気をふき取り、塩を軽くふる。

 

サンマの梅つみれ汁 作り方

中火にかけ、よく熱したフライパンで、サッと焼く。

 

サンマの梅つみれ汁 作り方

鍋に、

  • 水 カップ4
  • だし昆布 10センチほど
  • 焼いたあら

を入れて中火にかけ、煮立ってきたら弱火にし、アクを取りながら15分ほど煮出す。

 

だしを取っているあいだに、サンマの身を、包丁でみじん切りにしてすり身にする。どの程度細かくするかは、好み次第だ。

 

サンマの梅つみれ汁 作り方

器に、

  • すり身にしたサンマ
  • 包丁でペースト状にたたいた梅肉 2個分
  • ショウガのみじん切り 1センチ大
  • 青ねぎのみじん切り 10センチ分ほど
  • ゴボウみじん切り 10センチ分ほど
  • 酒 小さじ2分の1
  • みりん 小さじ2分の1
  • 淡口醤油 小さじ2分の1
  • 片栗粉 大さじ1

を入れ、軽く粘り気が出てくるまでよくこねる。

 

サンマの梅つみれ汁 作り方

鍋のだし殻をとり出し、3カップほどのだしが出来ているはずだから、

  • 酒 大さじ3
  • みりん 大さじ1
  • 淡口醤油 大さじ2

で味つけする。

つみれのタネをスプーンで食べやすい大きさに切り、鍋に入れる。

 

サンマの梅つみれ汁 作り方

あとは好きな野菜、きのうは短冊に切った大根とニンジン、油あげを入れ、10分くらい、大根がやわらかくなるまで煮る。

 

 

器によそい、青ねぎをかける。

サンマの梅つみれ汁

 

これは、ウマイ、、、

サンマの梅つみれ汁

 

梅の入ったサンマつみれは、ひとことで言えば「キュンとする味」。ほんわりとやわらかいつみれに梅の酸味がやさしく利いて、ちょっと初恋の味っぽい。

いやもちろんおっさんは、初恋の味など覚えていない。

でもそういう、かわいらしい味だという意味で、これはとてもおすすめだ。

 

 

酒は、冷や酒。

冷や酒

 

シメは、ご飯。

ご飯

 

 

きのうはサンマを食べて、ちょっと頭がよくなった気がする。

これからも精々サンマを食べ、おれも人並みの頭を持つようになりたいものだ。

 

「バカは死ぬまで治らないよ。」

チェブ夫

そうだよな。

 



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