近代に代わる新たな思想が、今こそ求められているのである。

チェブ夫 社会運動

 
いまの日本や世界で起こることを見るに、「近代」がもう時代に合わなくなりつつあると思える。

チェブ夫

近代に代わる新たな思想が、今こそ求められているのである。

 

 

きのうの官邸前抗議行動は、多くの人が集まったようである。ツイッターに、参加者が直接投稿した情報が、パラパラと転送されて流れてきた。

ツイッターは、まあぼくの場合は、酔っ払って意味不明のたわ言をダラダラと垂れ流すことが、第一の使用目的となっているのだが、情報を手に入れる手段としても大きいと思っている。いまはテレビも新聞も、政府の息のかかったようなことしか報道しないから、そうでない、もう少し政府を批判的に見るような情報を得ようと思えば、ネットを探すしかないだろう。

ツイッターは、情報が拡散しやすいようになっているから、必要な情報に、わりと手軽に行き着くことができやすい。

 

抗議行動は、たしかに必要なことだろう。いまは政府の政策に「反対」をする存在が、あまりにもなさすぎる。

野党もまったく機能しないし、マスコミも批判しないし、政府があれだけめちゃくちゃな政策を次々と重ねながら、安倍政権の支持率が、多少下がったとはいえあれだけの水準を保っているのは信じられないことである。

国民の多くがテレビや新聞しか見ないから、安倍政権の実態を知らないのだろう。そこに何とかくさびを打ち込もうとする抗議行動は、尊いことだ。

 

このようななし崩しの無批判状態がどこに端を発するのかを、素人なりに考えてみると、ソ連の崩壊だったと思える。

それまでは曲がりなりにも資本主義と共産主義が対峙して、互いを批判し合うことで、バランスを保っていたのではないだろうか。それがソ連が崩壊し、「やはり共産主義はダメだった」ということになった。

それから、「金が全て」という風潮に拍車がかかったような気がする。資本主義しかないのだから、「それでいい」ということだろう。

 

さらに世界で、独裁主義が台頭している。デモで民主化したはずのエジプトも、また軍事独裁に逆戻りしたようだ。

中国は元からだし、北朝鮮は言わずもがな、やはり民主化したはずのロシアも、独裁色を強めている。

そのような流れに、日本も乗っているということだろう。

 

「金が全て」であるならば、権力者が自分の利益を守るには、「独裁」が一番やりやすい。

いまの流れは、共産主義崩壊からの当然の帰結なのではないだろうか。

 

資本主義は、まあ大昔からあっただろうが、共産主義や、そして民主主義も、17世紀に始まった「近代」の産物だ。それらがいま、風前の灯となっているところを見ると、近代という思想がもう、時代に合わなくなりつつあると思える。

近代に代わる新たな思想が、いまこそ求められているだろう。

 

近代の大元には、「科学」がある。そしていま科学の世界で、決定的と思える変化が起きようとしているのである。

 

ぼくは、そこにこそ注力したい。

もちろんぼくが、科学的な発見をしようと思っているのではない。その発見を少しでも深く理解し、人と分かち合いたいと思うのである。

 

「言うことだけはいつもデカイね。」

チェブ夫

ほんとだな。

 

 

 

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