きのうは戦争法案に反対する全国若者一斉行動。全国66ヶ所でデモや街宣アピールが行われ、東京・表参道でSEALDsが主催したデモへは、6500人が集まったのだそうだ。
関西では、京都でSEALDs KANSAIによるデモ、ここへは1800人、そして大阪ではSADLによるデモ、こちらは1300人が集まった。
おれは、京都のデモに参加した。
家を出る前に昼寝をしてしまったため、集合場所の円山公園にすこし遅れて到着すると、すでに物凄い数の人が集まっていた。
列の後ろの方からだと、一番前はまったく見えない。
前へまわると、すでに準備は整えられていた。
先頭はサウンドカー。積み込んだ機材で大音量のラップを流し、それに合わせてカッコイイお兄ちゃんがコールする。
このサウンドカーが先導するデモのスタイル、運動の先人たちが、特に3.11以降、一般の人により強くアピールできる運動のスタイルを模索する中で編み出されてきたもののようだ。
運動を続けてきている人たちは、ミュージシャンやデザイナーなども多数いて、そのような人たちが自分の経験をフルに活かして、より魅力的に映る活動を作り出してきたとのこと。
一般の人がアレルギーを起こしやすい、組織のノボリなどはすべて排除、組織の人も、一個人として参加してもらうようにする。デモの趣旨と関係のないプラカードなども持たせないようにして、基本的に主催者が作った、スタイリッシュなプラカードを持ってもらう。
おれのようなノンポリがデモに参加できるようになったのも、本当に、最近のデモのそのような組織色のなさ、カッコよさのおかげだと思う。
SEALDsのメンバーの中には、そのような新しい運動に、数年前から関わってきている人もいて、その流れをきちんと踏まえた上で、自分たちの運動を作っている。
運動の先人たちのこれまでの努力が、まさにSEALDsによって、花開いていると言えるのだろう。
デモの列は、サウンドカーにつづく前の方は、大学生など若い人たち、その後ろを、年が上の人たちが歩く。
年が上の人たちは、それこそ様々な世代、様々な人がいる。
子連れで参加している人も多かった。
またさすが京都、着物でデモに参加している女性もいる。
いよいよ出発。デモの長い列が、京都の街へ伸びていく。
「学者の会」のメンバーとしてSEALDsと連携する、内田樹氏も歩いている。
沿道の人も興味津々、若い男の子などは、サウンドカーのラップに合わせ、一緒に踊りだしていた。
サウンドカーのコーラーに合わせ、デモの参加者はコールしながら歩く。
このコールが、またとてもいいのだ。
「戦争法案、ぜったい反対」
「集団的自衛権は、いらない」
など、わりと普通のコールもある。
でもそれよりも、安倍首相への怒りをストレートに表現したものが、圧倒的に多いのだ。
「戦争したがる首相はいらない」
「安倍晋三から日本を守れ」
「国民なめんな」
「奴らを通すな」
「言うこと聞かせる番だ、おれたちが」
「あ・べ・は・や・め・ろ」
安倍は、もちろん呼び捨てだ。
そう、おれたちは安倍首相にたいして怒っているのだ。
デモの怒りのコールを聞くと、それを改めて思い出し、
「そうして怒りを口に出していいんだ」
と、わだかまっていた心が解放される思いがする。
「民主主義」についてのコールもある。
「民主主義って何だ?」 「何だ!」
「民主主義ってこれだ!」 「これだ!」
そう、おれたちが実現したいのは、まさに民主主義なのだと、このコールを口にしながら思う。
このコールは英語のもあって、
「Tell me what democracy looks like」
「This is what democracy looks like」
これがまた、しびれるほどの新しさとカッコよさを感じさせるとともに、沿道には外国人も多いから、その人たちへのアピールにもなっている。
おれは、写真を撮り終わったら、最後尾の「おっさんエリア」でプラカードを持って歩いた。
トラメガを持っていたから、途中でコーラーを手伝わされたりもし、それはちょっと緊張した。
デモのコースは、円山公園から四条河原町を右折して、河原町通を北上し、一旦三条通から川端通へ出て、御池通からまた河原町通を南下するという長いもの。
列の後ろで三条大橋を渡るとき、鴨川の北側に、御池通を歩く列の前方が見えたほど、デモの列はとんでもない長さだった。
2時間半をかけて歩いて、仏光寺通へ到着。
デモ隊は、そこで解散した。
きのうの全国若者一斉行動、66ヶ所のそれぞれがたくさんの人を集め、成功裏に終わったようだ。
次はいよいよ、決戦である8月30日の国会前。これにはおれも、京都から駆けつけるつもりでいる。
8月30日(日)14:00- 国会前
戦争法案に反対する緊急大抗議行動
30万分の1になろう。
#本当に止める pic.twitter.com/ygUVJ1grY2
— SEALDs (@SEALDs_jpn) August 19, 2015
どうせ行くなら、やはり東京のSEALDsを間近で見たい。
だから国会前では、SEALDsがいる先頭へ、何が何でも出るつもり。
30日は、絶対にみな行くべきだ。
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