一人暮らしで料理をたのしく続けるコツ

料理初心者

一人暮らしをするとなると、考えなければならなくなるのは「食事」です。

外食やコンビニ弁当などばかりだと、経済的にも健康的にもきびしくなるので、「やはり自炊が一番」なのは誰でもが思うはず。でもこの自炊、始めるのは簡単でも、続けることは意外にむずかしいものです。

そこでここでは、一人暮らしが料理をたのしく続けるコツを、筆者自身の体験からまとめてみました。

 

続けるコツ1 料理は「趣味」と位置づけよう

主婦は料理を、仕事の一種としてします。お腹をすかせた人を待たせないため、「時短」「効率」は主婦の料理の大きな課題。

でも一人暮らしの料理はちがいます。

料理を自分一人だけのために作ることは仕事にはなり得ませんから、時短や効率をあまりにも追い求めると、おもしろ味が減ってしまって料理のモチベーションが下がることになりかねません。

なので一人暮らしの料理は、仕事ではなく「趣味」と位置づけましょう。

お酒が好きなら、お酒を飲みながら料理をするのはおすすめです。時間が多少かかっても気にせずにのんびりかまえ、何をどう作るのかをよく考えて、一つ一つの作業はていねいに進めましょう。

料理を考えること、作ること自体を「たのしいこと」としてどう思えるようにできるかが、一人暮らしが料理を続ける最大のポイントだと思います。

 

続けるコツ2 炊飯器と電子レンジは買うのをやめよう

料理をするには、そのための道具が必要なのはもちろんです。でも特に炊飯器と電子レンジは、まずは買わずに料理を始めてみるのがおすすめです。

調理家電はたしかに便利で、おいしい料理が失敗なくでき上がります。でもそのかわり、機械が勝手にやってくれて何をしているかわからないため、おもしろ味を感じることができません。

料理は、人類が発生して以来何十万年という歴史のなかで、生きたすべての人が関わることによって形作られてきた、比類のない巨大な文化。料理のたのしさ・おもしろ味は、その歴史をひもとき、人類の知恵に触れるところにあります。

ご飯を自分で鍋で炊けば、炊飯器で炊くのとくらべ、手間はそれほど変わりませんが、1万倍はおもしろいです。また電子レンジも、すべてほかの方法で代用が可能です。

さらにご飯の炊き方のコツをつかめば、そこから炊き込みご飯・おかゆ・ぞうすい・ピラフ・パエリアなど、さまざまなご飯料理の世界が広がります。

ご飯の基本的な炊き方は、次の通りです。

  1. 米200ccを洗い、ザルに15~30分くらい上げておく
  2. 洗った米と、水240ccを鍋に入れ、フタをしめて中火にかける
  3. 鍋が吹きこぼれてきたら弱火にし、9分炊く
  4. 火を中火に強め、30秒間そのままにして水気を飛ばし、火を止める
  5. フタをしめたまま10分蒸らす

 

続けるコツ3 まずは「だし」を取ってみよう

どんなものでも、理解できないものはおもしろくもありません。

料理もおなじ。理解が深まるからこそ、おもしろ味も増していきます。

何かを理解しようと思えば、「基本」をおさえることが大切なのはいうまでもないことです。

料理の基本は、やはり「だし」。なのでだしは、ほんだしなどを使わずに、自分で取るのがおすすめです。

もっとも簡単なだしのとり方は、次の通りです。

  1. 水・2カップを鍋に煮立てる
  2. 鍋におさまる小さなザルに、かつお節・10グラム(2.5グラム入りミニパック4袋分)を入れて鍋に据え、弱火で5分間煮出す
  3. だし殻をスプーなどで軽く押さえて絞り、ザルをとり出す

これで煮物・汁物、あらゆるものに使えるだしが取れます。

自分でとっただしで料理を作ると、調味料の加減などをちょっとくらいまちがえても、だしがおいしいために、でき上がる料理も「食べられない」というほどまずくなることはありません。

初心者にありがちな「失敗」をカバーするという意味でも、だしを自分でとるのはおすすめです。

 

続けるコツ4 食材の保存はできるだけしないようにしよう

一人暮らしが料理をたのしく続けるために、大きなポイントになるのが「買い物」です。買い物は、行く回数が少なほうが効率的ではありますし、量が多くなるほど割安になりますので、一度にたくさん買い込んで、保存するのがいいように思えます。

でも初心者には、それはおすすめできません。その理由は2つあります。

理由1 食材の保存は意外にむずかしい

食材をうまく保存するのは、意外にむずかしいものです。

料理自体よりはるかにむずかしいので、初心者が保存をすると食材をダメにしてしまう可能性が高くなり、その分モチベーションは下がります。

理由2 残った食材を使いまわすのもむずかしい

保存した食材は、組み合わせを変えたりしながらちがった料理を作らなくては、おなじ料理を食べつづけるハメになります。

この残り物の使いまわしもかなりの経験が必要で、筆者はそれができるようになるまで、料理を毎日するようになってから3年くらいかかりました。

 

以上の2つの理由から、料理をはじめて間もないうちは、料理をするたびに買い物へ行き、たしょう割高になったとしても、極力1回に使い切れる分だけを買うようにするのがおすすめです。

毎日買い物へ行くと新しい食材や調味料との出会いや発見があったりして、料理のモチベーションが上がるのもメリットです。

ただしそうしていても、料理初心者はどうしても、食材をダメにしてしまうことはあるはずです。

その場合はあまり罪悪感をもたず、アッサリ捨ててしまいましょう。

 

料理をするために最低限必要な調理器具

  • フライパン 「炒め鍋」と呼ばれる深めのものがおすすめです。これで焼いたり煮たりはもちろんのこと、煮物・蒸し物・汁物など、ほぼあらゆる料理がこれでできます。大きさは、一人暮らしには22cmのものが最適。かならずフタもいっしょに買いましょう。
  • 片手鍋 18cmのもの。フタは透明なものを選ぶと、中が見えてたのしいです。これでご飯も余裕で炊けます。
  • 包丁
  • まな板
  • 簡易包丁研ぎ器 ステンレス製の安い三徳包丁でも、簡易研ぎ器で研いでつかえば魚もさばけます。
  • 菜箸
  • ザル

いらないもの

  • ヤカン お湯は鍋で十分わかせる
  • お玉 一人暮らしの場合、複数のお椀などにとりわけたりする必要がないので、スプーンで100%代用可能
  • ボウル どんぶりや鍋などで代用可能
  • キッチンばさみ なぜ包丁で切れないのかがわからない

 

料理をするために最低限必要な調味料

  • サラダ油
  • 酒 塩分が入った料理酒ではなく、「料理用清酒」か安い日本酒を使う
  • みりん
  • しょうゆ
  • みそ
  • コショウ
  • ポッカレモン100

あると料理の幅が大きく広がるもの

  • オイスターソース 1カップの水にたいして小さじ1くらいを入れるとだし代わりになる
  • 豆板醤 中国・韓国系の料理はこれでOK
  • ゴマ油
  • オリーブオイル
  • 片栗粉 トロミをつけたい場合には

 

初心者におすすめの料理レシピ

初心者におすすめなのは、「切るだけ」「ゆでるだけ」「焼くだけ」などの料理です。居酒屋の料理を思い浮かべると、わかりやすいです。

トマトやきゅうりをただ切って並べるだけの「冷やしトマト」「もろきゅう」などはそういう意味でテッパンですが、ほかにも次のような料理があります。

サバの塩焼き

切り身のサバを買ってきて、塩をパラパラと表と裏にふり、焼きます。塩サバを買ってくれば、塩をふる手間すらかかりません。

塩焼きは、どんな魚にも使えて、しかも魚の「もっともおいしい料理法」とすらいえるもの。好みで大根おろしを添え、しょうゆやポッカレモン100をかけて食べます。

 

魚を焼くには、魚焼きグリルがあればそれを使ってもいいですが、フライパンでもきれいに焼けます。

コツは、フライパンをしっかり熱してから魚を入れることです。

魚をフライパンで焼くやり方
  1. フライパンを弱めの中火でしっかり熱し、テフロンが古くてくっつく心配がある場合には、サラダ油をすこし入れる
  2. 魚の皮を下にして入れ、フタをして5分くらい、しっかりと焼き色がつくまで焼く
  3. ひっくり返し、今度はフタを外して5分くらい焼く

ほうれん草のおひたし

おひたしは、ほぼすべての葉野菜に使え、しかもやはり野菜料理のなかで「もっともおいしい」といえる料理法です。今回はしらすを乗せ、しょうゆをかけましたが、このトッピングや調味料を変えることで、味にバリエーションをつけることもできます。

おひたしの作り方は、基本は、

  1. 水1リットルくらいを小さじ1くらいの塩を入れてぐらぐら沸かす
  2. 葉野菜を歯ごたえを残してゆでる(野菜によって、ゆで時間は大きく異る)
  3. 水にとってよく冷やし、手で絞る
  4. トッピングと調味料をかける

となりますが、ほうれん草の場合のみ、

  • アクを抜くため、塩水ではなく真水でゆでる
  • お湯の沸騰が止まってしまうとほうれん草のエグミが出るので、ほうれん草は1株ずつ入れるようにする

ことが必要です。

またほうれん草のゆで時間は、茎の部分だけお湯にひたしてまず15秒、葉っぱの部分もひたしてさらに15秒くらいです。

トッピングは、

  • かつお節
  • ちりめんじゃこ
  • 干しエビ
  • ちくわ
  • ツナ缶
  • ほぐした焼き魚

など、魚系のものなら何でも使えます。

調味料は、ポン酢しょうゆを使ってもおいしいです。

キムチの冷奴

冷奴も、手軽にできる料理の代表格。これもトッピングと調味料を変えると、さまざまなバリエーションが楽しめます。

このキムチの冷奴は、キムチとしらす干しをのせ、しょうゆと、ほんのちょっとのゴマ油をかけましたが、その他にも、

  • かつお節+ネギ+しょうゆ
  • 刻んだみょうが+一味+ポン酢しょうゆ
  • よく練って添付のカラシとしょうゆで味付けしたなっとう
  • わさび+しょうゆ

など、色々あります。

ナスを、ゴマ油とちりめんじゃこでサッと炒め、しょうゆで味つけしたのを乗せたりしてもおいしいです。

 

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