きのう8月7日、神戸元町駅前で行われた、SEALDs KANSAIによる戦争法案反対の街宣アピールに参加した。集まった人は700人、元町駅前を埋め尽くし、拍手や声援を送りながら学生・学者の話を聞く、すごい光景だった。
おれは元々、デモやカウンターに参加するのは月に2回と決めていた。ところがそのうち、大阪都構想や戦争法案の動きがあり、そういうわけにもいかなくなって、今は週1回をメドに参加するようにしている。
さらにこの頃では、週に2回以上、参加しないといけなけなくなることもある。そうなると、生活にちょっと無理がかかるのだが、おもに飲み屋へ行く回数を減らしてカバーするようにしている。
何しろ戦争法案の帰趨が決するのは、泣いても笑っても、参院の会期が終了する9月27日まで。
それまでに廃案にできなければ、戦争法案は可決されることになる。
今まだ、反対運動に参加するかどうか、迷っている人もいると思う。でも迷っている場合ではない。参加するなら、「今」である。
反対運動の盛り上がりは、政府に確実に圧力を加えている。きのうも岩手知事選で、
「国の安全保障のあり方が最重要課題に浮上し、県政のあり方について論点にならない状況になった」
ことを理由に、自民党候補が立候補を見送った。()
戦争法案を廃案にするためには、着実に成果を上げつつある運動を、さらに盛り上げていくことが必要なのだ。
「政治については語らない」ことを旨としている人もいるだろう。しかしその姿勢こそが、日本をここまで追い込んだことを知るべきだ。
べつにデモに参加したことが知り合いにバレたくなければ、サングラスをすればいい。
生活に支障をきたすことなく運動に関わることは、十分できる。
反対のデモや街宣アピールは、目についたやつはどれに参加してもいい。目的はどれも同じだから、頭数の一員になることで、その運動の力になれる。
べつにプラカードなども持っていく必要はなく、顔バレしたくなければサングラスだけ持って、手ぶらでいい。行けばプラカードは主催者が貸してくれるし、何も持たずにただその場に立っているだけでも問題ない。
デモやアピールが終わったら、興味があれば、参加者や主催者と話してもいいし、そのまま黙って帰ってもいい。
べつに運動に深入りする必要はなく、ただ「頭数になる」ことだけが大事なのだ。
きのうも神戸元町駅前でのSEALDs KANSAIの街宣アピール、すごい人が集まっていた。
きのうは関西圏では、大阪・関西電力前での原発反対抗議アピール、大阪・難波でのSADLによる戦争法案反対アピール、そしてこの神戸元町でのアピールが重なっていた。運動に日常的に参加する人たちは共通だから、この3ヶ所に分散していたわけである。
それにも関わらず、この神戸元町で、SEALDs KANSAIの街宣アピールとしてはこれまで最多の700人が集まったのは、日常的に運動に参加する人だけでなく、一般の人が、参加し始めていることを意味していると言えると思う。
1時間半のあいだ、学生と学者が代わりばんこにスピーチをする。
おれはこの学生のスピーチが、特に好きだ。
てらいなく、率直に自分の言葉で話をする。賢いことを言おうとせず、ストレートに怒りを表現する。
こんな若い人たちにまで戦争の心配をさせるとは、上の世代のおれたちは、「まったく申し訳ない」の一言だ。おれたちがきちんとしなかったのが、日本が今、戦争の淵に立っている原因だ。
しかしだからこそ、この若い人たちを全力で守り、応援しなければいけないのだ。
上の世代は本当に、
「ボヤボヤしている場合ではない」
ことを肝に銘じなければいけないのである。
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