キムチとカレーが、また合うのである。唐辛子はカレーにも含まれるものなわけだし、ほどよい酸味も、カレーには必須のものだ。
だからまず、カレーのつけ合わせにはキムチがいい。さらに豚キムチをスープカレーなどにしてみれば、ウマイに決まっているわけなのだ。
カレーにキムチが合うことを知ったのは、大阪にある韓国料理屋でカレーのつけ合わせがキムチなのを、ツイッターの画像で見た時だ。カレーのつけ合わせといえば福神漬からっきょうが定番だが、試してみると、たしかにキムチはカレーと「辛いもの同士」でよく合うのである。
インドカレーの場合でも、やはりつけ合わせには、辛味の効いたチャツネが出てくる。カレーにキムチは、いわば「王道」といえると思う。
それだけ合うものだから、キムチをカレーの具材として使うのも、もちろんいい。
きのうは「豚キムチのスープカレー」としたが、これがまたウマかった。
キムチには、ほどよい酸味がある。カレーにも、トマトを入れるなどして酸味は必ずつけるわけで、キムチはカレーの具材として打ってつけなのである。
肉も入れるし、キムチ自体にもうまみがあるから、他にスープなどは入れなくていい。きのうは豆腐にニラを入れてチゲ風にしたけれど、これをじゃがいもやニンジンにすれば、ただの「おいしいカレー」になり、キムチがベースとは気づかないほどだと思う。
作り方は、実のところ「キムチチゲにカレー粉を入れる」だけ。
カレー粉は脂に溶かすとうま味が増すから、初めに炒めるとき、キムチと一緒に入れるのがいい。
豚肉は、きのうは肩ロースの塊肉。
バラ肉は、あまりに脂が出過ぎるからやめた方がいいと思う。
鍋に、
- ゴマ油 大さじ3
- みじん切りのショウガ 2センチ大
- 豆板醤 小さじ1(好みで)
- カレー粉 大さじ1+2分の1
- 1センチ厚さくらいの食べやすい大きさに切った豚肩ロース肉 きのうは300グラム
- キムチ 200グラムくらい
- キムチの汁 あるだけ
を、この順番で入れていく。
キムチは必ず、豚肉の上に重ねるようにする。
この状態で、10分くらい置いておく。豚肉に下味をつけるわけである。
つづいて鍋のフタをし、弱めの中火にかけて、10分くらい、蒸し焼きにする。
カレー粉が焦げ付きやすいから、途中で一回くらい混ぜるとよい。
こうするとこの時点で、豚肉にかなりの味がつくわけだ。塊肉を使う場合は、肉自体にどう味付するかが、料理のポイントになると思う。
水を入れる。
キムチ200グラムに対し、水は2カップ+煮詰まる分の2分の1カップ。
キムチチゲは、水を入れ過ぎないのがポイントだ。キムチの味が薄まってしまうからである。
フタをして、弱火で30分くらい煮る。豚肉がそこそこ柔らかくなったところで味をみて、次に入れる豆腐から水が出るのを見越して、やや強めに塩を加える。
豆腐を入れ、さらに弱火で10分煮る。
最後にざく切りのニラを入れ、ひと煮立ちさせて火を止める。
これは、マジでうまいのだ。
豚肉とキムチのうま味が、またたまらないわけである。
あとは、カレーにはもちろん白めし。
トマトサラダ。
そして、キムチ。
酒は、冷や酒。
きのうもまた、寝た時の記憶がない。煮込み料理を作ると、煮込んでいる間にどうしても、飲み続けてしまうからだ。
でも家では話し相手がいないから、わりと早く酔っ払う。
飲み過ぎといっても、大したことはないのである。
「記憶をなくすまで飲まなくてもいいと思うよ。」
そうだよな。