きのうはお世話になっている四条大宮のバー「Kaju」の新年会だった。
翌日は平日だし、「これは12時前に帰れるかも」と思っていたが、そうは問屋が卸さなかったのである。
ひとり暮らしの人間にとって、「飲み屋の人のつながり」は本当にありがたいのである。
知っている人がほとんどいない京都に住むようになったぼくだが、飲み屋にまじめに通っていると、徐々に知り合いが増えていく。
「飲み友達」といえる人も出来てきたりもするようになる。
そのうちこうして、忘年会や新年会にも呼んでもらえるようになり、人並みににぎやかに、年末年始を祝うことができているわけである。
ダイニングバー「Kaju」は、「四条大宮中興の祖」の一つと言ってもいいのだろうと思う。
10年前、往時のにぎわいは姿を消し、昔ながらの古い飲み屋が点在するくらいだった大宮に、「祇園から店を移そう」と心を決めた「カジュさん」は、それ以来、新しい店がオープンするのを陰に陽に応援してきた。
飲食業の経験が長く、人柄も温厚なカジュさんは、多くの若い経営者から「兄貴分」のように慕われているように見える。
そんなKajuの新年会で一年をスタートできることは、四条大宮酒飲み会員の末席をけがすぼくにとっては、「身が引き締まる」ような思いがするのである。
さて例年は休前日に行われているKajuの新年会なのだけれど、今年は会場の都合で連休最終日の開催となった。
「翌日は仕事の人も多いから」という配慮だろう、いつもは設定される二次会も今年はとくに決めないようだ。
6時から10時までの会だから、それからさらに飲んだとしても、
「12時前には帰れるかもしれない・・・」
このところ12時に寝て6時か7時ごろ起きる「朝型生活」を実践しつつあるぼくは、淡い期待を抱いたのである。
新年会の会場は、西洞院高辻を少し下がったところにある「光悦宴会」。
宴会場の専門店で、去年のKajuの新年会も、ここが会場になっていた。
4時間の飲み放題で、会費は一人6千円。
ビールでも日本酒でも焼酎でも、部屋に山ほど置かれていて、それを自分で勝手に持っていくというシステムだ。
ここは料理がまたすごい。
かなりいいのが、食べ切れないほどの量出てくる。
刺し身とふぐ刺し。
鯛の塩焼き。
ふぐちり鍋。
寿司。
こういうところで出てきがちな唐揚げやおでんなどは、一切ない。
刺し身も中トロが出てくるから、これで4時間飲み放題6千円は、かなりの激安価格だろう。
新年会では、これらの料理をたらふく食べ、たくさんの人と色々話した。
その結果、「12時前に帰る」など、そうは問屋が卸さなかったのである。
というわけで、「問屋」なのだが、ぼくはきのうは、飲み過ぎないよう気をつけて、ビールを飲んでいたのである。
ぼくは酒がそれほど強い方でもないから、強い人とおなじペースで飲んでしまうと、あっという間につぶれてしまう。
強い人は日本酒を一升ほど飲んだとしても、3~4時間で抜けてしまう。
ぼくはそれだけの酒を抜くには、丸一日かかるのだ。
だからわりかし、ぼく自身に関しては正気を保っていたのだが、悲しいかな、「飲み会は一人ではない」のである。
4時間の長丁場だったから、泥酔者が続出した。
仲のいい若者も、ぼくに熱く語り出す。
そうなると、ぼくだけ抜けるわけには行きようがないのである。
新年会は10時に終わり、そのあと男5人でさらに飲んだ。
若者の熱い話はさらに続く。
喧々ガクガクの議論となり、それが終わって時計を見ると、一時半。
しかしもちろん言うまでもなく、
「まだ早いじゃない・・・」
となるわけだ。
大宮へ戻ってさらに飲む。
店がはねてやってきた人たちも合流し、話はさらに盛り上がる。
みんな朝から仕事なのに、「帰ろう」と言いだす人はいない。
こうなると、徹底的にやるしかないわけである。
終わったのは3時すぎ。
それからぼくは、ラーメンを食べて帰った。
4時近くになって寝て、今朝は7時半に一度目がさめたが、結局起きられたのは9時すぎとなった。
「早く帰れる」淡い期待は夢と消え、ぼくは今も、働かない頭をなんとか動かし、ブログ更新しているところなのである。
「また逆戻りしちゃったね。」
ほんとだな。
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コメント
誰のお尻ですか?(*☻-☻*)
ぼくではないんですけどね(^o^)
いい暮らししてますな‐
グルメブログに載せるような写真でしょうか?何気なく見てしまい、気分が悪いです、あまりにもひどいいのでコメントさせて頂きました。
たしかにそうですね。削除しました。