「沖縄そばが食べたい!」
そう思ったとき、沖縄に住んでいれば、近所の沖縄そば店に駆け込めばいいだけのこと。
しかし、県外に住んでいる人の場合は、近所に沖縄そば店はないでしょう。そうなると、どこかから取り寄せて来なくてはなりません。
取り寄せできる沖縄そばのなかで最も手軽といえるのは、そう、カップ麺!
カップ麺の沖縄そばは、本格的なものと比べれば味が落ちるのはいうまでもない話です。しかし、雰囲気だけは味わえますので、価格と手軽さを考えれば納得は十分できます。
そこで今回、沖縄限定で販売されている、「マルちゃん」と「明星」の2つの沖縄そばカップ麺のうち、どちらがおいしく、沖縄そばの雰囲気をより味わうことができるのか、沖縄に在住し、本格的な沖縄そばに日頃から慣れ親しんでいる筆者 高野が、両方を食べ比べて調査しました。
この記事を読むことで、自分に合った沖縄そばのカップ麺を取り寄せて、沖縄そば欲をとりあえず癒やすことができるようになりますYO!
沖縄そばのカップ麺はマルちゃんと明星の2種類!
沖縄そばのカップ麺は、沖縄のスーパーやコンビニでメジャーに販売され、沖縄の人が日常的に食べているのは、『マルちゃん』と『明星』の2種類です。
そのほかにもいくつかのブランドはあるようですが、沖縄そばのカップ麺を選ぶなら、この2つのうちどちらかにしておいてとりあえず間違いはありません。
どちらも、ネットでの取り寄せは可能です。
送料も考えた場合にコスパが適当と思われる「12個入り1ケース」の、本土までの送料を含めた最安値の商品は、Amazonおよび楽天をひと通り見てみた結果、それぞれ次のものとなります。
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おすすめなのは『マルちゃん』の結論!
さて、結論を最初に言ってしまうと、麺とスープの味的には、おすすめなのは『マルちゃん』です。
筆者 高野は、これから沖縄そばのカップ麺を購入する際、マルちゃんを選ぶことにします。
ただし、『明星』の方が優れていると思われる点もあります。その人の考え方や好みによっては、明星を選んだ方がいい場合もあるかもしれません。
以下に、
- パッケージング
- かやく
- 麺
- スープ
のそれぞれのポイントについて、どちらがより優れているのか、詳しく解説していきます。
1.スープやかやくの「パッケージング」は明星!
カップ麺を食べる際に、最初に問題となってくるのはスープやかやく、薬味などの「パッケージング」です。このパッケージングに関しては、明星の方が優れています。
マルちゃんも明星も、商品の構成内容は、
- 麺
- かやく
- 粉末スープ
- 七味唐辛子
- 紅しょうが
となりおなじです。
ここで、「粉末スープ」と「七味唐辛子」は、明星の場合には、上の写真で見る通り、別々の袋にパッケージングされています。
ところが!
マルちゃんの場合には、下の写真のように、一体型の袋にパッケージングされていました。
これには、筆者 高野はほんとうにガッカリしました。
なぜならこれでは、粉末スープの袋は、スープのあとに熱湯を入れてから5分後に、でき上がった沖縄そばに七味を入れるまで、捨てることができないからです。
使用済み部分を遅滞なく捨てるため、仕方なく、高野はハサミで袋を切り離さなければなりませんでした。
したがって、「使い終わったものはすぐに捨てたい」と強く思う人の場合は、明星を選んだ方がいいのかもしれません。
2.「かやく」は明星!
次に、「沖縄そば」という限り、やはり「かやく」は重要です。
お店で食べる沖縄そばは、ソーキや三枚肉が乗っています。カップ麺でも、本格的なものは望めないにせよ、やはり意気込みくらいは見せてほしいところです。
その点、明星のかやくは、上の写真で見るとおり大きな乾燥三枚肉が入っています。そのために、下の写真で見るように、完成時の見た目がいいです。
また、味も、それなりの歯ごたえがあり、三枚肉の雰囲気を味わうことはできました。
それに対してマルちゃんは、肉は切れっ端のような小さいのが2~3個。さらに、卵のボールが入っていました。沖縄そばには卵が入ることはありませんので、マルちゃんのかやくは、別の製品のものを流用したのではないでしょうか。
「沖縄そばを再現しよう」という意気込みは、マルちゃんのかやくからは微塵も感じられませんでした。
3.「麺」はマルちゃん!
沖縄そばで、ゴワゴワとした強いコシのある麺は、「沖縄そばを特徴づける」ともいえるほど重要です。
この麺は、マルちゃんが圧勝でした。「ゴワゴワ」とまではいきませんが、それなりの歯ごたえが感じられます。
やはり、マルちゃんは「赤いきつね」が主力商品であるために、太い麺の製法には一日の長があるのではないでしょうか。
それに対して、明星の麺は、「どうしちゃったの? なにか事故?」というくらい、ヘナヘナで歯ごたえがありません。
これについては、カップ麺の完成後に写真を撮るのに1~2分がかかるため、そのあいだに延びてしまったことは考えられます。しかし、全くおなじ条件でも、マルちゃんの麺はしっかりと歯ごたえを残していました。
今回、さまざまな欠点はありながら全体としてマルちゃんをすすめするのは、この麺のクオリティが最大の理由です。
4.「スープ」はマルちゃん!
それから、豚骨をベースとし、昆布とかつお節の和風だしを加えたスープも、沖縄そばではポイントです。
このスープについては、「好み」といえなくもないですが、マルちゃんに軍配を上げたいと思います。
沖縄そばは、食べはじめる際には、かつお節の風味が強く感じられます。ところが食べ終わる頃には、スープが冷めるためだと思いますが、豚骨のどっしりとしたコクを強く感じるようになります。
マルちゃんのスープは、さすがにかつお節の風味を感じるところまでは行きませんが、食べ終わる際のどっしりとしたコクはよく再現されていて、「オー、なかなかやるな」と思いました。
それに対して明星のスープは、「あっさり豚だし」とパッケージに表示がある通り、マルちゃんと比較してあっさりめに調整されています。
たしかに、沖縄で食べられる沖縄そばのスープのなかには、お店によって非常にあっさりと調整されているものも多くあります。
しかし、カップ麺の粉末のスープは、もともとがコクがありません。なので、これをさらにあっさりさせてしまうと、豚のコクはほとんど感じられなくなり、「うどんとおなじじゃん」となってしまいます。
この問題に関しては、好みはあると思います。人によっては、明星のあっさりスープを好む人もいるでしょう。
しかし、高野は、マルちゃんのスープの方が沖縄そばをより再現していると思います。
どちらを選ぶかは好みで決めよう!
以上の通り、マルちゃんと明星の沖縄そばカップ麺を、
- パッケージング
- かやく
- 麺
- スープ
の4つのポイントについて見てきました。それぞれの結果をまとめると、下の表のようになります。
マルちゃん | 明星 | |
---|---|---|
パッケージング | ✕ | ○ |
かやく | ✕ | ○ |
麺 | ○ | ✕ |
スープ | ○ | △ |
筆者 高野は、マルちゃんをすすめます。その理由は、「沖縄そばの中核」といえる麺とスープが、マルちゃんの方が沖縄そばをよく再現していると思うからです。
しかし、上の表を見てわかる通り、マルちゃんは○2つ、✕2つであるのに対し、明星は○2つに、△と✕が1つずつです。全体のバランスとしては「明星が上回る」といえなくもありません。
沖縄そばのカップ麺は、沖縄では、マルちゃんと明星のどちらも販売されています。明星を選ぶ沖縄の人も多数いるということです。
特に、カップ麺の、かやくが重要であると思う人、およびスープはあっさり味を好む人は、明星をおいしいと感じる可能性もあります。
どちらを選ぶかは、それぞれの好みに合わせ、決めてもらえたらと思います。
12個入り1ケースの最安値は、上でも紹介した通り、下の2つとなります。
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