スーパーに2分の1カット100円の白菜があれば、誰だって買ってしまうはず。
これを大量消費するためには、煮込み料理が一番だ。
白菜は、煮込むとカサが大幅に減る。トロトロにやわらかくなった白菜に、濃いめの味がしみたのが、「たまらない」という企画。
味は、わりとコッテリしていればどんなのでもおいしいけれど、きのうは和風ミートソース。
みりんとしょうゆを使うから、ガッツリとご飯に合う。
つくり方
ひき肉を汁気のあるものに入れる際には、とにもかくにもじっくりと炒めるのがポイントだ。肉汁が完全に飛び、焼色がつくまで炒めることで、臭みがなくなり、味がしみるようになる。
それから白菜は、煮込むと大量の水がでる。なので水は加えず、調味料の原液とトマト缶だけで煮込みはじめるようにする。
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- 豚ひき肉 200グラム
を入れて中火にかけ、スプーンなどで押しつぶしてほぐしながら5分ほど、肉汁が「ジュージュー」と弾ける音がしなくなるまでじっくり炒める。
酒・大さじ1を加え、さらに5分くらい、焼色がつくまで炒める。
- オリーブオイル 大さじ1
- ニンニク 1~2個 みじん切り
- 豆板醤 小さじ1
を加え、弱火で2~3分炒めて味を引き出し、
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ2
- 薄口しょうゆ 大さじ2 (薄口は色を黒くしないため)
- オイスターソース 小さじ2
- コショウ 少々
を入れて、さらに2~3分炒めて味をなじませる。
カットトマト・1缶を加え、いったん火を強くして、煮立ったら弱火にし、5分ほど煮込む。
以上で和風ミートソースはほぼ完成。あとはこれで、白菜を煮込んでいく。
白菜・4分の1カット分を、3センチ幅くらいのざく切りにし、まず芯の部分、その上に葉の部分を入れ、さらにタテ半分にし、1~2センチ幅に切った油あげ・1枚をのせる。
油あげは、厚揚げにしてももちろんおいしい。
フタをして、ときどき白菜をスプーンで押して沈めながら、初めは弱めの中火、そのうち弱火で20~30分、白菜が完全にやわらかくなるまでコトコト煮込む。
煮込んだあと火を止めて、しばらく置いておくようにすれば、さらに白菜に味がしみる。
皿に盛り、粗挽きコショウと、好みでパルメザンチーズをかける(ご飯には、パルメザンチーズをかけるとコッテリして、より合うようになる)。
これは、マジでたまらない……。
トマト味がしみたトロトロの白菜は、930回くらい死ぬのは確実。
さらに、これも味がバッチリしみた油あげに、胸をかきむしって悶絶する。
しかもこの白菜のトマトソース煮、「これでもか」というほど酒に合う。
これで飲み過ぎないようにすることは、そもそもスタートラインが間違っているとしか言いようがない。
「間違ってないよ」
そうだよな。