「ゴーヤーは豚肉にしか合わせられないの?」と思っている人も多いでしょう。
しかし、そんなことはありません。
ゴーヤーは、「豚肉よりむしろ合うんじゃない?」というくらい、鶏肉がよく合います。
この記事では、ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮の作り方を紹介します。
ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮がおいしい理由
ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮がおいしい理由は、まずは、ゴーヤーと鶏肉が「マジか?」というくらい、よく合うからです。また、タケノコを入れるとさらにおいしいです。
理由1|ゴーヤーと鶏肉は非常によく合うから
ゴーヤーの代表料理ゴーヤーチャンプルーでは豚肉を使うので、「ゴーヤーといえば豚肉」のイメージがある人も多いでしょう。
しかし、筆者は今回『ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮』を作ってみて、「ゴーヤーは、別に豚肉じゃなくても全然オーケー」であることを、かるい衝撃とともに実感しました。
ゴーヤーは、鶏肉がよく合います。
大事なことなので、2度言います。
ゴーヤーは、鶏肉がよく合います。
ゴーヤーと鶏肉の合い方は、「豚肉より、むしろ鶏肉の方が合うんじゃね?」というくらいのもの。
「これからは、ゴーヤーと鶏肉の料理をたくさん作ろう」と、筆者は新たな天地を目の当たりにし、胸が打ち震える思いです。
鶏肉はちょっとクセのある野菜がよく合う
考えてみたら、鶏肉はちょっとクセのある野菜が、よく合います。
例えば、セロリ。例えば、ブロッコリー。例えば、アスパラガス。
クセがなくやさしい味がする鶏肉は、これらクセのある野菜を後ろから支え、引き立てる働きをすると思います。
ゴーヤーも、「ちょっとクセがある野菜」の一つ。鶏肉と相性が良いのは、考えてみたら至極もっともなことでした。
理由2|タケノコがまたゴーヤーと鶏肉の橋渡しをするから
それで、このゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮には、タケノコを入れると、ただでさえも死ねるものが、さらに死ねます。
タケノコは、正月料理のうま煮をはじめ、和風の煮物では鶏肉とは名コンビ。鶏肉のうまみとタケノコの歯応えは、たがいによく補い合います。
この鶏肉とタケノコの特別な関係に、ゴーヤーを加えることで、特別な三角関係が発生するのです……。
うまみでは鶏肉と呼応しつつ、歯応えはタケノコと呼応して、さすがタケノコは煮物の常連だけあって、きっちり仕事をしてくれます。
ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮を作るポイント
ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけを作るポイントは、まず、これは鶏モモ肉をつかう料理一般にいえることですが、皮をよく焼くこと。
それから、酢を入れるとただでさえも死ねるものが、タケノコを入れることでさらに死ねるようになったものが、さらに死ねます。
ポイント1|鶏肉は皮をよく焼く
鶏モモ肉は、やわらかくて弾力があり、言うことがありませんが、皮がブヨンとやわらかいと、やはりイマイチのところもあります。
ですので、鶏肉の皮をよく焼くことが、鶏肉を炒め物につかう場合のコツです。
皮を焼くことによって脂が出て、この脂がまた、料理にコクをつけることにもなります。
ポイント2|好みで最後に酢を加えるとさらに死ねる
それから、このゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮は、最後に酢を加えると、マジでウマイです。
鶏肉は、ちょっと味がクドいところがあるので、酢を加えることで一気にさわやかになります。
ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮の作り方
ゴーヤーと鶏肉の中華風あんかけ煮は、作るのに特別難しいことはありません。
下のレシピ通りに作れば、初心者でも大きく失敗はしないと思います。
STEP1|肉と野菜を炒めて味をつける
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじんぎり)
- ショウガ 1~2センチ大(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ1
- 鶏モモ肉 200グラムくらい(食べやすい大きさに切り、塩コショウと酒それぞれ少々をもみ込んでおく)
を、モモ肉は皮を下にして入れ、まず2分ほどじっくり焼く。さらに、ときどき混ぜながら1~2分、鶏肉にかるく焼き色がつくまでしっかり炒める。
つづいて、
- ゴーヤー 2分の1本(タテ半分に切り、スプーンでワタをかき出して、3ミリ幅くらいに切る)
- 玉ねぎ 4分の1個(3ミリ幅くらいに切る)
- 水煮タケノコ 少々(3ミリ厚さくらいに切る)
を入れ、1~2分炒めて油をなじませたら、
- 酒 大さじ1(紹興酒だとなおウマイです)
- ナンプラー 小さじ1
を入れ、サッと炒める
STEP2|水とスープの素を加えて煮る
- 水 300cc
- 鶏ガラスープの素 小さじ2
を入れ、5分くらい、ゴーヤーが適度なやわらかさになるまで、火を弱めてコトコト煮る。
最後に味を見て、
- 塩 少々
- 酢 小さじ2
を加え、
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ1~2
の水溶き片栗粉を、混ぜながら少しずつ加えてトロミをつける。
まとめ
言うまでもなく、ご飯にかけてどんぶりにするとウマイです。
だいたい、5億5万1回ほどは死ねるはずです。