また名作を生み出してしまったのだ。
マーボー・トマ玉。
これは、スゴイ。これまで作った数あるマーボーメニューの中でも、これは1、2を争うウマさである。
要は、きのう作った「マーボー・ニラ玉」に、生のトマトを加えたもの。
「トマトと卵」が黄金の取り合わせであることは、オムレツにトマトケチャップをかけることからも証明済みだし、中華料理でも、トマトと卵を炒めたものは、定番メニュー。
さらにこのマーボー・トマ玉は、それがマーボーのピリ辛味になっているというわけで、「ピリ辛味に酸味」というのが、まず酸辣湯やトムヤムクンがある通り相性バッチリ、次にそれが「トマトの酸味」であるというところがもうたまらず、さらにそこにトマトと相性最高の卵が加わってしまうとなると、これは完全に死ぬしかない、超必殺のメニューとなる。
しかもこれが、作るのは簡単なのだ。
試してみないと、この味を知らずに死ぬことになるわけで、人生の一大損失になるのは間違いがないと思う。
作り方は、きのうのマーボー・ニラ玉と完全におなじである。まずは具なしのマーボーを作ってトロミまでつけてしまい、最後に炒めておいた卵とトマト、それにニラを加えてひと混ぜする。
ただしきのうは、スーパーに豚ひき肉が売っていなかったためバラのうす切り肉を使ったのだが、作り方はほぼおなじである。
うす切り肉を使うなら、この場合やはり「バラ」がよく、それ以外の部位だと脂が少なく、炒めているうちに硬くなってしまうと思う。
コツは、まずは豚肉をじっくりと炒めて脂をひき出すこと。
それからトマトは一瞬で火が通るから、炒め過ぎないこととなると思う。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
を入れて中火にかけ、よく温まったところで、
- 溶き卵 3個分
を流し入れる。
あまり細かくかき混ぜず、しばらく放置してから大きめにまとめ、しっかり火を通して皿に取り出す。
あらためてフライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- 豚バラ細切り肉 150グラムくらい (食べやすい大きさに切る)
を、バラ肉は広げて入れ、
- 塩 小さじ4分の1 (=1つまみ)
- コショウ 1~2振り
をして、5分くらい、中火で炒める。
豚肉に軽く焼色がついてきたら、
- サラダ油 大さじ1
- ニンニク 1かけ (みじん切り)
- 豆板醤 大さじ1
を加え、弱火で2~3分炒めて味をひき出す。
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1
- カツオ節 2.5グラム入りミニパック1袋
- コショウ 1~2振り
を加えてさらに1~2分炒め、
- 水 1カップ
を入れて2~3分弱火で煮る。
味をみて、塩加減(入れ過ぎない)をし、
- 長ねぎ 5センチほど (みじん切り)
を加え、
- 片栗粉 大さじ1強
- 水 大さじ1強
を混ぜながら少しずつ入れてトロミをつけ、さらに20~30秒弱火で煮る(トロミをしっかりとさせるため)。
- トマト 1個 (8~12等分のくし切り。皮はつけたままでい)
- ニラ 2分の1把 (ざく切り)
- 取り出しておいた卵
を加え、サッと混ぜてトロミを絡ませる。
- ゴマ油 小さじ1
を垂らして火を止める。
粗挽きコショウをたっぷりとかけて食べる。
これは、ほんとにスゴイのだ。
トマトの酸味で、さわやかでありながら、しかもしっかりピリ辛。
ここにホンワリと甘い卵が加わるわけで、100回死んでもまだ足りないのは間違いない。
そしてもちろん、このマーボー・トマ玉、酒の絶好の肴になる。
この合いようは本当にすごいから、これを作った時だけは、飲み過ぎないのはあきらめた方がいいと思う。
「いつもでしょ。」
そうだよな。