カキは今が最もうまいのである。(カキのオイスターソース炒め)

カキのオイスターソース炒め カキ

 
昨日はカキのオイスターソース炒めにした。

カキのオイスターソース炒め

カキは今が、最もうまいのである。

 

 

カキは大人なら、当たって食べられなくなったというのを別とすれば、嫌いな人は少ないだろうが、「海のミルク」と呼ばれるだけあり栄養のほうもものすごい。

強力な疲労回復効果があるとのことで、たまった疲れがすっかり取れ、翌日でも脚がポカポカするし、肝臓の働きを助けるから酒が残ることもない。

四十を過ぎ、疲れが取れにくくなっている酒飲みは、ぜひとも食べる必要があるといえるのだが、これが今、最盛期に差しかかっている。

カキのオイスターソース炒め

カキは3月から4月の上旬までが、産卵前で身が肥えて、最もうまいのである。

 

カキは生やサッとゆでたのを酢じょうゆで食べるのが王道だろうが、酢の物はやはりどうしてもサイドディッシュで、食卓のメインになりにくい。

せっかくの、そこそこ値が張るカキだから、メインに使おうと考えた場合、やはり「鍋」がくると思うし、さらにご飯のおかずにもしたいと思えば、カキフライとなるだろう。

それぞれ大変うまいわけだが、ぼくがよくやるのは「オイスターソース炒め」で、ネギやニラと炒め合わせるのは手軽にできながら非常にうまい。

カキのオイスターソース炒め

酒の肴になるのはもちろん、ご飯にも合うと思う。

 

カキは「生食用」と「加熱用」があり、生食用は「活きがいい」と考えがちだが、実はちがう。

生食用は数日におよぶ減菌処理がされているということで、その分、カキは身が痩せ、うまみも減るのだそうだ。

だから「味」という観点では、加熱するなら加熱用を買ったほうがいいわけだが、十分加熱してしまえば、カキはこんどは縮んでしまう。

食べ応えは劣ることになるわけだから、加熱するには、どちらも一長一短という話だろう。

 

オイスターソース炒めは中国式だから、本来はニンニクを使うことになる。

ニンニクは決して嫌いではないが、他の和食メニューと合わなくなるため、ぼくは家ではニンニクは使わないことにしている。

そのかわり、砂糖やしょうゆ、おろしショウガ、ゴマ油などを使ってコクをおぎなう。

さらに唐辛子と酢をくわえ、「辛酸っぱい」仕立てにすると、味がバッチリ決まるのである。

 

カキは生食用なら水洗いだけでよく、加熱用なら片栗粉をふってもみ洗いしてから水で洗う。

洗ったら水をぬぐい、片栗粉をまぶしておく。

 

ネギなら斜め切り、ニラならにざく切りし、合わせ調味料も、酒とオイスターソース大さじ1ずつ、砂糖としょうゆ、おろしショウガ、酢小さじ1ずつをよく混ぜ合わせておく。

スピードが肝心だから、すべて準備してから炒め始めるようにする。

 

フライパンにゴマ油と輪切り唐辛子をいれ、強火にかける。

フライパンが十分あたたまったら、加熱用ならまずカキ、つづいてネギ、生食用ならカキとネギを一緒にいれ、さっと炒める。

カキのオイスターソース炒め 作り方

加熱用でも火を通すのは1分でよく、生食用ならそのまま食べられるのだから、炒め過ぎないように注意して、間髪いれずに合わせ調味料をそそぎ込む。

全体をさっと混ぜ、トロミがついたら火を止める。

 

下ごしらえの時間をいれても、ものの10分もあれば出来てしまう。

カキのオイスターソース炒め

炒め過ぎさえしなければ、失敗もないのである。

 

昨日あと食べたのは、ホタルイカとわかめの酢の物。

ホタルイカとわかめの酢の物

水洗いして眼をとったホタルイカと、食べやすい大きさに切ったわかめ、タテにうす切りしたみょうがを、砂糖小さじ1、酢大さじ1、塩ほんの少々で和える。

 

新子白菜。

新子白菜

茎は1センチ幅くらいの細切り、葉はざく切りにした白菜を一つまみの塩でもみ、10分ほどおいて水洗いし、よく絞って、新子(イカナゴ)をのせて味ポン酢をかける。

 

とろろ昆布の吸物。

とろろ昆布の吸物

とろろ昆布とかつお節、うすくち醤油をいれたお椀にお湯をそそいでよく混ぜて、ショウガを浮かべ、青ねぎをかける。

 

冷奴。

冷奴

かつお節にわさび、しょうゆ。

 

酒はぬる燗。

酒はぬる燗

食べ始めてからは2合だが、その前に焼酎を飲みすぎて、ヘベレケになってしまった。

でも別に、それでいいのだ。

「酒は飲み過ぎてなんぼ」なのである。

 

「酒飲みは仕方ないね。」

チェブラーシカのチェブ夫

ほんとにな。

 

 

 

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コメント

  1. zzz より:

    広島からなのですが・・・
    個人的に,牡蠣の味はいいとこ2月中旬までじゃないかと思っています。2月末の物はなんだか生臭く,ちょっとどんよりした味のように思います。
    ネットでは4月までとか産卵直前が旨いとか言いますけど。

    先日,知人の依頼で広島市西区草津新町のデパート天満屋からむき身の牡蠣を国内へ贈る依頼がありました。2月9日と2月26日の2回にわたり天満屋を訪れたのですが,26日は既に全国配送を扱っていませんでした。(スパーや販売所ではまだ扱っていましたが。)
    デパートの扱いが無くなるのは,2月の終わりには味が落ちるからだと勝手に考えています。
    同時期に,自分用にと牡蠣打ち場直送の大粒500g900円を9日と23日の2回購入しましたが,23日の方は,明らかに味が落ちていたように感じました。
    まあ,これは個人の感覚か,当たりが悪かったのかも。

    そもそも,2月に入ると広島県内ではあちこちで牡蠣祭りを始めます。これって,旨い時期が終わるからサービスして,はかしているのでは無いかと疑っています。

    本当のところはどうなんでしょう。

  2. 栗田三江(くんだみえ) より:

    高野さんおはようございます
    牡蠣は美味しいです。自身でお料理されれば尚更でしょうね。私は牡蠣フライが好きです。加熱用を中が半生で仕上がった牡蠣フライ。独特の香りを楽しみます。ウスターソースで。牡蠣をコースでいただく時には、最後に出てくる牡蠣ご飯が好きです。酢牡蠣や牡蠣刺身だけでは十分満足できないのは生食用だからしょうね

    我が家の牡蠣ご飯には牡蠣の他、若布と生姜しか入りません。近江米に広島の牡蠣に鳴門の若布。西日本の食材で作った牡蠣ご飯、最高に美味しいです。特にオコゲの部分が。

  3. アイ☆ より:

    牡蠣大好きなんです~!(^^)!
    ちょっと高めなのであまり行けないけど(~~;)オイスターバーで生牡蠣が最高~☆彡
    家では赤味噌で味噌煮込みうどんに牡蠣を入れるくらいしかやったことないけど、炒めものって手がありましたね~超美味しそうです~(^u^)

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