大晦日は、年越しそば。これも、スーパーで売っているセットのパックに、ニンニクを加えると、マジでうまいのだ。
大晦日の晩は、翌日元旦に朝からごちそうを食べないといけないことを考慮して、年越しそばでかるく済ませることにした。でも考えてみたら年越しそばとは、そのためにあるものな気もするところだ。
年越しそばは、とりあえずスーパーで、麺から具からだしからが入った、パックで売っているものを買った。
「たぬきそば」で、たぬきは関東では揚げ玉なのだが、京都ではこのように、油あげとかまぼこが入っているというものみたいだ。
しかしもちろん、これを普通に作りはしない。ニンニクを入れるのだ。
おれは、ニンニクにハマっている。しかし「天才」とは、何でもつき詰めるものなのだから、ちょっとくらいニンニクをつき詰めてしまっても、仕方がないのだ。
「和風のだしにニンニクを入れても、おいしくないのでは?」と思う人はいると思う。でもそんなことはないのである。
在日コリアンが発明した画期的な品「焼肉のタレ」は、日本の味である「砂糖としょうゆ」にニンニクを加えるのが基本。和風だしも、味つけは砂糖としょうゆなのだから、これはいわば「王道」なのだ。
ただしここに、「コショウ」を加えるのがコツとなる。コショウは、ニンニクの味をうまく引き締めてくれるのだ。
さらに具は、油あげだけでは寂しいから、ワカメとしいたけ、それに味見も兼ねて、鶴橋で買ってきた蒸し豚も入れた。
作り方は、超簡単。
パックに入っているだしを鍋にあけ、たたき潰したニンニク1かけと、コショウ1ふりを入れる。
ここでニンニクを、すり下ろさないのがコツ。
すり下ろすとニンニクの味が強烈すぎて、たたき潰して味がほのかに香るくらいがちょうどいい。
あとは、乾燥わかめとうすく切ったシイタケをサッと煮て、最後に油あげと蒸し豚、それにそば麺を入れて、温める。
どんぶりによそい、青ねぎとゴマをかける。
これは、マジでうまいのだ。
ニンニクとコショウ、ゴマが入るおかげで、とてもリッチな味になる。
そばとの相性も最高だから、ウソだと思うのなら試してみてもらいたい。
「ハマりやすければ天才ってわけじゃないよ。」
そうだよな。
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