酒の肴は豚肉とタケノコの塩炒め、卵とえんどう豆もいれた。
あまりにうまくて、「ぼくは自炊の天才か」と思ったのである。
金曜日だから京都大宮へ飲みに出てもよかったのだが、冷蔵庫にタケノコとえんどう豆が入っていて、そろそろ食べてしまわないといけなかったのである。それで飲みに出るのは「明日」にして、きのうは家で飲むことにした。
タケノコは、今年はアッサリとした和食メニューばかり作ったのだが、炒めてもおいしいのは知れた話だ。となれば相手は豚肉、卵も入れることにする。ここにゆでたえんどう豆も入れれば、色合いとしても完璧だろう。
味付は、やはり塩。隠し味をいれてコクを付け、ゴマ油と唐辛子で炒める。
さらに水を入れてすこし煮込んで、最後にトロミをつけるとすぐに決まった。
えんどう豆はサヤから出し、塩一つまみを振った水で下ゆでする。
5~10分くらいゆで、「ほとんど食べられる」くらいの固さにしておく。
卵2個も溶きほぐし、サラダ油少々で炒めておく。
火が通ったら、えんどう豆も卵も、2~3ミリ厚さに切った水煮タケノコと一緒に皿にいれておく。
あらためてフライパンにゴマ油と輪切り唐辛子少々をいれ、強火にかける。
食べやすい大きさに切った豚こま肉200グラムを炒める。
合わせ調味料をいれて、サッと混ぜる。
合わせ調味料は、酒大さじ1、オイスターソースとおろしショウガ、醤油と砂糖を小さじ1ずつ、塩小さじ2分の1。
材料に油がまわったら、水2分の1カップをいれ、1~2分、上下を返しながら煮込む。
片栗粉大さじ1と水大さじ2の水溶き片栗粉を混ぜながら少しずつ加え、トロミを付ける。
味を見て、塩気が足りなければ塩を加え、コショウをふる。
これはバッチリうまかった。
あまりにうまくて、「ぼくは自炊の天才か」と思ったのである。
あとはツバス煮付けの残り汁で煮た高野豆腐。
煮魚の残り汁は、捨ててしまうのはもったいない。手をかけずしておいしい一品が出来ることになるのだから、利用しない手はないのである。
高野豆腐は水に浸して、中まで水がしみ込んだら手のひらで押してよく絞る。
煮魚の残り汁は、そのままでは濃すぎるから水で3~4倍に薄める。さらに甘すぎるので、しょうゆで味を整える。
この煮汁で高野豆腐を10~15分くらい煮る。
高野豆腐は驚くくらい大量の煮汁を吸い込むから、煮汁の再利用には打ってつけなのだ。
きのうはこれを半分に切り、それぞれに一味と粉山椒をかけた。
それから新タマネギのツナぽん。
薄く切った新タマネギに、ツナと一味、味ぽん酢をかける。
これも実にうまい。
とろろ昆布の吸い物。
すぐき。
酒は冷や酒。
2杯飲んで酔っ払い、ツイッターで気を吐いたわけである。
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