一人暮らし料理初心者にまずおすすめなのは、切るだけ、並べるだけ、焼くだけ、ゆでるだけなどのシンプルな料理です。これだけでも居酒屋にあるようなメニューは一通りカバーでき、しかも失敗の余地がほとんどないので、初心者でも安心して食べられます。
切るだけ・並べるだけ料理の代表格といえば、やはりお刺身。このお刺身、ひと手間かけてサラダにすると、ふつうにわさび醤油で食べるより、ビックリするほどおいしいです。
いまお刺身を「ひと手間かけてサラダにする」といいましたが、というよりむしろ、「お刺身はもともとサラダである」といえます。なぜならお刺身は、ただそれだけを食べることはあまりなく、ふつうのものでも大根や海藻などのツマを添えるからで、つまり「お刺身」は、英語に翻訳すれば「日本風シーフードサラダ」であることになります。
ゆでダコとキュウリ・わかめを甘酢で食べるタコ酢になると、酸っぱい味わいがさらにいわゆるサラダに近い感じになりますし、もっともサラダっぽいのは、やはりカツオのたたき。
大葉や玉ねぎ・みょうがなどの野菜といぶしたカツオを、ニンニク(またはショウガ)とポン酢で食べるのは、あと足りないのは、油を使うか・使わないかだけで「ほぼサラダ」だということができるでしょう。
だったらお刺身も、はじめからサラダにすればいいじゃないか、という話です。
これがマジでおいしくて、スーパーで売っている程度のたいして鮮度のよくないお刺身なら、素直にわさび醤油で食べるより、106倍はウマイです。
上のサラダは、スーパーで198円で売っていた、カツオたたきの切り落としを使いました。
でもこれはまちがいなく、カツオでなくてもマグロ・ハマチ・サーモン・アジ・タコ・イカなどなど、通常お刺身で食べるすべての魚でうまいです。
スーパーで売っているお刺身は、どうしても鮮度が落ちてちょっとクサミがあるものですが、これをサラダにすれば、ニンニクとコショウによってくさみが完全に中和されます。
また脂もたいして乗っていないものが多いですが、ドレッシングに油を使うことによって、申し分なくコッテリします。
ただし欠点を一つ上げれば、これは死ぬほどお酒には合うものの、ご飯に合うかどうかは微妙なこと。
ご飯に合わせようと思ったら、下のレシピのレモン汁の量をちょっと減らし(半分=大さじ1とか)、醤油の量をちょっと増やしたら(倍=小さじ2とか)いいかもわかりません。
お刺身サラダ レシピ
STEP1 お刺身と野菜を皿に盛る
レタス・玉ねぎ・キュウリ・トマトなどを、玉ねぎはうす切りに、あとは食べやすい大きさに切って皿に盛ります。玉ねぎは、味の大きなポイントになりますので絶対に入れたほうがいいです。
みじん切りのニンニク1~2かけ分をパラパラとふりかけ、上にお刺身をならべます。
STEP2 ドレッシングをかける
野菜とお刺身をならべた上に、
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 小さじ2分の1くらい
- レモン汁(ポッカレモン100を使うのが便利) 大さじ2
- しょうゆ 小さじ1
- 粗挽きコショウ わりとたっぷり
を、この順番にふりかけていけば出来あがりです。