きのうは、鶏肉とブロッコリーの焼肉風炒め。これは、たまらないのだ。
遊んだ日の翌日は、しっかり仕事をするべきだ。遊んでストレスが解消されたわけだから、当然、仕事もバリバリできる。
、、、はずなのだが、なかなかそうもいかないのである。
だいたい遊ぶと、かなりの体力を消耗する。おとといも、昼の12時から夜の10時まで、10時間ほど飲みつづけた。暗くなるまではビールばかりだったから、グテングテンにはならなかったとはいえ、肝臓はずいぶん働いてくれたはずだ。
しかもおととい、早起きした。遊びの予定が入っていたから、自然とパッチリ目が覚めたのだが、寝が足りていないのはまちがいない。
なので遊んだ翌日は、グッタリと疲れるのだ。
きのうも、睡眠時間はなんと9時間。その後も二度寝をくりかえし、昼前ごろになって、ようやくコーヒーショップへ出勤。
遊びのネタで、ブログに書くことはたくさんあるのに、酒が残って頭が働かないから、書き進めるのに時間がかかる。
それでブログ更新を終えたのは、もう夕方。飯を食い、昼寝をすると、すでに夜になっているという、「それじゃ、夜寝じゃねえか」とツッコミも入れたくなる始末。
それで案の定、仕事はちょっぴりしかできなかった。
予想していたとはいえ、まったく情けない話である。
おれはいつも、この調子。
でもどうせ、50を過ぎ、あとは死ぬだけなのだから、それでいいのだ。
とはいえもちろん、酒を飲む時間になると、頭はシャッキリ働きだす。
きのうは、鶏肉とブロッコリーを「焼き肉風」に炒めることにした。
おとといコリアタウンのカフェ・バーで、在日コリアンの男性に、「焼肉のタレ」の発祥を聞いたのだ。日本の味に慣れ親しんだ在日が、日本風の砂糖としょうゆ、要はてりやきのタレに、ニンニクを加えたのが、焼肉のタレの発祥だったのだそうだ。
これは、とても「なるほど」と思った。焼肉のタレ、これまでは自分のなかに位置付けられていなかったものが、
「これこそ在日料理の『核』といえるものかもしれない」
と思い始めた。
それできのうは、この焼肉のタレ風の味つけで、鶏肉とブロッコリーを炒めてみることにした。
ただし、作り方は、中華風。鶏肉をタレに漬け込み、味をしみさせるのではなく、鶏肉は別に下味をつけておき、タレは片栗でからめるようにする。
そのほうが、鶏肉とブロッコリーを合わせやすいと思ったからだ。
作るのは、たいして難しいわけでもない。
コツは、ブロッコリーに火を通し過ぎないことになると思う。
器に、
- 鶏もも肉 1枚(250グラム)
- 酒 小さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- 塩 小さじ2分の1
- おろしたショウガ 1かけ
を入れ、よくもみ込む。
これは、鶏肉を炒める場合の標準的な下味だ。
ブロッコリーは、ふさの部分だけ、肉の見た目1.5倍量ていどを切り取り、食べやすい大きさにちぎる。
今回は、完全にふさの部分だけ使い、茎は別の機会に使うことにした。
鍋に湯を強火で沸かし、塩とサラダ油・それぞれ少々を加えて、ブロッコリーをゆでる。
塩はブロッコリーにうすい塩味をつけるのと、緑の色を引き立てるため。サラダ油は湯の温度を上げる効果があり、ブロッコリーがしゃっきり仕上がる。
ブロッコリーのふさはあっという間に火が通るし、あとからさらに炒めるので、ここではほんとにサッとゆでるだけ、火が再沸騰しはじめたらザルに上げるくらいでいい。
フライパンにあらためて、
- サラダ油 大さじ1
- たたき潰したニンニク 1かけ
- 丸まんまの鷹の爪 1本
を入れ、鶏肉に片栗粉・大さじ1をまぶして、皮を下にして入れる。
弱火にかけ、10分くらいかけて、まず皮をじっくり焼く。こうして時間をかけて焼くと、皮がこんがりと仕上がり、しかも中は硬くならない。
皮がキツネ色になってきたらひっくり返し、さらに1~2分焼く。
火を強火にし、
- うす切りにした玉ねぎ 4分の1個
- 下ゆでしたブロッコリー
を加え、サッとひと混ぜする。
あらかじめ混ぜあわせておいたタレ、
- 酒 大さじ1
- しょうゆ 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
を加え、上下を返しながら1分ほど炒め、タレが全体にからんだら火を止める。
間髪いれず、ホクホクのうちに皿に盛る。
これは、たまらない、、
まさに、焼肉のタレの味。
王道中の王道で、この味つけを知っていれば、「オイスターソースはいらない」と思えるほどだ。
あとは、わかめスープ。
頭とわたを取った煮干しと乾燥わかめを、30分くらい、わかめがトロトロになるまで煮て、酒と塩、しょうゆ・それぞれ少々で味つけする。
それに、もちろんご飯。
キムチは、コリアタウンで買ってきたもの。
酒は、焼酎水わり。
大酒を飲んだ翌日は、体が酒に慣れているから、またよく飲めるのだ。それで言うまでもなく、きのうはいつも以上に、また飲み過ぎた。
おかげできょうも、ふたたび酒が残ってしまっているのである。
「あきれるね。」
ほんとだな。
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