鶏ももの一枚肉は、自炊にはおすすめの食材だ。
まず値段がわりと安い。日本産のちゃんとしたのを買っても、100グラム120~130円くらい。300グラムのたっぷりでも、せいぜい300~400円ほどとなる。
これが分厚いものだから、ガッツリ感が高い。ドカンと皿に盛った、見た目もいい。さらに「うまい」と来ているわけで、定期的に食べることになるのは仕方がないだろう。
食べ方は、やはり一枚肉は、そのまま焼いて食べるのがいい。要は「焼き鳥」という話である。
塩だけ振って焼き、レモンをかけて食べれば、最高の酒の肴になる。甘辛いタレをからめ、てり焼きにするのもいい。
てり焼きなら、ご飯のおかずにも申し分ない。
鶏もも塩焼きにはレモンバターソースがウマイ
この鶏もも一枚肉を、きのうはスーパーで買って帰った。
ぼくはだいたい、買い物の際には、食材だけを決めておく。きのうは鶏肉が食べたかったのである。冷蔵庫にはキャベツが入っているから、「これで何とかなるだろう」と考えた。
焼いて食べるのは決まりとして、味付けをどうするかが問題だ。
てり焼きよりは、ぼくは「塩」の方が好きなのだが、それではご飯のおかずにはなりにくい。
そこで頭に思い浮かぶのは、「レモンバターソース」だった。これは「自炊隊」で見たのである。
クドいようだが、自炊隊は、献立の参考にとてもなる。最近ぼくは、自炊隊で見たのばかり作っているほどだ。
料理の本など、いくら眺めてもメニューが決まらないことがあるが、自炊隊はちがう。
たぶん、どれも「自分が食べたくて作っている」から、伝わってくるエネルギーが、強いのではないかと思う。
ちなみに自炊隊のグループは、自分で設定すれば、お知らせが届かないようにもできる。
「タイムラインにじゃかすか投稿が入ってくるのはウザったい」と思う向きには、そうやって設定し、気が向いたとき、自分で見に行くようにすればいい。
レモンバターソースは、鶏もも焼きの食べ方としては、王道の一つだろう。レモンの酸味とバターのコクが、「よく合う」わけだ。
しかしきのうは、これをご飯のおかずにしたかった。そこでレモンバターに「オイスターソース」を加えることにした。
バターとオイスターソースが、ちょうど「バターしょうゆ」的な味になり、よく合うのは経験済みだ。
さらにキャベツを、蒸し焼きにしてご飯の上に敷き、その上に肉を乗せることにした。
上からレモンバターソースをかければ、キャベツとご飯にそれがしみ、まちがいなくウマそうだ。
鶏もも塩焼きレモンバターソースの作り方
鶏もも肉は、フライパンで焼く。
フタをせず、弱火でじっくりやると、皮はパリッと、中はモチモチ、とてもうまく焼けるのだ。
鶏もも肉は、表と裏に、それぞれ小さじ2分の1(一つまみ)くらいの塩と、コショウ少々をすり込んでおく。
弱火にかけたフライパンに、油も敷かず、余熱もなしで、皮を下にしてそのまま入れる。
それから時間にして、15~20分、皮にこんがりと焼き色が付き、上も半分くらい、白くなってきたあたりでひっくり返す。
ひっくり返してからは、10分弱だと思うけれど、やはりこんがりと焼き色が付いたら取り出して、食べやすい大きさに切る。
フライパンには、鶏肉の脂が出ているわけだ。
これを使って、ソースを作る。
フライパンを弱火にかけながら、
- バター 1かけ
- レモン汁(ポッカレモン100) 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 淡口しょうゆ 小さじ1
- オイスターソース 小さじ2分の1
を加えてよく混ぜる。
鶏肉を焼いているあいだに、蒸し焼きキャベツを作っておく。
鍋にざく切りのキャベツ4分の1玉を入れ、酒・大さじ1くらいを振りかけてフタをして、10分くらい、やわらかくなるまで弱火にかける。
皿にご飯をよそい、蒸したキャベツを上に広げる。
鶏肉をのせ、上からレモンバターソースをタラリとかけ、青ねぎを散らす、、、
鶏もも塩焼きレモンバターソースにはご飯が死ぬほど合う
このレモンバターソースが、「死ぬか」と思うほど、ご飯に合ったのだ。
ここまで合うとは思わなかった。
バターじょうゆが、ご飯に合うのは分かるだろう。
このレモンバターソースは、バターじょうゆにさらにコクが付いたもの。ご飯への合い方は、半端じゃない。
蒸したキャベツも、また鶏肉とよく合って、思わず一気食いしてしまった。
あとはとろろ昆布のみそ汁。
お椀にとろろ昆布と削りぶし、水に浸してしぼった焼き麩、青ねぎ、みそ・大さじ1くらいを入れ、お湯を注いでよく混ぜる。
3日目のブリ大根。
究極に味がしみている。
だし殻とほうれん草の卵炒め。
これがまた、うまかった。
だし殻の昆布と削りぶしをゴマ油で炒め、ゆでたほうれん草を加えてひと混ぜしたら、みりんと淡口しょうゆそれぞれ少々で味付けする。
溶き卵を入れ、全体をまとめたら、味を見て塩少々を加える。
酒は、焼酎・お湯割り。
きのうもまた飲みながら、ダラダラと夜更かししたのである。
「早起きは三文の得というよ。」
そうだよな。
使いやすいフライパンは?
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フライパンは、テフロンなどの樹脂加工がされているものが使いやすい。
また、深型でサイズは28cmのものが、炒めものなどはやりやすい。
ただし、樹脂加工のフライパンは、どんなに高級なものでも、いずれかならずダメになる。
どうせ捨てなければいけないなら、捨てるときに精神的な負担が少ない、価格が安いものにするのがおすすめ。
28cmだと、「一人分を作るには大きすぎるのでは?」と思うかも。
しかし、炒めものをする際にフライパンが小さいと、上下を返したりするときにまわりに飛び散りやすい。
なので、フライパンは、一人分を作るのでも大きめのにするのが適当。