酒は飲み屋で飲み方を学ぶのである。(スピナーズ忘年会)

スピナーズ忘年会 京都・大阪の飲食店

 
昨日は昼はいつものラーメン屋でビール、そして夜は、いつも行っているバー「スピナーズ」の忘年会があった。

スピナーズ忘年会

忘年会で酒を飲みながら、「酒は飲み屋で飲み方を学ぶのだ」と改めて思い至ったのである。

 
新福菜館三条店でビールを飲み、ラーメンを食べるのは、いつもは「毎週土曜日」と決めている。

自由業で曜日などはあまり関係ないのだが、世の中が週末気分で車通りも少なくなったり、人ものんびりしたりするのを見ると、こちらも気が緩んでくるからだ。

ただ先週は、日曜日に忘年会が予定されていたために、昼のビールも日曜日にすることにした。

土日を連続して酒で潰してしまうのは、さすがにこちらも生活が成り立たないのである。

 

まずビール。

新福菜館三条店 ビール

 

餃子を肴に昨日は中瓶一本を飲み・・・、

新福菜館三条店 餃子

 

最後はラーメン大盛りネギ多いめ、麺かたいめだ。

新福菜館三条店 ラーメン大盛り

毎度同じものながら、昨日も死ぬほど満足したのである。

 

忘年会は、いつも行っている四条大宮のバー「スピナーズ」の主催だった。

スピナーズ忘年会

旅館の宴会場を借りきって、会がはじまる前には風呂にも入れるという企画である。

ぼくはどこの会社にも、団体などにも属しておらず、忘年会や新年会は、参加するのは飲み屋が主催するものだけだ。

忘年会はスピナーズ、そして新年会は、やはり四条大宮のお世話になっているバー「Kaju」が主催するものに毎年呼んでもらっている。

 

会社などの忘年会は、気を使うこと甚だしく、「無礼講」などと言いながら、無礼があっては決していけないわけなのだが、飲み屋のお客どうしは利害関係が何もないから、忘年会も「さわやか」なのが気楽なところだ。

お客さんの年代は、下は20代の前半から上は60代までで、長く通っている人も、最近になって通いはじめた人もいるわけだが、上下関係や序列はなく、もちろん相手の年齢などに敬意を払うところはあるにせよ、平たいところで話ができる。

それが昨日は50人近くが集まり、Kajuの新年会でも毎年50人以上が集まる。

スピナーズは満員に入れても20人、Kajuは10人ほどの小さな店だが、そこにこれだけの常連さんが入れ代わり立ち代わり通っているとは大したものだ。

 

ぼくは昨日、少し遅れて行ったのだが、横山やすし似の男性や、九十九一似の男性、桐島かれん似の女性、北野大似の30代男性など、何人もの人と話しをした。

スピナーズ忘年会

こうして「自分の居場所がある」のはありがたいことである。

 

宴会は3時間ほどで終りとなり、カラオケの2次会にほとんどが流れる。

スピナーズ忘年会

2次会から顔を出す人もいて、大勢の老若男女が入りまじり、ボルテージは上がっていく。

ぼくは昨日こちらでも、たくさんの人と話しをした。

話をしながら、

「酒は飲み屋で飲み方を学ぶのだ」

と、改めて思い至ったのである。

 

さて「飲み方」なのだが、こういう飲み屋の集まりは、趣味の教室やサークルなどと似たところがあると思う。

教室やサークルも、「仕事以外の人間関係を広げる」ことも大きな目的になるだろう。

飲み屋の集まりは、趣味が「酒」になるわけで、酒が好きな人が集まり、人間関係を広げていく。

そして教室やサークル同様、飲み屋の集まりの場合にも、「学ぶこと」があるわけで、それが「飲み方」なのである。

 

ぼくは子供の頃から「雑談」が苦手なたちで、自分が興味あることだと辺りかまわずしゃべり倒すし、話題が興味ないことだと、黙りこんでしまっていた。

酒を飲むときも同様で、特に若い人が相手だと、「説教」するクセがあったのだ。

ところがこの2~3年、四条大宮で飲むようになり、今さらながらではあるけれど、まず「それではいけない」ことが分かってきた。

さらにそのうち、「どうやって飲んだらいいか」が、「自分なり」ではあるけれど、徐々に分かるようになってきたのだ。

 

ぼくがどう分かったのかを一言でいえば、

「雑談とは相手を楽しませることだ」

ということである。

軸足は、あくまで「自分」ではなく「相手」にあり、相手を楽しませると同時に、相手からも楽しませてもらうのが「雑談」だということだ。

そうやって考えれば、「話題」も自分が興味あることではなく、「相手が興味あること」を選ぶのが正しいわけだ。

そう思えるようになり、俄然雑談が楽しくなり、昨日もたくさんの人と、自分でも「見違える」と思えるほど積極的に会話した。

 

画家である天本英世似の男性からは、「時代を超える絵をかく秘訣」を聞いた。

江角マキコ似の女性には仕事の内容を聞き、一緒にデュエットもした。

阿部慎之助似の男性の彼女である、沢尻エリカ似の女性からは、どういう観点で阿部慎之助を彼氏に選んだのかを聞いた。

以前のように同じ席にずっと座っていたのとは打って変わって、席をあちこち移動しながら話し続けたわけなのだ。

 

カラオケが終わって店を出たのは3時過ぎ、まだ3次会へ流れる人もいたのだが、ぼくはもう酒は十分だったので、昨日二度目のラーメンを食べて帰ることにした。

餃子の王将 キムチラーメン

雑談が人並みにできるようになってみると、酒も以前のように、飲みたい以上に飲んでしまうことが少なくなったのである。

 

「説教された若い人は、よくガマンしてくれたよね。」

チェブラーシカのチェブ夫

ほんとだな、ありがたいよ。

 

 

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「関西流社交術」の極意を見たのである。

「見る」ことがすでにコミュニケーションなのである。

「マナー」として書き下せないところに奥深さがあるのである。

「四条大宮は世界で一番すばらしい交差点」なのである。

「アピールが全くない」のは貴重なのである。

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