集団的自衛権が閣議決定されたことで、日本が世界の戦争に巻き込まれることは、非現実とはもう言えない。
あとで後悔しないよう、それを食い止めるために、どんなに小さなことであっても、できることはするのである。
安倍首相とは、できれば縁を切ってしまいたいのである。自分の便宜を図ってくれる、アメリカなどの大国や、大企業経営者などの言うことはヘイコラと聞くくせに、国民を人と思わず、シワ寄せをいくらでも押し付けていいと思うところは、最近のブラック企業経営者にも多いけれど、人間のクズだと言っていい。
力で押し切ってしまえばいいと思っているわけで、その結果、国民がどのような不幸なことになろうとも、知ったことではないのである。
国民の立場だとか、心情だとかにたいしての想像力が欠けているのは、頭の働きが鈍いことも、おそらく意味しているだろう。
そんな奴に、何を言っても解るわけがないのである。
だいたいぼくは、人に忠言をしたり、反論・説教をしたりするのは、飲んで泥酔しているときを除いては、あまり好きではない。言えば解る相手なら、それでもまだしなくもないが、そうでなければ、「言ってもムダ」という話であり、そんな面倒なことをするのなら、距離を置いたり、縁を切ったりした方がいい。
首相にたいしてもそう思い、原発のことなどで、関係者の利権を守ることに終始しているのを見ても、選挙のときなどを除いては、あまり何も言わなかった。
日本国民もバカではないから、そのうち化けの皮も剥がれるだろうと思っていたが、首相は2回の選挙で大勝し、盤石な基盤を築いたと見るや、さらにこちらに踏み込み始めた。秘密保護法を強行採決し、国民の権利を制限する方向へ出たのである。
これは首相の、国民にたいする、はっきりとした挑戦だとぼくは感じた。
権力者が情報を制限すれば、国民に知られずに、何でも好きなことをすることができる。
そしてさらに、先日の、集団的自衛権の閣議決定。首相は権力者が守るべき法律である憲法を、いともたやすく無視する挙に出た。
これは、あまりにひどいだろう。
法律を公然と無視することは、絵に描いたような「悪徳」であり、首相がそれをやってしまえば、法治国家であるはずの日本はガタガタになってしまう。
この期に及んで、ぼくはこれを、放置してはいけないと思った。強行採決も許しがたいが、憲法を公然と無視するなど、国民をナメきっているだろう。
悪徳は、やはり排除されなければならない。
微力ではあるけれど、何かしないといけないと思ったのである。
そう思っていたら、ちょうど、お世話になっている喫茶店「PiPi」の店主マチコちゃんが、デモを主催することになったと聞いた。
⇒
「戦争反対」をスローガンに、京都市内を練り歩くそうである。
実際いま、日本が戦争に巻き込まれることは、現実的に十分あり得る。
ウクライナやガザ、イラクでの緊張が高まっているから、そこにアメリカがさらに踏み込むことになった場合は、もし日本が自衛隊を海外派兵できるようになっていれば、アメリカからの要請で、それらの戦闘地域へ、自衛隊は送られることになるだろう。
首相は今、「徴兵は行わない」と言っているが、TPPにしたって公約では反対していた首相のこと、そんなの信じられるはずがない。
戦闘が拡大すれば、若い人が次から次へと徴兵され、戦地に送られる可能性も、全くないとは言えないだろう。
デモくらいをしたところで、その流れを止めることができるのか、ぼくにもよくは解らない。状況は大きく動いているから、このままなし崩しで進んでしまうのかもしれない。
しかしそれを、何もせずに見ているのは、よくないと思うのだ。
あとで後悔しないためにも、どんなに小さなことであっても、できることはしていきたいと思っている。
「暗い時代になってきたね。」
ほんとにな。
◎関連記事
今どきの市民運動がとてもカッコイイことに、強烈な新しさを感じたのである。