「洋風豆ごはん」といった趣きの、ベーコンとグリーンピースのピラフ。コクはしっかりとありながら、ほっくりとやさしい味で、2321回は確実に死ねます。
豆ごはんは、炊き込みごはんの中でも最もうまいものの一つ。豆という、あまりはっきりとした味がしないものを、ご飯という、これもあまりはっきりとした味がしないものに加えることで、はっきりしない者同士が奇跡の相乗作用をおこし、「しみじみとやさしい味」に昇華するのが特徴だと思います。
なので豆ごはんはあまり味をつけ過ぎないのが大切で、だしなどはもちろん不要、しょうゆすらもない方がよく、酒と塩だけで十分ということになります。
今回は、この豆ごはんを洋風に作ったもの。
味つけの基本はスペイン風の、オリーブオイルとニンニク、玉ねぎ、パセリと塩コショウにレモン汁で、これに味出しのベーコンをくわえた、味が濃いものが多い洋風料理のなかではわりと抑えめ。ここにグリーンピースがくわわると、涙が出るほどほっこりとやさしい味になります。
作るのに、難しいことは何もなし。1人前なら、下のレシピの通りに弱めの火でじっくりやれば問題なくおいしくできるし、2人前、米の量を倍にしたいと思ったら、水は下のレシピとちょっとちがって、水を米の1.5倍量(1.5カップ)にするのがいいと思います。
ベーコンは、うす切りのやつでも問題ないです。でも今回は厚切りのやつを小さくカットして使ったら、それがまたよかったです。
グリーンピースは、今回は缶詰のを使用。
内容量は、「固形物55グラム」というやつでした。
作り方
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 玉ねぎ 4分の1個 (みじん切り)
- ベーコン 50~100グラム (5ミリ大くらいのサイコロに切る)
を入れて強めの弱火くらいにかけ、5分くらい、玉ねぎの水気が飛ぶまでじっくり炒めて味をひき出す。
つづいて、
- 洗わない生の米 2分の1カップ
- グリーンピース 1缶 (水を切って)
を入れ、1~2分、米が油を吸って透き通ってくるまで炒める。
- 水 1+4分の1カップ
- 塩 小さじ4分の1 (ベーコンに塩があるので入れ過ぎに注意)
- コショウ 少々
を入れて中火にし、鍋を揺すってまぜながら1分ほどしっかり煮立てる。
弱火にしてフタをして、25分炊く。
皿に盛り、粗挽きこしょうとみじん切りのパセリ、それにレモン汁(ポッカレモン100が便利)それぞれ少々をかける。
これは、ウマイ……。
しっかりとした洋風のコクがあり、なおかつほっこりやさしい味で、2321回くらいは死ぬのは確実。
晩めしのメインにしても、余裕で満足できると思います。
しかもこれが、まちがいなくビールに最高に合うというのに、僕は朝食べたため、飲まなかったという体たらく。
真剣に反省しないと、そろそろ酒の神様に大激怒されるような気がします。
「酒の神様もわかってくれるよ」
そうだよな。