安倍首相がなぜ支持されるか、ぼんやりと考えたのである。

チェブ夫 社会運動

 
ツイッターを相手に酒を飲んだ。

チェブ夫

飲みながら、安倍首相がなぜ支持されるか、ぼんやりと考えたのである。

 

ツイッターを相手に酒を飲み、ぼんやりと書き込みをしていると、最近ではどうもつい、安倍首相のことを考えてしまうのである。

 

安倍首相がしていることは、メチャクチャであると思える。

電力会社を救済するため、原発事故の責任を追求しない。安全性の確認されない原発を再稼働させようとし、さらに輸出までしようとする。

TPPでは選挙時の公約に反して、大幅に譲歩していると聞くし、さらには憲法を平然と無視し、戦争ができる国へとまい進する。

 

すべては大企業やらアメリカやら、自分に利権をもたらしてくれる人たちの言うことを、諾々と聞くという話で、国民のことなど、何一つとして考えていない。

権力者が従うべき法律である憲法を、あそこまで平然と無視してみせるのは、すでに「悪」であることも厭わなくなっていることを意味するだろう。

 

「それなのに、なぜ国民は、安倍首相を支持するのか・・・」

酔った頭に浮かんでくるのは、そのことである。第2次内閣発足以来最低とはいえ、安倍政権の支持率は、約45%という高水準を保っている。

 

理由は色々あるだろう。テレビや新聞を味方につけているから、批判的なことがあまり報道されないこともあるだろうし、野党もしっかりしないから、反自民の受け皿になるものもない。

中国と韓国を敵対視することにより、国民の不満をそらすのもうまい。

しかしそれにしても、あれだけメチャクチャなことをしながら、国民の半数近くが支持するというのは、尋常なこととは思えないのである。

 

そうやって考えた時、浮かんでくるのは、野々村元議員の件である。

「安倍首相の支持のされ方は、野々村元議員と似ている気がする・・・」

 

野々村元議員が、自らの不正をごまかすため、記者会見で質問に答えず嘘泣きしてみせたのは、ぼくには明白であるように思えた。ところがネットなどの反応を見ると、「笑える」「あそこまでできるのはすごい」という、好意的なものが少なくなかった。

最終的に、野々村氏は議員を辞職し、お金は返還、警察も動いているから、世間ももう、関心は失っただろう。しかし野々村元議員が議員として果たすべき責任を考えるより、あの嘘泣きパフォーマンスに心を捉えられた人が、多かったのは確かだろう。

 

「安倍首相も、似たようなことで、国民の支持を得ているのではないだろうか・・・」

安倍首相は、「昭和の妖怪」といわれた岸信介元首相の孫で、さらに国民の大きな人気を得た、小泉元首相のもとで要職を務めている。

「国民の心をつかむ、何らかのコツを心得ているのに違いない・・・」

ぼくはぼんやり、考えを進めるのである。

 

さらに先日、女の子を誘拐した男性のことも思い出す。

女の子を誘拐し、監禁するなどというのが、それだけですでに言語同断であるはずなのに、ネットでは、

「自分好みの女性に育てるなど、自分の実子を育てるのだって難しいのだから、それよりは、最初から好みの女性を探した方がいい」

などと、「自分好みの女性に育てたかった」という犯人の言葉に、「好意的」とまでは言えないものの、「前向き」に反応したものがいくつも見受けられた。

なぜそこで、「女の子を誘拐するなど許せない」と、まっすぐに怒れないのだろうか。

 

その時、頭に浮かんだことがある。

「『ロマン』なのではないだろうか・・・」

 

自分のことを振り返ってみても、ロマンを感じる人のことは、つい好きになってしまうところがある。細かいところにおかしなことがあったとしても、それに目をつぶって「あの人を信じてみよう」と、思ってしまいがちなのではないだろうか。

ぼくの場合は、それで徹底的に痛い目にあった経験があるから、夢やロマンを語る人の多くが、ろくでもないことを知っている。

しかし、今の若い人たちは、まだ免疫がないのではないだろうか。

 

安倍首相にしてみても、「美しい国を作りたい」などと言う。野々村元議員は、「ぼくは、世の中を、変えたいんです」と泣く。

誘拐犯の「自分好みの女性に育てたい」も、一種のロマンといえるだろう。

ロマンの部分に心を惹かれ、ロマンを口にする人が、どんな目的でそれを言うのか、見えないことになってしまう。

 

「安倍首相があれだけ支持されるのは、そういうことがあるのではないだろうか・・・」

ぼくは酔った頭で、そんなことを思ったのである。

 

まあしかし、そんなことは、どうでもいいことだ。

ぼくは酒を飲み終わり、歯を磨いて、布団に入った。

 

「安倍首相のことが実は好きなの?」

チェブ夫

そうなのかな。

 

 

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