アマゾンでポチったトラメガが届いた。
トラメガが家にあるのは、なかなかいいのだ。
※読んでくださった方は、ぜひアマゾンへ、レビューの投稿をお願いします!
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差別団体「在特会」のデモや街宣にたいするカウンターをするようになり、「日本の未来はここにある」と、ぼくはつくづく思うのだ。時代は極端に右傾化し、破局への道をまっしぐらに歩んでいるように見えるけれども、その破局の程度を少しでも軽くすることが、一人ひとりの小さな努力により、できると思う。
破局は10年くらいのあいだに起こると思え、そのあとは、若い世代を中心とした「復興」がはじまる。
ぼくはその頃にはもう60を過ぎているから、無事引退とさせてもらって、酒三昧の生活に入りたいと思っているが、それまでは、できることはやらないといけないと思っている。破局の程度が少しでも軽ければ、その分、復興は容易になるからだ。
できるのは、具体的な問題にテーマを絞り、それを潰していくことだ。「差別煽動へのカウンター」もその一つで、この2年のカウンターに参加した人たちの努力により、「ヘイトスピーチは悪」という社会の共通認識ができ、以前にくらべて日本はだいぶマシになった。
これからもこうした運動に、引きつづき参加していきたいと思うのだが、運動の現場では、「トラメガ」があると、できることが飛躍的に増えるのだ。
何しろまず、大きな声を出さなくていい。カウンターでは差別発言を打ち消すため、大声で罵声を浴びせるのだが、おかげでカウンターの翌日は、いつも喉が枯れ、横隔膜が筋肉痛になる。でもトラメガがあれば、そこまで大声を出さなくても、演説は十分かき消される。
また、声が相手に届くから、相手にたいする脅威になる。適切な罵倒をすれば、相手を黙らせ、意気消沈させることもできるのだ。
さらにトラメガがあると、一般の人にたいする周知もしやすい。カウンターの人たちがなぜ怒鳴ったりしているのかを、ていねいに説明できる。
トラメガは、運動の現場で、とても大きな「武器」なのだ。
長く運動にかかわっている人は、自前のトラメガを持っていることも多い。ぼくも一度、貸してもらったトラメガを使ってみて、その威力を痛感し、「トラメガが欲しい」と、ムラムラと思うようになった。
それでとうとう先日、「1万円以下なら買おう」と思い、アマゾンを見てみたところ、なんと2,200円。
迷わずポチったわけなのだ。
安いのは中国製だからのようで、同じクラスの国産品は、出力は10Wくらいのところ、このトラメガは25W。
カウンターの現場でも、十分使い物になりそうだ。
単1の乾電池6本で動くようになっていて、それだとちょっと重いのだが、スペーサーを使って単3の電池を入れれば、だいぶ軽くなって持ち運びやすい。
さらに特筆すべきは肩からかけ、ハンドマイクで使えること。これなら長い時間でも、手が疲れることもない。
部屋の片隅に置いてみると、なんとも眺めがいい。
トラメガのある暮らし。これからの流行りは、やはりこれではないだろうか。
早速、今度とその次の日曜日、在特会の差別デモが大阪で予定されている。
カウンターは疲れるし、いつもは行くのも、ちょっと気が重いのだが、今回はこのトラメガで何を言ってやろうかと、行く前からワクワクしている。
夜は、お世話になっている喫茶店「PiPi」店主・マチコちゃんのお誕生パーティーがあり、ぼくも誘ってもらって行ってきた。
会場は、近くの居酒屋。
マチコちゃんはデモなども主催するから、参加者には運動に関わっている人も多い。話は大いに盛り上がった。
不思議なのだが、特にカウンターにかかわる人は、「ロック好き」のことが多い。たぶんロックの反骨精神とカウンターの活動が、似たところがあるのだろう。
しかもきのう話した人たちは、皆30代なのに、イギリス・往年のロックバンド「レッド・ツェッペリン」が好きと来ている。
レッド・ツェッペリンは、ぼくも死ぬほど好きなので、話はなおさら盛り上がった。
最後は恒例のケーキ贈呈。
3時間があっという間に過ぎ、会はお開きとなった。
そのあとぼくは、大宮の初代飲み比べチャンピオン・池井くんと、「啓ちゃんのスタンドバー」へ。
この店は、四条大宮交差点を西へ行き、壬生川通四条の一本手前の筋を北に入ったところにある。やさしいママが経営する立ち飲み屋で、実にアットホームな雰囲気だ。
しかも、安い。
きのうもツマミを3品たのみ、日本酒を一人2杯ずつ飲み、お勘定は、一人1,250円ポッキリだった。
啓ちゃんのスタンドバーを出て、ぼくはさらに餃子の王将。
ビールを一杯、
味噌ラーメンと、
チャーハンを食べて家に帰った。
ぼくは酒ばかり飲む、ろくでもない人間だが、こうして若い人たちに相手にしてもらえるのはありがたい。
この人たちに、できればあまり迷惑をかけず、死ぬまではせいぜい生きたいものだ。
「説教はしないようにね。」
そうだよな。
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