豚肉と白菜のトロトロみそ煮込み。
トロトロになって味がしみた白菜が、またたまらないわけですよね。
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病院には、できるだけ行かないようにしている。というかそれ以前に、ぼくは体を洗うのに石けんも使わない。
石けんを使わなくなったのはもう5年以上前からで、それで問題がないばかりか、石けんを使っていた時より調子がいい。
頭も体も、痒くなることが少ないし、臭わなくもなる。昔は酒を飲んで帰ったときなど、元妻から「生ゴミの臭いがする」と言われたもので、自分で嗅いでも臭かったのだが、今ではほとんど無臭である。
これは、「菌のバランス」に関係するのではないかと見ている。
体には、様々な常在菌が棲みついているわけだ。普段はそれぞれでバランスを取り、体の役に立つこともしながら平和に暮らしているのだが、何らかのきっかけで、そのバランスが崩れることがあるそうだ。すると、ある特定の菌だけがどんどん増殖することになり、ニキビになったりなど悪さをするようになるとのこと。
大腸菌も、「悪の権化」のように思われているけれど、これも菌がバランスを保っている分には、大人しくしているそうだ。
ぼくは専門家ではないから、詳しいことは知らないが、自分の経験からすると、これは正しいように思える。
石けんを使うと、かえって体が痒くなったり臭くなったりすることは、たぶん、石けんで消毒されることにより菌のバランスがくずれ、悪さをするようになるからだろう。
というのも、10日くらい前から、右上奥歯の歯根あたりが痛くなった。ぼくはここに菌を飼っていることは自覚していて、こいつらも、普段は大人しくしている。ところがどういうきっかけか、ときどき暴れ出すのである。
いつもはだいたい3日くらいすると、痛みが引く。免疫細胞が出動をはじめるからだと思われ、治ったあとには、歯茎の横に、膿がたまった膨らみがぷっくりできる。
ところが今回の痛みは、3日たっても、1週間たっても治らず、しかもあまり、免疫が駆動されている感じがしない。いつもとは違うのだ。
歯は大事で、抜けてしまっては物が食べられなくなる。それに歯に棲みつく菌も、それが脳などに入ると重症化し、死に至ることもあるという。
今回は、さすがに病院へ行こうかと、一瞬は考えた。
でも実は、歯が痛くなることに先立つ3日ほど前、体がやけに痒くなったのだ。これは季節に変わり目にはわりといつも起こることで、気温が変化することで、菌のバランスも変化するものと考えられた。
「歯の痛みも同じなのではないか?」
そう考えた。
だいたいぼくは、もうこれまでやりたいことはやり尽くしているから、明日死んでもいいのである。
神様が、もしまだぼくにやるべきことがあれば、生かしておくまでのことだろう。
そう思い、痛みを放置することに決めた結果、きのうになって、見事に治った。
病院へ行けば、時間も金も、ずいぶん使うことになったから、よかった。
ただし菌が暴れたら、「てめえら、ナメんなよ」と、菌に対してドスをきかせ、免疫細胞に対しては「ガンバレ!」と、励ますことは大切だ。
菌にも、免疫細胞にも、言葉は通じると思っている。
さてきのうは、豚肉と白菜が冷蔵庫に入っていた。豚肉と白菜は、ミルフィーユ巻にして蒸すのが定番だ。
しかしぼくは、ああいうチマチマとした手作業は、あまり好きではないのである。それに、白菜はやはりトロトロになり、味がしっかりしみたのがうまいと思う。
そこで、豚肉と白菜を、みそ煮込みにすることにした。
使うのは、八丁味噌(赤だし味噌)。
豚肉とみその相性はバツグンだ。さらに豚肉のうまみが溶け出したみそ味が白菜にしみるのは、「たまらない」という寸法だ。
フライパンに、サラダ油少々を引き、2センチ大くらいのショウガ・みじん切りをじっくりと中火で炒める。2~3分炒めてショウガの香りが立ってきたら、豚コマ肉200グラムを入れて、さらに炒める。
豚肉の色が変わりだしたら、食べやすい大きさに切った厚揚げを入れる。白菜だけでなく、さらに厚揚げに味をしみ込ませると、これまたウマイわけなのだ。
すこし炒めて、厚揚げに豚肉の脂をうつしたら、
- 赤出し味噌(八丁味噌) 大さじ3
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ3
- みりん おおさじ3
を、よく溶きのばしたのを加え、すこし炒めて豚肉に味をつける。
ざく切りにした白菜4分の1株を入れ、フタをして10分ほど、蒸し焼きにする。
白菜はかなりの量になるのだが、火が通ると驚くほど縮むので、この時点では多すぎるくらいで問題ない。また白菜から大量の水が出るので、水は全く入れなくていい。
10分したらフタをはずし、味をみて塩加減して、そのまま煮込む。
5~10分くらい煮込み、煮汁がちょっとトロっとしてきたあたりで、火を止める。
ご飯を添え、青ねぎと一味をかける。
豚肉と、トロトロになって味がしみた白菜は、最高の相性だ。
あとは、新子のおろしショウガ・味ぽん酢。
それにとろろ昆布の吸物と、、、
すぐき。
酒は、冷や酒。
うまい肴で酒を飲むのは、本当に幸せだ。
うまいものを食っていさえすれば、体にもいいと思っている。
「ひどいことになっても知らないよ。」
そうだよな。
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