飲めば「まさかの展開」もあるのである。

2014/05/28

 
京都大宮へ飲みに出た。

スピナーズ

飲めば「まさかの展開」もあるのである。

 

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今週はそこそこ仕事を頑張り、大宮へ飲みに出るのは一週間ぶりである。といっても飲んでいないわけではなく、昼にはマメに、「PiPi」でビールを飲んでいる。

きのうも昼は、PiPiでビールだったから、今週は都合4回PiPiで飲んだ。

PiPi

昼酒は、たかがビール1本で「よく飲んだ感」が味わえるから、お得である。また飲みすぎて翌日を棒に振ることがないのもいい。

 

外飲みが週イチペースだと、「どこで飲むか」はよくよく考えないといけない。数少ない機会で、飲み屋への義理をそれなりに果たさないといけないからだ。

「常連」としての立場をキープするためには、やはり「週一回」顔を出すのが最低ラインとなるだろう。しかし義理がある飲み屋が5~6軒になってしまうと、一回でまわるのは難しくなる。そこで前の週に飲んだ飲み屋は今週ははずすようにして、「2週に一ぺん」のペースを維持しようとするわけである。

 

家をでる時間がもう9時になっていたから、12時までとして、3軒ではなく、2軒の飲み屋へ行くことにした。これなら時間的に無理なくまわれる。

先週は行かなかった立ち飲み「てら」と、一杯しか飲めなかった「スピナーズ」へ行こうと決め、それをつい、ツイッターに書き込んでしまったところ、ソッコウで返事が来た。

マチコちゃんである。

「壺味あいてるよ・・・」

たこ焼き「壺味」は日曜に行っていたから、今週は「失礼しよう」と思っていたのだけれど、お世話になっているマチコちゃんからの誘いとあれば仕方ない。

家を出る前からいきなり予定が狂ってしまったわけだが、それはそれで、いいのである。

 

壺味では、まずビール。

壺味

 

それから「たこキュウ」、

壺味

 

それにサーモンのたたき。

壺味

サーモンのたたきは、初めは頼むつもりがなかった。しかし壺味には、週末になるとかわいらしい女性の店員がいるのである。見つめられ、ニコリとされて、「おすすめですよ」と言われてしまい、断る方法があるのなら教えてほしい。

しかしもちろん、壺味は料理はどれもおいしく、サーモンのたたきもうまかった。たっぷりの青ネギをかけるのが、おいしく食べるポイントとなる。

 

壺味では、マチコちゃんと、その仲間たちと話をした。飲み屋もこうして、「飲み仲間」といえるような人ができるとラクである。自動的に居場所があり、居心地よく時間をすごせる。

壺味は飲み屋のなかでは「ゆっくり」とした空気が流れる場所だ。話しても、また話さずひとりで飲んでいても、家にいるかのようにくつろげる。

 

ビールを飲み終わって壺味を出て、「てら」へ向かった。

てら

ここにも知り合いが何人かいたので、ぼくはその横に立たせてもらった。

 

頼んだのは、豚天はきのうも売り切れだったので、鶏天おろしポン酢。

てら

 

それにスパサラ。

てら

スパサラは、取り放題のキャベツで巻いて食べるとまたうまい。

 

大宮には、常連さんの一人として、ブルース・ウィルスに似た若いアメリカ人がいる。日本に来てまだ数年だそうだが、流暢な京都弁をあやつり、ぼくなどよりはるかに大宮の店や常連さんについて詳しい。

きのうも横で、彼が他のお客さんと達者に「ツッコミ」を入れ合うのを、ぼくは目を丸くして眺めていた。京都に来て4年になるが、ぼくはいまだに「ボケとツッコミ」がうまくできない。おそらくだが、アメリカなど西洋の「ジョーク」は、ボケやツッコミと似たところがあるのではないだろうか。

 

さて酎ハイを2杯飲んでてらを出て、早めの時間に「スピナーズ」へ向かった。

スピナーズ

ここで、飲めば「まさかの展開」があることを、あらためて実感したのである。

 

 

スピナーズで頼んだ赤い飲み物は、「トマト酎ハイ」だ。スピナーズには数カ月前から、酎ハイのサーバーが導入されている。

これがまず実にうまく、ぼくがこれまで飲んだ全てのトマト酎ハイのなかで、スピナーズのが一番うまい。トマトジュースとレモン酎ハイの配合がいいのだろう、コクはしっかりとありながら、すっきりとして飲みやすい。

 

またトマト酎ハイがいいところは、「ツマミを兼ねてくれる」ことである。

酒がそれほど強くないから、ぼくは酒を飲むときには、タンパク系のツマミをかならず頼む。そうしないと悪酔いしてしまうからだ。

ところがトマト酎ハイを飲むときにはツマミが必要ない。トマトに含まれるアミノ酸の作用だろう、それだけ飲んでも気持ち悪くなることがないのである。

 

飲んでいると、マチコちゃんの仲間たちが流れてきた。

スピナーズ

みな若く、20代の前半だ。

大宮は、常連さんの年齢層が幅広い。20代から60代までがいて、多くの店で、それらの人たちが共存する。

年齢が高い方からしてみれば、それは何ともありがたいことである。年を取れば取るほど、若い人と知り合うことは貴重な機会になっていく。

 

カウンターの、若者と反対側には、ロバート・デ・ニーロ似の男性と北野大似の男性がいて、「関西弁」の話になった。

「関西弁の『おおきに』は、関東弁でいえば『どうも』に当たるのではないか」

とぼくが言うと、関西では「どうも」は「どうも」で、使われるのだそうだ。

お礼の言葉として、「どうも」「おおきに」「ありがとう」の順にていねいになり、「どうも」はどちらかと言うとそっ気ない印象があるとのこと。さらにそれらが、言葉が発せられるときのイントネーションによって、意味合いが大きく変わってくるという。

 

「『ちゃう』の5段活用というのがあるんですよ・・・」

ロバート・デ・ニーロ似の男性は言う。「ちゃう」ひとことの、イントネーションを変えることで、様々なニュアンスを表現できるのだという。

「世界でもっとも短い『愛を告白する言葉』が何だか知っていますか?」

ぼくが口ごもっていると、

「関西弁で、『・・・な?』というのがあるんですよ」

とのこと。相手を見つめ、グッと間をためて、そのあげく、「・・・な?」と同意を求めるそうだ。

 

「関西は、さすが京都が千年以上都だっただけあって、表現の奥行きが深いですよね・・・」

ぼくは言った。お礼の言葉にしても、関東では「どうも」「ありがとう」の2つだろうし、イントネーションで「感情を込める」ことは考えるにせよ、「ニュアンスを言い分ける」ことまでは、関東では考えないのではないだろうか。

そう言うと、北野大似の男性が、都「だった」というところに反応し、

「京都人は、天皇さんはただ江戸へ『出かけている』だけで、いずれ『帰ってくる』と思ってますから」

と、笑いながらやんわりと釘をさしてくる。

京都には「御所」があり、遷都の勅旨も出ていないのだから、その通りなのである。

 

トマト酎ハイを飲み、話をしながら、ぼくはチラチラと後ろを見ていた。おきれいな女性が二人、テーブル席に座っていたからである。

カウンター席ならまだしも、テーブル席に座っている知らない女性客に、気安く話しかけないことは飲み屋の「マナー」といえるだろう。ぼくもそれを守ってチラ見するだけにして、話しかけないようにしていた。

しかしもうかれこれ1時間以上、女性客はそこにいる。そろそろ退屈していてもおかしくはない。

おまけにぼくは、もう酎ハイを3杯のみ、だいぶ気分がよくなっている。酔っ払いが多少ちょっかいを出したとしても、もうマスターに叱られたりはしないはずだ。

 

そこでぼくは、女性客を振り返り、小首をかしげ、満面の笑みで手を振ってみた。

するとその女性客・・・。

「高野さんですか?」

「・・・・・・???」

まさしく、「まさかの展開」である。

聞くと二人はぼくのブログを見てくれていて、それでスピナーズへ初めて来てみたのだそうだ。

 

そうなれば、もう遠慮することはない。

スピナーズ

ぼくは席を移動して、早速二人と話し込んだ。

 

二人は京都の大学時代の友達で、一人は大宮の近くへ住み、もう一人は名古屋に住んでいるそうだ。名古屋はぼくも2年ほどいたことがあり、常連だった店を言うと、「行ったことがある」という。

これは話が盛り上がらないわけがないだろう。それからさらに1時間以上、ぼくは夢のような時間を過ごすことになったのである。

 

二人とは連絡先も交換し、再会を期して別れた。

帰宅予定としていた12時はとうに過ぎていたのだが、もちろんそれは、何も問題ないのである。

 

しかし飲み屋は、何が起こるかわからない。

だからこそ、飲み屋通いは「やめられない」わけである。

 

「デレデレしちゃって見てられなかったな。」

チェブ夫

ほんとにな。

 

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