もはやマーボーひと筋だ。僕はマーボーと、一生を共にする覚悟である。ウソ。
しかしとにかく、マーボーメニューしか思い付かないのだから仕方がない。きょうの昼は、マーボー焼きめし。
これがまた、抜群にウマかった。
このマーボーは、しょうゆベースの和風の味に、ニンニクと豆板醤、それに粗挽きコショウを加えたものだ。和風味は「飽きる」ということがないわけだし、ピリ辛味も、飽きる対象にはなり得ない。
いくら食べ続けても飽きないのは、そういうわけだ。
オーソドックスな味つけだから使える料理も幅広く、僕は一生、マーボーしか食べられないとしても、不満はない(ウソ)。
マーボー焼きめしは、ひき肉に豆板醤やしょうゆで味つけし、それを焼きめしの具にしたもの。ピリ辛味の、コクのあるそぼろがご飯に合わないわけはなく、完全に「王道」といえる味の焼きめしになる。
ただしこれは、酒にみりん、しょうゆと液体の調味料を使うから、作るにあたって「ベチャッ」とさせない工夫が必要。
チャーハンをはらりと作るためには、まず第一に、初めにご飯を生卵にきちんとまぶしつけること。卵でコーティングされることにより、ご飯に水分がしみ込みにくくなる。
それから弱めの火加減で、ご飯を鍋肌にきちんと押し付け、よく焼くこと。あくまで「焼きめし」なわけなので、ご飯をきちんと「焼く」ことで、水分が飛んではらりとなる。
よく中華料理屋でチャーハンを作るとき、激しく鍋返しをしているイメージがある。しかしあれもよく見ると、やはりご飯を鍋肌にきちんと押し付け、焼いている。
家で作る場合には、鍋返しなどしなくても、卵のコーティングときちんと焼くことだけを守れば、焼きめしはベチャッとしてしまうことはない。
あと焼きめしには、冷ご飯を使うのがセオリーだ。冷ご飯がない場合には、「サトウのごはん」をチンをせずにそのまま使うのがおすすめだ。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- 豚ひき肉 50~100グラム
を入れて中火にかけ、5分くらい、水気が完全に飛んで軽く焼色がつくまでじっくり炒める。
- サラダ油 大さじ1弱
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 豆板醤 大さじ1
を加え、弱火でさらに2~3分、じっくり炒めて味をひき出す。
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1
- カツオ節 2.5グラム入りミニパック1袋
- コショウ 1~2振り
を入れて、1~2分弱火で炒めて味をなじませる。
一旦火を止め、
- 溶き卵 1個分
- サトウのごはん 1人前
を入れて、ご飯をスプーンなどで押しつぶしながら卵にまぶし、「卵かけご飯」的な状態にする。
強めの弱火をつけ、
- 長ねぎ 5センチくらい (みじん切り)
を加えて5~10分くらい、つぶして鍋肌に押しつけよく焼いて、全体を混ぜて再びつぶし……、をくり返す。
水気が十分飛んだら、味をみて塩を加え、炒め上げる。
皿に盛り、粗挽きコショウをたっぷりかける。
これはマジで、たまらないっす。
しかもこれが、ご飯ものでありながら、酒によく合うのである。
焼きめしは昼に食べることが多いはずだと思うので、飲み過ぎてそれ以降の半日を棒に振ることがないように、注意の上にも注意することが必要だ。
「自分がね。」
そうだよな。