サラダに入れるか、漬物にするかが定番のきゅうりですが、「何かほかの使い方はないのか」と思う人も絶対いるはず。じつは、何を隠そう、きゅうりは炒めたり煮たりしてもウマイのだ。今回は、きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒めの作り方を紹介します。
きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒めがおいしい理由
きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒めがおいしい理由は、きゅうりは炒めるとウマイからです。また、炒めがきゅうりが、牛肉とは死ぬほど合います。
理由1 きゅうりは炒めるとウマイ
きゅうりが炒めると、そして煮てもウマイということは、公然の秘密と言っていいでしょう。知る人ぞ知る真実で、初めて食べた人は「なるほど!」と、ポンと膝を打つのは、ほぼ確実。
ひとことで言えば、きゅうりは「ウリ科」なのです。ウリ科といえば、瓜はもちろんのこと、冬瓜、ゴーヤー、いずれも煮たり、炒めたりして食べます。
ウリ科のものは、火を通すと、サッパリ・コックリと夏らしい味になるのが特徴。じつは、きゅうり君も、その仲間の一員なのでした。
理由2 炒めきゅうりは牛肉&エリンギとよく合う
瓜や冬瓜を煮る場合、「鶏肉のそぼろあんかけ」は定番料理の1つです。ウリ科のサッパリとした味と、肉のコッテリとした味が、よく合うからです。
きゅうりは特に、肉のなかでも「牛肉」が、本当によく合います。濃厚なコクがある牛肉と、サッパリとしたきゅうりは、黄金の取り合わせだと言えます。
ここに、さらに「エリンギ」を入れると、もう最高。火を通したきゅうりとエリンギの食べ応えは似たもの同士で、でありながらそれぞれの持ち味がよく補い合って、例えてみれば、「辻ちゃん&加護ちゃん」みたいです。知りませんが。
きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒めを作るポイント
きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒めを作るポイントは、まず、きゅうりをじっくり炒めること。それから、きゅうりは食べ応えのみで、味が全くありませんので、豆板醤とショウガでアクセントをつけることです。
ポイント1 きゅうりはじっくり炒めてから煮る
きゅうりは、じっくり炒めてから煮ることが、まずポイントです。きゅうりは水分が多いため、そのままだと煮ても味が入りにくいです。炒めることできゅうりの水分を抜き、味が入りやすくします。
きゅうりは、ゴロゴロと大きく切ったのを煮ると、またおいしいです。ただし、大きく切ったきゅうりに味を入れるには、やはり下ゆでしないといけないです。下ゆでなしで作るには、きゅうりの幅は1センチくらいが限界だと思います。
ポイント2 豆板醤とショウガでアクセントをつける
炒め煮したきゅうりの持ち味は、あくまでコックリ・サッパリとした食べ応え。味は全くありません。なので、味つけは濃い目にし、アクセントをつけるのがポイントです。
今回は、基本は醤油味で、豆板醤とショウガでアクセントをつけてあります。豆板醤は、今回は少なめですが、ガッツリ入れてマーボー的にしてもいいです。
きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒め レシピ
きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒めを作るには、まず炒め、それから煮込む2段階。別に難しいことはありませんので、レシピ通りにやれば、失敗もそうはしないと思います。
STEP1 牛肉と野菜をじっくり炒める
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- 牛ひき肉 100グラムくらい
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- ショウガ 親指の先大(みじん切り)
- 玉ねぎ 4分の1個(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ1
を入れて中火にかけ、2~3分じっくり炒める。
つづいて、
- きゅうり 1本(タテ半分に割り、5ミリ~1センチ幅くらいの斜め切りにする)
- エリンギ 1本(まずヨコ半分に切り、さらにタテ半分に切って、3ミリ幅くらいにタテに切る)
を入れ、さらに3~4分、きゅうりがしんなりとしてくるまで、じっくり炒める。
STEP2 調味料と水を加えて煮る
きゅうりがしんなりとしてきたら、
- 酒 大さじ1(紹興酒だとさらにウマイです)
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- コショウ 少々
を入れて、さらに30秒くらい炒め、
- 水 300cc
- 鶏ガラスープの素 小さじ1(無添加がウマイです)
を入れる。
煮立ったら火を弱め、5分くらいコトコト煮たら、
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ1~2
の水溶き片栗粉を、混ぜながら少しずつ入れて、トロミをつける。
まとめ
この、きゅうりと牛ひき肉のあんかけ炒め、ご飯を添え、粗挽きコショウをかけて食べると、もう最高。
2万3,006回くらいは死ねます。