きのうは、豚肉のニラ玉・日本的中華炒め。ニンニクと、しょうゆにみりんで味つけをしたもので、これが穏やかかつ上品な味になり、たまらないっす。
ダラダラしすぎなのは分かっているのだ。
何しろ朝は、目が覚めてもかならず二度寝、三度寝する。「もうこれ以上寝たくない」と思うまで寝て、はじめて起きることを決心する。
起きても、さらに布団のなかで、スマホでツイッターやらを見ながら、1時間くらいはダラダラする。やはり「もうこれ以上布団のなかにいたくない」と思ってはじめて、布団から出て支度をはじめる。
しかもおれは、昼寝をする。おなじことが、一日に2回、くり返されるのだ。
夜、家に帰ったら帰ったで、酒を飲む。やはりツイッターなどを見ながら、まずはツマミはなしで、飲みはじめる。そうするとツマミがないから、2~3杯飲むと「これ以上飲めない」という気になる。
その時点で食事を作りはじめるわけだが、食事を作る目的は、「作りながら酒を飲むため」となるわけだ。
何しろ食事を作りはじめると、ちょっとしたつまみ食いもできるし、鍋をしながら飲むと酒が進むことからもわかる通り、料理の作業はそれ自体が非常にいいツマミになる。
なので調理は、まずは酒を飲んでは、それからちょっと料理を作り、また飲んではちょっと作りということになり、たいへん時間がかかるのだ。
それからできた料理を食べるときには、また当然ダラダラ飲む。
以上のダラダラした時間を通算すると、朝2時間、昼2時間、夜5時間、計9時間くらいにはなるわけで、そのほかに睡眠し、ブログを更新しとなれば、仕事をする時間がなくなるのだ。
おかげできのうも、仕事はあまり進まなかった。
何とかしないといけないとは思うものの、おれはダラダラするために生きているから、とりあえずどうしようもないのである。
さてきのう、そうしてダラダラと作った料理は、豚肉のニラ玉炒め・日本的中華風。
きのうは急に寒くなった。年を取ると、寒さがツライ。体が温まるものを食べなければ、乗り切れない。
となれば、やはり「豚肉とニラ&ニンニク」なのだ。
以前は、もっとも体を温める食べ物は「鍋と熱燗」だと思っていた。しかしそれより、この豚肉とニラ&ニンニクのほうが効く。
鍋は、温かいものを食べることで、からだを物理的に温める。また熱燗は、さらにアルコールの作用により、からだの代謝を促進する。
でも物理的に温めたのは、冷めればそれで終わりだし、アルコールも数時間で分解されれば、それでおしまい。
それにたいして豚肉とニラ&ニンニクは、豚肉に含まれるビタミンB1やニラとニンニクに含まれる硫化アリルなどの作用により、エネルギーが作り出されるのを促進する。いわばからだに、自ら温かくなるよう仕向けるわけで、この作用は丸一日くらいはつづく。
なので豚肉とニラ&ニンニクを食べた翌日は、夕方までからだがポカポカしていて、この温まり方は、鍋に熱燗をはるかに凌ぐのだ。
さらにきのうは、ここに卵を加えて、豚肉のニラ玉とすることにした。卵も「完全食」といわれるくらい栄養があるわけだから、これは年寄りが、寒いときに食べる食事としては、完璧だ。
豚肉のニラ玉にニンニクを入れるわけだから、やはり中華風に炒めるのがいい。この場合中華風なら、味つけにはオイスターソースを使うのが定番になると思う。
でもきのうは、オイスターソースを使わずに、日本的なしょうゆ味ベースの味つけにすることにした。
でもしょうゆだけだと、コクが足りない。そこで登場するのが「みりん」なのだ。
「しょうゆとみりん(または砂糖)」は、日本ではもちろん、定番中の定番だ。でも中国では、砂糖をむき出しで味つけに使うことは少ないのだろうと思う。
ウー・ウェンが、「日本人は料理に砂糖を使うが、もっと素材の味を活かすことを考えてもいいのでは?」みたいなことを書いているのも見たことがある。たぶん中国人は、砂糖をつかう場合には、酢豚的に酢と合わせ、甘酸っぱい味つけにするのではないかと思う。
でもそれは、あくまで中国の話であり、日本で炒め物をするのなら、みりんや砂糖を使って問題ないのだ。
しょうゆとみりん(または砂糖)にニンニクを加えると、在日コリアンが発明した「焼肉のタレ」の味になる。
これは王道中の王道であるわけで、「日本風のニンニク味」を考える秘訣は、ここにあるのではないかと思う。
この「しょうゆ+みりん&ニンニク」に、唐辛子とゴマ油、さらにコショウを入れると、味はさらに整う。サッパリとしていながらコクがあり、試してみるのはおすすめだ。
豚肉のニラ玉は、まず卵をはじめに炒めておいて、最後に合わせるようにする。
作るのは大して難しいことはなく、ニラを炒め過ぎないようにするのがポイントといえばポイントだ。
フライパンに、サラダ油・大さじ1を入れて中火にかけ、溶き卵・3個分をじっくり炒める。あまり細かくかき混ぜず、8割がた固まるまで放置して、最後に大きく混ぜて、皿にとり出す。
あらためて、フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- ニンニクみじん切り 1かけ
- 種を出してちぎった鷹の爪 1本
を入れて、中火にかける。
ニンニクの風味が立ってきたら一旦火を止め、食べやすい大きさに切った豚こま肉・200グラムを広げて入れ、塩・1つまみ、コショウ・少々をふりかける。
ふたたび中火にかけて炒め、肉の色が変わったら、
- ざく切りにしたニラ 1把
- とり出しておいた卵
をもどし、ひと混ぜして、合わせておいた調味料を入れる。
調味料は、
- しょうゆ 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 塩 小さじ2分の1
全体を大きく混ぜたら、
- 片栗粉 小さじ1
- 水 小さじ2
を混ぜた水溶き片栗粉をまわし入れ、さらに全体をちょっと混ぜて、火を止める。
皿に盛り、粗挽きコショウをふりかける。
穏やかで上品な味で、これはたまらないっす。
あとは、わかめスープ。
頭とわたを取った煮干しとニンニク1かけ、乾燥わかめたっぷりを20~30分、わかめがトロトロになるまで煮て、酒と塩、淡口醤油、コショウ少々で味をつけ、きのうはさらに冷蔵庫に余っていた、厚揚としいたけ、ブロッコリーの茎を煮た。
お椀によそって、青ねぎとひねり潰したゴマをふる。
それに、白めし。
酒は、焼酎水わり。
ダラダラとしているせいで、きのうも寝たのは遅いのだ。なので必然的に、今日の朝起きたのも遅い。
本当は、日の出とともに活動をはじめる朝型生活が憧れなのだが、この調子では、それは死ぬまで無理なのだ。
「ちょっとは頑張ってみたらいいのに。」
そうだよな。
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