家の玄関を入ろうとしたら、5センチの段差につまづいて転ぶほど、きのうは酔っ払っていたのである。

2014/07/06

 
京都大宮で4軒をまわった。

スピナーズ

家の玄関を入ろうとしたら、5センチの段差につまづいて転ぶほど、きのうは酔っ払っていたのである。

 

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飲み屋は誰が来るかはわからないわけで、もちろんたまたま隣に気の合う人がいて、話が盛り上がれば一番いいのだけれど、そうはならないことの方が多い。
だから話の盛り上がりを期待しつつも、まずはそれは計算外にして行く店を決めることになる。

そうすると、店を選ぶ決め手は「料理」となる。誰がいてもいなくても、とりあえずそれを食べられれば良しと思えることは、ガッカリしないためには大事である。

 

それならば、誰かと誘い合わせて飲みに行けばよさそうだ。気が合う人といっしょなら、間違いなく楽しいだろう。

たしかにそれはその通りで、ぼくもそれを、全くしないつもりでもない。

でも、「何が起こるかわからない」ところが、飲み屋の面白いところなのだ。思ってもいなかった人と出会い、予想もしなかった話になるからこそ、「生きている」ことを実感できる。

それでぼくは、いつも一人で、飲み屋に出かけるわけである。

 

まず行ったのは、立ち飲み「てら」。

てら

揚げ物は、もっぱらてらで食べることにしている。

きのうは豚天が売り切れていたのだが、それなら鶏天おろしポン酢。

てら

 

スパサラ。

てら

 

そしてお肉屋さんのミンチカツ。

てら

 

てらでは、たまたま美女の隣に立った。初めて見る顔で、時々ひとりで飲みに来るらしい。

「他の店にも行ってみたいけれど、ひとりではなかなか入れなくて」と言うから、「ぼくがどこか案内しましょうか」と、よっぽど言おうかと思った。

でもよく知りもしない女性にそんなことを言うのが不躾なのは、言うまでもない話である。

2杯めのビールを飲み終わると、ぼくは大人しく店を出た。

 

2軒目はたこ焼き「壺味」と決めていた。壺味は通りに面してドアもなく開かれていて、ほとんど通りと一体化しているから、通りを歩けば大将とかならず目が合い、「行かない」選択はないだろうという店である。

しかしきのう、ここを一軒目にしなかったのは、万が一ここで盛り上がり、長居することになってしまうと、てらへ行けなくなる可能性があるからだ。てらは「きのうは顔を出さないといけない」と思ったから、表通りを通らずにてらへ行き、それから壺味に来た。

 

たまたま知り合いがいたから、少し話した。
壺味

 

頼んだのは、タコ山芋。

壺味

タコとふわとろの山芋、玉子を焼き合わせ、ポン酢で食べる。

 

壺味にも、顔見知りのお客さんが増えてきた。こうして時間をかけ、回数を重ねながら、徐々に関係を深めていくのも、飲み屋の大きな楽しみだ。

初めは「他人」だった人が、徐々に「知り合い」になり、さらに「仲間」になっていく。

 

壺味を出て、大宮通を歩いていると、ピッコロジャルディーノの通りに面したカウンターに、髪の長い美女が腰掛けているのが見えた。そうなれば、吸い寄せられることになるのは仕方ないだろう。

ピッコロジャルディーノ

もう閉店間際だったのだが、赤ワインを出してもらった。

美女は、前に一度別の店で、居合わせたことがあった。その時は、ぼくは「浮気はした方がいい」と主張して、美女からブーイングを受けた覚えがある。

 

美女とは、少し話をした。やがて美女は帰って行き、ぼくもワインを飲み終わって店を出た。

 

大宮通を歩いていたのは、「スピナーズ」へ向かっていたのである。シメはスピナーズと決めていた。

スピナーズは、最近では多少のつまみも出すようになっているけれど、基本は「酒を飲む」だけの店だ。だからこの店へは、「最低でも料理を食べられればいい」という計算の仕方ができない。

話が盛り上がれば楽しいし、そうでなければ残念の、二者択一になるわけで、マスターも、ずいぶん腹の座った商売の仕方をしていると思う。

その分、スピナーズへは、お客さんは「話す気満々」でやってくる。なのでお客さんががいさえすれば、スピナーズは話がかならず盛り上がるのである。

 

きのうは、カウンターの端の席が空いていたのだが、どうもそこだとポツンとしそうだ。

スピナーズ

そこで席には座らず、顔見知りのギャル2名の後ろに立って話をした。

ギャルも、おっさんの相手をよくしてくれる。そのうち知り合いの若い男性が来て、さらに話をした。

 

2時を過ぎ、「もう十分」となって家に帰った。

玄関を入ろうとしたら、5センチの段差につまづいて転ぶほど、きのうは酔っ払っていた。

 

「楽しい酒で、よかったね。」

チェブ夫

ほんとにな。

 

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