「豚肉と豆腐のキムチ汁」とは「キムチチゲ」のことなのだが、キムチチゲは「キムチ鍋」と訳されることもあるわけで、これは鍋ではないことを強調するために「キムチ汁」としてみた次第。
それでこのキムチ汁、僕はこれまで何度となく作ってきたのだけれど、きょう作ったこれが、過去最高にうまかった。
ポイントは、オイスターソースを小さじ1杯だけ入れたこと。
これまでも、キムチチゲのだしとして干し椎茸を使ったり、あさりを入れたりしたことはある。しかしオイスターソースはやはり強力なのである。豚肉と合うのはもちろん、キムチとの相性も申し分なく、非常にキレのいい味に仕上がった。
これはマジで593回死ねる。しかも干し椎茸やあさりを使うのとくらべ、ただオイスターソースを入れるだけだから作るのも異常に簡単。
初心者でも失敗する可能性はあまり思いつかないから、作ってみた方がいいのではないかと思う。
キムチ汁のポイントは、やはりキムチだ。買ってきたばかりのやつでなく、2週間くらいして発酵が進み、酸っぱくなったのを使うとうまい。
もし買ってきたばかりのやつを使うときでも、一昼夜、冷蔵庫に入れずに常温に出しておくだけでもぜんぜん違う。
大阪・鶴橋で買ったキムチなどを使うと最高だが、スーパーのキムチでも十分おいしいのができる。
作り方
フライパンに、
- ゴマ油 大さじ1
- ニンニク 1かけ(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ2
を入れ、その上に、
- 豚バラうす切り肉 100グラムとか(食べやすい大きさに切る)
を敷きつめて、さらにその上に、
- キムチ 100グラムくらい(=300グラム入りパック3分の1)
を敷き詰める。
フタをして弱火にかけ、時々混ぜながら10分くらい、じっくりと蒸し焼きにして味をひき出す。
うまいキムチチゲを作るには、まずはここで豚の脂とキムチのうまみをじっくり引き出しすことがポイントだ。それによってできる、さまざまなうまみが溶け込んだ油が、味のベースとなるのである。
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
を加え、1分ほど炒めて味をなじませ、
- 水 2カップ
- 豆腐 2分の1丁(1センチ厚さくらいの食べやすい大きさに切る)
を入れる。
5分ほど煮て、
- 長ねぎ 2分の1本(斜め切り)
- しめじ 3分の1袋(石づきを落としてバラす)
を加えてさらに2~3分煮る。
皿に盛り、粗挽きコショウを少々かける。
発酵が進んだキムチの酸味が、またたまらない。
しかも今朝は、もうガマンするのが馬鹿らしくなり、この豚肉と豆腐のキムチ汁を作りながら焼酎を1~2杯飲んだのだ。
キムチ汁がこれほどうまかったのは、酒で味覚が敏感になったこともあったかと思うのだが、おかげで食後、いつもは1時間する昼寝を2時間した。
「しっかりしてよ」
そうだよな。