ナスミートも、やはりニンニクは使わずに、和風に仕上げたいのである。

昨日の晩酌 「オレ流」和風ナスミート 京都・大阪の飲食店

昨日は一日ブログの設定に没頭し、買い物へも行かず、何を食べるかも考えぬままに、四条大宮のバー「スピナーズ」へ出かけたのだが、常連さんと話すうちに、ナスミートを作ることに心が決まった。

昨日の晩酌 「オレ流」和風ナスミート

ナスミートはニンニクを使ってしまえば簡単なのだが、ぼくはニンニクは使わずに、和風に仕上げたいのである。

 

スピナーズへはこのところ、連日通っているぼくなのだが、本当は毎日ではなく、週に2回くらいにしたいものだと思ってはいる。
お酒を2杯にツマミのそら豆だけで済めば、1000円ほどで済むから安いものなのだが、2杯で済むことは大変少なく、盛り上がってお代わりを繰り返してしまうことがほとんどだから、それでは財布にも翌日にも、響いてくることになる。

でも最近ではスピナーズへは、漠然と「寂しいから」というだけの理由で行くのではなく、「特定の誰かに会いたいから」とか、「用があるから」とか、行くための口実が具体的にいくつも出来てしまうようになっている。

だからなかなか、家で一人で、大人しく飲むということにならないのである。

 

昨日スピナーズへ行ったのは、先日の中傷コメントの件を報告するためだった。
コメントをしてきた人物は、「自分たちはスピナーズの常連だ」と言っていたのだったが、実際には常連でも何でもなく、ましてや京都にすら、住んでいなかったのだ。

それが分かったのは、先日ぼくに、これは承認しなかったのだが、女性名の不審なコメントが届いたことがきっかけで、
「今晩早い時間にスピナーズでお待ちしています」
とのことだったのだけれども、大体こちらの予定も聞かずに勝手に「待っている」などと言うのはおかしな話で、そんな女性と知り合いになってもロクなことはないわけだし、さらに何だか、「引っかけ」の気配も感じたため、その日はスピナーズへ早めには行かず、わざと遅めの時間に出向くようにしたのだった。

そうしたら向こうは、こちらの動きを全く察せず、おそらくまんまと待ちぼうけを食らわせてやったと思ったのだろう、「そんなの嘘だよ、バーカ」というような内容のコメントを送ってきたというわけで、それを見て、ぼくは、
「ああ、この人は京都にいないんだ」
ということを確信し、そうコメントに書き込んだら、
「もっと早く気付けよ」
というコメントが、これも承認しなかったのだが、帰ってきたというわけである。

 

だいたいコメントに書き込んでくる「スピナーズの常連」は、一人のまともな若者を除き、あとはぼくがブログにこれまで書いてきていること以外のことは、何も言っていない。
だからぼくのブログの熱心な読者なら、彼らが言っていることは、誰でも知っていることなのである。

さらにスピナーズの本当の常連さんは、スピナーズを愛しているのだから、ああやってコメントを書き込んだりしてお店の迷惑になるようなことを、するわけがない。

今回、かなり振り回されることになってしまったわけなのだが、それが分かって、ぼくも気分がスッキリしたということで、それをやはり今回のことで、心労と迷惑をかけてしまったスピナーズのマスターキム君に、報告に行ったというわけなのだ。

 

スピナーズへ行ったらキム君に一通りの報告をし、その後は隣りにすわった九十九一似の男性と、桐島かれん似の女性と話をした。

四条大宮スピナーズで生ビール

この二人は仲がよく、まったく羨ましい限りなのである。

九十九一は料理の上手い桐島かれんに、

「オレにも料理を作ってくれよ」

と言っている。

九十九一が食べたいものは、「ハンバーグ」なのだそうだ。

それを横耳で聞きながら、ぼくも「ひき肉の料理が食べたい」と思い始め、晩酌のメニューが決まったというわけである。

「冷蔵庫に入っているナスと万願寺を使い、ナスミートを作ろう・・・」

 

 

というわけで、ナスミートを作ることには決めたのだが、次にはどうやって味つけするかを考えないといけないわけだ。

ナスミートはもちろん、オリーブオイルでニンニクと玉ねぎのみじん切りを炒め、ローリエを入れて塩コショウで味つけするのが定番である。

ぼくもそれがうまいことは、重々分かっているのだが、家でニンニクを使うことには、ぼくはどうも抵抗がある。
ニンニクもうまいし、大好きなのだが、ニンニクを使うとどうしても、他の和食メニューと合わなくなり、献立のバランスが悪くなるからだ。

 

そこでいつも、ニンニクを使う料理を、ニンニクを使わずに、ギリギリ和食に収まるところでどう味つけするかを、ぼくは考えることになる。
洋食からただニンニクを抜いてしまうと、ぼやけた、パンチのない味になってしまうからである。

ニンニクにはまず「うまみ」があるから、これを補うためには酒、みりん、しょうゆの定番和風調味料を使う。
でもそれだけではニンニクの代わりにはならず、ニンニクには「パンチ」もあるから、それはみじん切りのショウガをたっぷり入れることで補うことにする。

オレ流和風ナスミートの作り方(1)

さらにそれで終わりではなく、豚肉をニンニクなしで、しょうゆを使って味付けすると、これがまたイマイチな味になる。
それを補うためには魚介だしが必要で、そこでオイスターソースを使うことにする。

あとは風味付けにゴマ油と長ねぎ、赤唐辛子を使い、最後にコショウを振ることにして、これで「オレ流」和風ナスミートの構想が出来上がったというわけである。

これは実際食べてみて、味に足りないところもなく、バッチリとうまかった。

 

まずは、種をとった万願寺(ピーマン)を、サラダ油少々でサッと炒め、皿に取り出しておく。

オレ流和風ナスミートの作り方(2)

 

次に大きめに切ったナス2本を、多めのゴマ油とサラダ油でじっくり炒める。

オレ流和風ナスミートの作り方(3)

ナスがしんなりしかけてきたあたりで火から上げ、皿に取り出す。

 

改めてフライパンを強火にかけ、ゴマ油少々を入れて、豚ひき肉100~150グラムをじっくり炒める。

オレ流和風ナスミートの作り方(4)

この時肉から出てくる水分をすべて飛ばしてしまうのが、おいしく仕上げるためのコツで、肉にしっかりと焦げ目がつき、「ジュー」という音がしなくなるまで炒める。

 

肉に火が通ったら、みじん切りにしたショウガと長ねぎ大さじ1ずつくらい、輪切り赤唐辛子少々を入れてさらに炒め、酒とみりん、オイスターソースを大さじ1、しょうゆ小さじ1の合わせ調味料を入れて、さらに炒める。

オレ流和風ナスミートの作り方(5)

 

カットトマト1缶を入れ、味を見て塩を加えたら、取り出しておいた万願寺とナスを戻し、中火で5~10分、汁気を飛ばしながら、ナスが柔らかくなるまで煮る。

オレ流和風ナスミートの作り方(6)

 

ご飯を添え、黒コショウを振る。

オレ流和風ナスミート

 

和風の味付けだから、ご飯にもよく合う。

オレ流和風ナスミート

けっこうな量に見えるけれども、脂を多少使ってはいるが、基本は野菜ばかりで肉は100グラムだけだから、全部ペロリと平らげてしまっても、全く何も問題はないのである。

 

「しかしおかしなコメントをしてくる人もいるもんだね。」

チェブラーシカのチェブ夫

世の中には色んな人がいるからな。

 

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◎スピナーズのお店情報(食べログ)

コメント

  1. るな より:

    コメントは、承認制にすれば、問題ないでしょうね\(^-^)/

    いつも、お料理楽しみにしてます

  2. ヘビーロード より:

    こんにちは、昨日に続いてコメントさせて貰いました^ ^

    私はニンニクがダメで嫌いでは無いし、食べられ無いのでも無く、翌日に大変な事になってしまうんです…
    ニオイが…接客業なのでニンニクNGですね^_^;
    おっさんのニンニク抜きの料理を参考にさせて貰います。

    スピナーズの件はスッキリして良かったですね^ ^
    あのままの状態じゃ店で目つき悪くなっちゃいますよ、あいつか!とかこいつもか…(笑)
    明日も楽しみにしてます

  3. ぱんこらん より:

    高野さんのブログ、もう何年も見ています。どういうわけか気になってしまって。鯖寿司も作りましたし、食器洗いの方法も高野式を取り入れています。
    誹謗中傷の件ですが、匿名で投稿できるネット社会になって、子供達がそういう環境で育ってきたから、今後もそういう事が世の中に日常的に起こるのではないかと思います。はけ口がないと、精神的にしんどい人もいるでしょう。本当の大人になったら、こういう書き込みはできないものなんですけどね・・・。
    おっさん世代は健全な精神を皆さんお持ちですね。だから読者は楽しみにしています。今後も、ブログ、更新して下さいネ!

  4. どんちゃん より:

    いつも料理の記事楽しく読ませていただいているものです。

    今回の件、高野さんもコメントの方も誰が悪いというわけではないと思います。

    物事はお互いに引き寄せあっているので、そういうコメントを書きたくなってしまうようなものを発していたのかもしれませんし
    責めるのはどうかと思いました。

    スピナーズの件も
    やりかえすようにわざわざ記事にしなくても、読者のみんなはわかっているし、そういうのはもう見たくなかったです。

    自分の意見を述べるのは自由だけど、特定の人物に焦点をあてて記事を書くのは、同じことをしているのではないでしょうか?

  5. なおマック より:

    いつもBlogを拝見させて頂き、ほぼ毎日(毎週はいつもです。。。)作る料理の参考にさせて頂いてます。
    ですから、毎日Blogの更新は、楽しみにしてます!

  6. 美月 より:

    私もぱんこらんさんのように気になってずっと見てます
    きっかけはブリのみぞれ鍋のレシピからでした!そういえば最近はサウナ行ってますか?

    今回ネットの怖さを知りました
    私もいい勉強にもなりましたが、なんだか淋しいなぁとおもっていましたが良識ある方々からのコメントに私も心暖かくなりました

    そうそう、去年は真夏の京都旅行でおっさんオススメの鴨川の茶屋さんにいきましたよ
    今は石垣島でバカンス中ですが、変わらず毎日チェックしていますよ(笑)

    ではまた!

    • shunichitakano より:

      最近は、風呂にうまく入れるようになったので、サウナにはそれほど行かずに済んでいますね^^

  7. wordpress失敗経験者 より:

    新ブログおめでとうございます。
    レイアウトが美しいので一層ファンになりそうです。
    ちなみにどうやって作られたのでしょうか?ドメイン取得して有料サーバーと契約されたとか?そうだとしたら本格的な自サイトに発展しそうですね!
    これからも記事を楽しみにしております。

  8. あろ より:

    初めまして。
    いつも楽しく参考にさせて頂いています。
    つい最近、旅行で琴ヶ瀨茶屋にお邪魔してきました。
    おっしゃる通り、正しく昼酒に最高ですね笑
    今回の件はお疲れ様でした…
    今後も更新を楽しみにさせて頂きます。

  9. アキコ より:

    毎日拝見しています。

    私はダイニングバーを経営してまして、かれこれ9年です。。

    京都での飲食事情が良く分かって、とても興味深く読ませて頂いてます!

    あれこれ言われる方がいてかなりびっくりですが、きっと寂しい方なんでしょうね。
    高野さんのブログは読みものとしてもとても楽しいものですし、お店側から考えても有難いお客様だと思いますよ!

    こちらのブログも応援しています(^ ^)

    一言伝えたく初めてのコメントでした。

  10. カエサル より:

    毎日拝見しております。飲食産業に勤めているものですが毎日楽しく拝見させていただいています。
    高野様のブログから新商品開発のヒントもありとても楽しみにしています。
    これからもブログ頑張って下さいませ⭕

  11. ふく より:

    こんにちは。
    2,3年前くらいからおっさんのブログにはまって、おくのと、京さくら寿司、スピナーズと巡って、やっとお会いしておしゃべりできて嬉しかったです。
    心ないことをする人がいるというのはなんとも悲しいことですね。。。
    ですが、高野さんのブログを楽しみにしている人はたくさんいるので、これからも頑張って下さいね。
    私も、高野さんのブログ見ながら料理の研究がんばります。

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