京都大宮のグルメパブ「SUe」は、幸せなスタートを切ったようだ

SUe 京都・大阪の飲食店

きのうは大宮の花見のあと、グルメパブ「SUe」へ行った。

SUe

この店、幸せなスタートを切ったようだ。

 

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京都・大宮は、とにかく常連さんが店を行き交うのが特徴で、街全体が「屋台村」のような雰囲気があるところがいい。あちこちの店へ行くと、おなじ常連さんの顔があり、別の店にいるような気がしない。

もちろんそれは、一朝一夕にできたものではないようだ。前からやっているお店は、新しい店ができればお客さんを紹介したりして、いわば「出血覚悟」の努力をしている。

 

お店を超えたイベントも、ときどき開かれる。きのうも、「大宮の花見」があった。

大宮花見

主催は、新しい店2店ということになっているのだが、もちろん古手の店も応援していて、お客さんはもちろんのこと、店主も参加したりしている。

外部の人や団体によってではなく、店主どうしのつながりで開かれるもので、大宮の努力を象徴する集まりともいえると思う。

 

といって大宮の店主は、「大宮を盛り上げよう!」などとこぶしを振り上げているわけではない。

あくまでも、「大宮を一つの箱のように風通しがいい、居心地のいい場所にしよう」と思っているだけなわけで、その気負わない様子がまた、傍から見ていて気持ちがいい。

 

桜はもうほとんど散っていたけれど、しだれ桜がちょうど満開。

しだれ桜

天気もよく、花吹雪が舞うなか気分がいい花見となった。

 

花見は4時に終りとなり、それからダラダラと大宮へ戻ったのが5時。まだ早いから、もう少し大宮で飲んでいくことにした。

壺味

まずはたこ焼き「壺味」でビールを一杯。

 

ツマミも食べようかと思ったのだが、タコは前日イイダコをたっぷり食べているからあまり食べる気がしないし、花見であれこれパクついて、お腹も一杯だったので、粉モンや焼きそばなどは、もう入りそうにない。

そこで場所を替え、新店の調査へ行くことにした。

 

大宮では最近も、新しい店が続々とできている。大宮で店を出したいと思う人は、増えているとのことである。

つい数日前も、新しい店ができたと聞き、「行かなくては」と思っていた。

 

店は、大宮通錦小路を東へ入り、北側2軒目にある、ダイニングバー「SUe」。

SUe

先週水曜日のオープンだ。

 

マスターはもともと、京都で有名なカフェバーの支店で、店長として働いていた人だ。独立し、自分で店を出したという形なのだが、ただビジネスの選択肢としてだけ、大宮を選んだのではないようだ。

マスター自身が大宮の近くに住んでいて、以前から、大宮常連のお客さんの一人だったのである。

「自分がなじみ、居心地よく過ごしている大宮で店をやりたい」と思っていたら、たまたま大宮ど真ん中のいい場所に空き店舗が出たらしい。

 

マスターとは、大宮で何度か顔を合わせたことがある。ガツガツしたところがない、落ち着いたいい人だから、なおさら「ぜひ行ってみなくては」と思っていた。

 

店に入ると、7~8人が座れるカウンターは、ほぼ満席。一つだけ空いたところに何とか入れてもらえた。

SUe

お客さんの顔ぶれを見ると、見知った人ばかり。大宮のコアな常連さんなのである。

 

「これは幸せなスタートを切ったな」と思った。

マスター自身が常連さんだったから、ほかの常連さんも「応援したい」と思っているということだろう。

新店が、スタート時に自分の友だちを集めることは、よくあることだ。でもその友だちが、大宮の常連さんなら、これほど心強いことはない。

 

飲み物の価格も、大宮の相場に合わせ、低めに抑えられている。

SUe

グラスワインも、びっくりするほど並々と注がれていた。

 

それから特筆すべきは、食べ物。

SUe

ここだけで食事もできるほど、あれこれ取り揃えられていて、しかも頼んでみたものは、いずれもうまい。

 

本日のポテトサラダ(シチリア風)・350円。

SUe

何が「シチリア風」なのかといえば、クリームチーズが入っているのだ。チーズの入ったポテトサラダは初めてだったが、これがなかなかイケるので驚いた。

 

それから、自家製・鹿児島産豚肩ロースのチャーシュー。

SUe

プリプリで、しかもやわらかく仕上げられている。

 

この店は、マスターは奥さんと、2人で切り盛りしている。

料理の多くは奥さんの手によるもののようなのだが、この奥さん、鯛をまるごと一匹自分で捌いたりもしていたから、料理の腕はかなりのものだと見受けられる。

こうして夫婦で、店をやっていくというのは、店のやり方として「理想的」とも言えるのではないだろうか。

 

ワインを2杯のみ、ちょうどいい酔い加減になってきたから「そろそろ帰ろうか」と思ったら、女性が一人入ってきた。こちらの顔を見て「高野さんですよね?」と言う。

初対面だったのだが、ブログを見てくれているそうだ。

広島から来たとのことで、せっかくだから、飲むのをやめるのはやめることにし、ハイボールを注文した。

SUe

 

話は盛り上がりに盛り上がる。広島には2年ほどいたことがあるし、マスターも広島出身なのだそうだ。

SUe

結局ハイボールをさらにお代わり。フラフラになって家に帰った。

 

おかげできょうは、まだ酒が残っている。

でも飲み過ぎるのは、楽しかった証拠だから、仕方がないのだ。

 

「お金もないのによく飲むね。」

大宮花見

ほんとにな。

 

グルメパブSUe(スウ)

京都市中京区錦小路通り大宮東入る七軒町461番地
075-201-9113
https://www.facebook.com/sue2015.4.8

 

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