トマトスープを「ミネストローネ」と呼ぶやつがいるけれど、あれはバカではないだろうか。だいたい「ミネストローネ」など、日本人には何のことだかわからない。「ミネ・ストローネ」なのか、「ミネス・トローネ」「ミネスト・ローネ」、どこで切れるかさえも不明である。
「トマトスープ」といえば簡単なのに、それをわざわざ「ミネストローネ」などと気取るのは、白金あたりに住んでいる、あるのはお金ばかりであって、中身は空っぽのやつにちがいない。
というわけで、きのうはトマトスープにしたのだが、味つけも、イタリヤ風をそのまま真似るやつはバカだ。イタリア風に作ってしまうと、ご飯に合わない。なぜいつもはご飯なのに、ミネストローネを食べる時だけ、パスタやパンを食べなければいけないのかが理解できない。
そこでしょうゆやオイスターソースをちょこっと入れて、バッチリとご飯に合わせる。
さらにミネストローネには、食べたことがないので想像なのだが、豆とかを入れるはずだ。もちろん豆は、肉や野菜にくわえると栄養バランスが取れるから、入れるのは悪くない。
しかし、なぜ豆なのか?日本には豆腐という、豆をバージョンアップしてさらにおいしくしたものがあるではないか。
それで最終的に、ベーコンと厚揚げの和風トマトスープ。
「豚汁のトマト版」ともいった風情で、だいたい320回くらい死ぬはずだから、作ってみるのはおすすめだ。
つくり方
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- ニンニク 1~2かけ (みじん切り)
- 玉ねぎ 4分の1個 (みじん切り)
- 豆板醤 小さじ1
を入れて弱火にかけ、2~3分炒めて味をひきだす。
食べやすい大きさに切ったベーコン・100グラムくらいを加え、強めの弱火くらいの火加減で、表と裏を2~3分ずつ焼く。
- じゃがいも 2個くらい (2~3センチ大に切る)
- ニンジン 2分の1本 (同上)
を加えて2~3分炒めたら、
- カットトマト 1缶 (400グラム)
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ1 (薄口を使うのは色を黒くしないため)
- オイスターソース 小さじ1
- コショウ 少々
を加え、さらに2~3分炒める。
- 水 カットトマトと同量 (=2カップ)
- 厚揚げ 1袋 (食べやすい大きさに切る)
を入れ、フタをして中火にし、煮立ってきたら弱火にする。
10分くらいたったところで、みじん切りに使った残りの玉ねぎを、2センチ幅くらいのくし切りにしていれる。
じゃがいもが好みのやわらかさになるまで煮たら、味をみて塩加減し、火を止める。(そのまましばらく置いておくと、さらに味が中までしみる)
皿に盛り、1センチくらいのざく切りに切った水菜と粗挽きコショウ、それに好みでパルメザンチーズをかける。
これは、たまらん……。
じゃがいもは、味がしみてホクホクだ。
厚揚げも、しょうゆ入りのトマト味はとてもよく合う。
そしてこれが、酒にも非常によく合うわけだ。
これだけ酒に合ってしまうと、飲み過ぎないようにするためには、何度も飲み過ぎを経験しながら訓練するしかないとおもう。
「バカだね。」
ほんとだな。