アサリの吸物は、しみじみうまい。これにそうめんを入れると、またほっこりできるわけである。
アサリは、砂出しよりよく洗うことが大切。それからそうめんを温かい汁に入れる場合、ゆで時間を短くして、まだ芯のあるうちに麺を上げてしまうことがポイントだ。
きのうはあまり腹が減らず、アッサリとしたものが食べたかった。おとといガッツリと、チキントマト煮ライスを食べたためだ。
ガッツリとしたものを食べた次の日は、だいたい腹が減らない。でも酒は飲むから、食事を完全に抜いてしまうわけにもいかないわけだ。
アッサリとしたものといえば、やはり魚介類。魚介の中でも最もアッサリしているものの一つが、アサリだろう。
それできのうは、魚屋でアサリを買い、これをどうやって食べるか考えた。
アサリの代表料理といえば、まずは酒蒸し。しかし酒蒸しだとせっかくのおいしいアサリの汁が皿に残ってもったいないから、だったら吸物にし、汁は飲み干す手なのである。
アサリの吸物も、しみじみとして最もうまい食べ物の一つだ。
しかしきのうは、さらにここにそうめんを入れることにした。
温かい汁に入れたそうめんは、これがまたほっこりして、とてもウマイ。
アサリを料理するには、まずは砂抜きをする。
1カップの水に対して小さじ1くらいの塩を溶かしこんだ塩水に、1時間くらい浸しておくわけである。
ただしお店で売っているアサリは、すでに砂抜きされている。だから家で砂抜きするのは「念のため」という話で、極端な話まったく砂抜きしなくても、砂を一度くらいガリッと噛むくらいのことで、問題は大してない。
それよりも、アサリは「よく洗う」ことが大切なのだ。
アサリの表面には海の汚れがついていて、これが残ったままだと磯臭い味になる。水を最低でも4~5回は替えながら、両手でアサリをガシガシと擦り合わせて汚れをよく落とす。
こうして洗うと、死んでいるアサリは口を開いてしまうから、それを取り除くのもやりやすい。
洗ったアサリを鍋に入れ、アサリが300グラムなら、3カップの水、それに大さじ3の酒を入れ、中火にかける。
アクを取りながら殻が開くのを待ち、殻が開いたら火を止めて、味を見ながら淡口醤油・小さじ3くらいで味つけする。
並行してそうめんを茹でる。そうめんは、温かい汁に入れる場合、ゆで時間は30~40秒、まだ芯があるうちに上げてしまうのがコツとなる。
ザルに上げたそうめんは、よく冷やす必要はないから、水をサッとかけて粗熱を取る。
お椀に茹でたそうめんを入れ、アサリの吸物を注いで、たっぷりの青ねぎをかける。
これは、ウマイ。
アサリのうま味を吸ったそうめんが、またたまらない。
あとは、ナスときゅうりの梅酢和え。
3ミリ幅くらいに切ったナスときゅうりは、それぞれ別に1つまみほどの塩で揉み、10分くらい置いておく。水で洗い、ナスは絞り、きゅうりは水気をふき取って合わせ、砂糖・少々を加えた梅酢で和える。
トマトのツナ醤油レモン。
トマトに、
- ツナ 1缶(小)
- みじん切りの玉ねぎ 4分の1個分
- レモン汁 大さじ1
- 淡口醤油 小さじ1
- 砂糖 小さじ2分の1
をまぜ合わせたのをかける。
それに、わさび醤油の冷奴。
酒は、冷や酒。
アサリの吸物が、また日本酒によく合うのである。
となれば、飲み過ぎてしまうのも仕方がないというものだ。
「言い訳は聞きたくないよ。」
そうだよな。
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