エスニックなゴーヤーチャンプルーにハマっている昨今。
「いやだって、ゴーヤーはパクチーにそっくりじゃないか……」
僕は思うわけである。じっさい日本の南方に位置する沖縄は、琉球国時代から、日本や中国とはもちろん、東南アジアともさまざまに行き来してきた。
だったら料理も、東南アジアの影響を受けているのは必然であるわけで、じっさいエスニックなピリ辛すっぱい味のゴーヤーチャンプルーは、これまで何通りか作ってきているけれど、ゴーヤーの苦味のある刺激的な味がよく合って、とてもウマイ。
そしてそのエスニック系料理に使われる材料として、まず思い浮かぶのは「エビ」である。
いや実は、僕はエスニック料理をそれほど食べたことはないから、具体的に何の料理にエビが入っているかといわれると、はっきりとは答えられない。
トムヤムクンにはエビが入っている気がするのだが、もしかしたら入っていないかもしれない。
でもべつにいいのである。
人間、世界中のすべてのことを知ることはできるわけがないのだから、多少わからないことがあったとしても、一歩を踏みだしてみる勇気は重要だ。
というわけで作ってみた、エビのエスニック・ゴーヤーチャンプルー。
これはマジで256.38回は死ぬから、ぜったいに作ってみるべきだ。
- エビ 100グラムくらい
は冷凍してあるやつを使う。
ビニール袋に入れて流水に、20分くらいひたして解凍し、水気をよくふき取ったあと、
- 塩 小さじ8分の1ほど(ほんのひとつまみ)
- コショウ 少々
- 酒 小さじ2分の1
をもみ込んで、
- 片栗粉 小さじ1
くらいをまぶしておく。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1
- にんにく 1~2かけ(みじん切り)
- 輪切り唐辛子 大さじ1くらい
- 木綿豆腐 200グラムほど(1センチ厚さくらいの食べやすい大きさに切る)
を入れて弱めの中火くらいにかけ、5分くらい、途中で豆腐をひっくり返し、豆腐にかるく焼き色がつく程度にじっくり炒める。
エビを入れてひと混ぜしたら、
- ゴーヤー 2分の1本(タテ半分に切り、スプーンでわたをかき出して、1~2ミリ幅に切る)
- 玉ねぎ 4分の1個(タテの薄切り)
を入れ、2~3混ぜして油をなじませ、
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- ナンプラー 小さじ1
- 塩 小さじ4分の1くらい
を入れる。
フタをして、ときどき全体を混ぜながら3~4分か、ゴーヤーが好みのやわらかさになるまで蒸し焼きにする。
- 酢 大さじ1
を入れ、ひと混ぜして皿に盛る
好みでレモン汁(ポッカレモン100)少々をかけてもいい。
エビとゴーヤーは、思ったとおり、ブリと大根に匹敵する相性だ。
そしてこのエビのエスニック・ゴーヤーチャンプルーが、ちょっと考えられないくらい酒に合うわけである。
ここまで酒に合ってしまうと、酒と料理が一体化してしまい、料理を食べているのか、酒を飲んでいるのか、わからなくなってしまうから、飲みすぎるのは仕方ないのだ。
「ボケはじめているかもね」
そうかもな。