「料理をしない男は人間としてダメ」というのが僕の考え。理由は色々あるけれど、一番は「生きることを疎かにしている」と思うから。
「お前ちゃんと食べられてるのか?」が、「ちゃんと生活できているのか」「ちゃんと生きられているのか」という意味であることからもわかる通り、「食べる」と「生きる」は同義として使われます。食べるため、すなわち生きるために直接的に必要となるのが料理であり、それを自分はやらずに他人まかせにするというのは、「何が大切か」がきちんと判別できない証左であると思っています。
ただし、この「男」を「人」と置き換えることまでは、ちょっと僕にはできないかなと。伝統的に差別され、「料理はして当然」とされている女性の場合、料理をしない理由として、男には窺い知れぬものがあるかもしれないと思うからです。
よく「自分一人のために料理を作るのはむなしい」と料理をしない言い訳をする人がいますけど、とんでもない勘違いです。料理は、自分一人だけのためにしても非常に楽しく、また自分の体が欲している栄養を常に補給できますので、一人暮らしにとって心身の健康をたもつ要であると思います。
加えて、料理は「創作活動」としての側面もあります。自分だけのために作る料理は他人に喜んでもらうための打算がまったく介入しませんので、創作活動のなかでももっとも純粋なものの姿が立ち現れてくるとも思っています。
というわけで、きのう僕が晩飯に作ったのは「青椒肉絲ソース」。
これはマジでいいっすよ。新しく立ち上げたブログ『男の料理教室ブログ』に載せた青椒肉絲のレシピのなかで、「しょうゆ」の部分を「ウスターソース」に替えるだけです。しょうゆの分量は「大さじ1」としましたが、ウスターソースはしょうゆと比べて塩分が少ないので、もう少し多めに入れてもいいのかも。
ウスターソースは、焼きそばなど、豚肉と野菜を使った炒め物にふつうに使われるものですので、味的に違和感ないです。特に、関西などの、ウスターソースを天ぷらなどにもかけてしまう人にとっては「たまらない味」ではないでしょうか。
それから朝めしは「中華風雑炊」。
冷やご飯を利用して、ほぼ毎日作っています。
レシピをどこにも上げていませんので、作り方を簡単に書いておくと、
- 鍋に、水500cc、冷やご飯1人前、にんにく1かけとショウガ1センチ大、スパム(またはベーコン、ハム、ソーセージなど)30グラムくらい、玉ねぎ4分の1個をそれぞれ細かく刻んだの、それに紹興酒大さじ1、ナンプラー小さじ1、鶏ガラスープの素大さじ1、塩小さじ4分の1くらい、コショウ2~3振りを鍋に入れ、火にかける。
- 煮立ったら弱火にし、コトコト15分くらい煮る。
- ゴマ油小さじ1と粗挽きコショウ少々をかけて食べる。
です。材料を鍋に入れればあとは煮るだけなので、朝の支度をしているうちに出来上がるという企画です。