うまいスープがあれば、何でもおいしいカレーになります。あさりと豚肉、それに白菜のだしは最高で、これをカレーラーメンにすると2億9千8回は死ぬほどウマイです。
あさりと豚肉、白菜のスープをカレーにすると死ねる
このところ家で食事をするときは完全に毎回つくっている、あさりと豚肉、白菜の中華そば。これは基本は塩味ですが、カレー味にするとまたイケます。
うまいスープがあれば何でもおいしいカレーになる
既成のカレールウでしかカレーを作ったことがない人は「カレーには特別な作り方がある」と思っているかもしれません。たしかにインドカレーにしても、洋風のカレーにしても、日本ではあまり使わない調味料や具材を使い、時間をかけて作ります。
ですが実際にはカレーで特別なのは「カレー粉」だけで、あとは日本で普通に使っている具材や調味料だけで、普通においしいカレーができます。今回のカレーラーメンも、カレー粉以外はいつもの中華そばとほぼおなじです。
ただしポイントなのは、カレー味にする場合には甘みと酸味を加えることです。辛い味は甘みと酸味があることで引き立つからです。
インド風や洋風では、甘みは果物などでつけ、酸味はトマトやヨーグルトを使います。ですが日本風に作るなら、甘みはみりん、酸味はお酢で、まったく問題なくおいしく出来ます。
あさりと豚肉、白菜のスープは、今のところ手軽にできるもののなかでは「最高」と思えるうまさです。ですのでこれをカレーにしたものは、2億9千8回くらい死ねるのはまちがいありません。
レシピ
作り方は、塩味の中華そばと限りなくおなじです。カレー粉を入れるのだけがちがうわけですが、これをどのタイミングで入れるかが、作る際のポイントです。
カレー粉は油と相性がいいので、炒める工程で入れたいです。ですがはじめから入れてしまうとカレー粉が油をすべて吸い取ってしまい、肉や野菜を炒めるのに支障が出ますので、炒め工程の最後に加えるようにします。
「ちがうのはカレー粉を入れるだけ」と言いながら、実は隠し味的に豆板醤も使っています。豆板醤を加えると、カレーの辛みがピリリとシャープになってまたうまいです。
ですので下のレシピは、カレー粉を抜いて豆板醤の量を増やせば、普通においしいマーボーになります。カレーとマーボーは構成としていえば、ほんとにカレー粉を使うか使わないかだけのちがいです。
あと今回は冷蔵庫に余っているものの都合で、小松菜を加えました。スープがさらにおいしくなるので、シイタケも入れてあります。
STEP1 豚肉と白菜、たけのこを炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ1
- 豚コマ肉 100グラムくらい(食べやすい大きさに切って塩コショウをふっておく)
を入れて中火にかけ、豚肉に火が通るまでじっくり炒める。
つづいて、
- 白菜の茎 2~3枚(そぎ切りにする)
- 水煮たけのこ 4分の1本分など(食べやすい大きさに切る)
- しいたけ 2個(石づきの下の硬い部分を切り落とし、全体を1センチ幅程度に切る)
を1~2分炒めて油をなじませたら、
- カレー粉 大さじ1
を入れて、さらに1分くらい炒める。
- 酒 大さじ2
- みりん 小さじ2
- 塩 小さじ2分の1
- ナンプラー 小さじ2
を入れて1分ほど炒め煮して味を含ませ、
- 水 500cc
を入れる。
STEP2 麺も加えながら煮込んでトロミをつける
水を加えたらフタをして火を強め、煮立ってきたら弱火にし、5分くらいコトコト煮てだしを取る。
5分たったらフタを外して中火にし、中華麺のゆで時間が4分ならまず、
- 中華麺 1人前
を入れ、再沸騰してきたあたりで、
- あさり 100グラムくらい(両手で殻をこすり合わせながらよく洗う)
- 小松菜 1株(ざく切り)
- しめじ 3分の1袋など(石づきを切り落としてほぐす)
を入れる。(中華麺のゆで時間が3分なら、中華麺とそれ以外のものは同時に入れるのでいいです)
あさりの殻が開き、麺がやや硬めのゆで加減になったところで、
- 片栗粉 大さじ2
- 水 大さじ2
の水溶き片栗粉を混ぜながら少しずつ加えてトロミをつける。
- お酢 大さじ1
をまわしかけ、器に盛って、
- 粗挽きコショウ 少々
をかける。
これはマジでうまいです。今回は中華麺を煮込みましたが、ご飯にそえて普通にカレーライスにしてもおいしいはずだと思います。