東京では雪が降り、京都もきょうは、最高気温4℃だそうだ。いよいよ本格的な冬が到来し、「温まるものが食べたい」となれば、やはりキムチ汁。
キムチはビタミンB1や硫化アリルなど、エネルギーの生産を促進する成分が豊富だそうだ。これを温かい汁に仕立て、肉やら季節の野菜やらをたっぷり入れれば、体はすぐさまポカポカしてきて、寒い冬でも乗りきれる。
メインの具は、鶏肉とジャガイモ。ここにウインナーと玉ねぎも加えると、「ポトフ」的なラインナップになる。
だしはキムチと鶏肉、ウインナーからも出るけれど、さらに干し椎茸のもどし汁。鶏肉との相性がいい椎茸は、具として入れるにも好都合。
あとは小松菜と油あげも入れた。これで鶏と豚、根菜、きのこ、葉野菜、豆腐とフルラインナップの完成だ。
作りはじめる時点では、「キムチみそ汁」にするつもりだった。キムチと八丁みそが、また相性が良くてうまいのだ。
でもこれだけ味が出るものを入れたから、味見をしてみるとキムチだけでコクは十分。みそはやめたという次第。
キムチは買ってから1~2週間たち、発酵して酸っぱくなってきたのが、煮たり炒めたりするにはうまい。汁がまたうまいから、キムチは汁がたくさん入ったものを選ぶのがおすすめだ。
まず干し椎茸のだしを取る。
鍋に、
- 水 3+2分の1カップ(3カップのだしが取れる)
- 干し椎茸(中) 5~6枚
を入れて中火にかけ、煮立ったら火を止めそのまま冷やす。
15分くらいで椎茸がもどってだしが取れる。
並行して鶏肉とキムチを炒める。
鍋に、
- ゴマ油 大さじ2
- みじん切りのニンニク 1かけ
- 食べやすい大きさに切った鶏もも肉 200グラムを、皮を下にして
- キムチ 100グラムくらい
- キムチの汁 あるだけ
を、この順番に重ねていき、まず10分くらいおく。これでキムチの味が鶏肉にしみる。
鍋のフタをして弱火にかけ、途中で1回くらい混ぜ、さらに10分蒸し焼きにする。それにより鍋の中では、
- 鶏肉の皮から脂がでる
- キムチの味がしみ出る
- キムチからしみ出た味が鶏肉にしみる
- ゴマ油と鶏肉の脂にニンニクとキムチの味が溶ける
が同時に行われることになる。
火を強めの弱火くらいにし、
- 2センチ大くらいに切ったジャガイモ(中) 2個
- 2~3センチ大のくし切りにした玉ねぎ 2分の1個
- 半分に切ったウインナー 3本
- 汁気をしぼり、石づきの先端の硬い部分を切り落とし、2センチ大くらいに切った椎茸
を加えて1~2分、さらに炒める。
全体に油がまわったら、干し椎茸のもどし汁を加え、5分煮て味をなじませる。
味を見ながら、
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 淡口醤油 大さじ2
- 塩 少々
- コショウ 1~2ふり
くらいで味をつける。
- ざく切りにした小松菜 2分の1把
- 細く刻んだ油あげ 2分の1枚
を加え、弱火で2~3分煮る。
好みで途中から、粗挽きコショウや粉チーズなどをかけてもいい。
これは、マジでたまらない、、
干し椎茸のもどし汁が効いてるのだと思う、超濃厚でありながら、クドくないコクがある。
入れる具のバランスも完璧だから、とりあえず、ここに書いてある通りのものを入れてみるのはおすすめだ。
あとは、白めし。
酒は、焼酎水わり。
きのうももちろん、飲み過ぎた。
飲み過ぎないことは、これまで一度もできた試しがないのだから、これは仕方がないのである。
「努力して。」
そうだよな。