これからは白菜がおいしい季節。この白菜を、豚肉といっしょにコッテリとしながらも塩味でさっぱり煮ると、586回は泣く味になります。
コッテリ&さっぱり煮は泣ける
白菜は、鍋に入れるには定番の具材です。これは白菜が煮汁の味をよく吸い込むから。
自分自身はそれほど味がなくて主張は強くないけれど、鍋に入れた具材に応じていかようにもおいしくなる。これが白菜の特徴です。
なので白菜を使う場合は、相手として何を合わせるかが大きなポイント。
その相手として、豚肉は最強です。
豚肉と白菜の相性のよさは、豚キムチ(キムチ=白菜の漬物)によって証明済みです。キムチは豚肉のコッテリとした味を吸い込むことで、最高においしくなります。
で味付けですが、豚肉と白菜はそれこそ豚キムチのように濃くしてもおいしいですが、これがサッパリと塩味にするとまた泣けます。
白菜はそれ自体に滋味深い味もあるので、それを活かすのはポイントです。
作り方 ~白菜は茎と葉を分けて調理するのがコツ
白菜を調理するポイントは、茎と葉を分けることです。茎に味をしみさせるにはある程度しっかり煮込まなくてはなりませんが、その際に葉がいっしょだとクタクタになってしまうからです。
また茎を切る際は包丁を寝かせてそぎ切りにします。こうすることで切り口の面積が増え、味がしみやすくなります。
この煮物は、実はこのあいだ投稿したカブの煮物と作り方も味付けもまったく同じです。
ですがカブが5分以上煮ることができないのに対し、白菜はもっと煮られますので、よりコッテリさせることができます。
STEP1 豚肉と豆腐をしっかり炒める
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- 豆腐 200グラム程度(1センチ厚さくらいの食べやすい大きさに切る)
- 豚コマ肉 100グラムくらい(かるく塩コショウしておく)
を入れて中火にかけ、豆腐は途中で箸でひっくり返しながら、豆腐の両面にうすく焼き色がつくまでじっくり炒める。
STEP2 白菜の茎を炒めて煮る
- 白菜の茎 8分の1株分くらい(食べやすい大きさのそぎ切りにする)
- たけのこ 4分の1本くらい(3ミリ厚さくらいに切る)
を入れて1分ほど炒め、白菜とたけのこに油がなじんだら、
- 酒 大さじ1
- 塩 小さじ2分の1
- ナンプラー 小さじ1
を入れてさらに1分ほど炒めて味をなじませ、
- 水 200cc
を入れる。
フタをして、煮立ってきたら弱火にし、10分くらいじっくり煮る。
STEP3 白菜の葉を煮てトロミをつける
- 白菜の葉 8分の1株分(ざく切り)
- しめじ 3分の1袋など(石づきを切り落としてバラす)
を加えて中火にし、1分ほど煮て白菜の葉がしんなりしたら、
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ1
の水溶き片栗粉を、混ぜながら少しずつ加えてトロミをつける。
たっぷりの粗挽きコショウと、好みで酢を少しかけて食べます。
やはり味がしみた豆腐がまたおいしくて、586回くらいは絶対泣けます。