親子丼はそば屋のご飯ものメニューとして定番中の定番であるわけだけれど、注文する人は意外に少ないのではないか。あっさりしているかガッツリしているかが中途半端で、あっさりとしたいなら蕎麦を、ガッツリ行きたい場合にはカツ丼を注文しそうな気がする。
そこで登場するのが、この中華風・親子丼だ。
これは、ベースは完全にふつうの親子丼で、そこにニンニクや豆板醤、オイスターソース、ゴマ油などを加えて中華風にパワーアップしたものになっている。
作り方は、途中まではふつうの親子丼とほぼおなじ、鶏肉と玉ねぎ、それに今回は青みのピーマンをしょうゆベースの汁で煮て、しかしそこに卵を溶き入れるのではなく、一旦片栗粉で閉じてから、卵スープ的に卵を散らすようにする。
粗挽きコショウをかけて食べれば、ガッツリした味わいながら食べ応えはトロトロで、ふつうの親子丼より833倍は死ねるのは確実だ。
つくるのは難しいことは全くなく、時間も大してかからない。初心者でも失敗なくできると思うから、試してみるべきである。
作り方
フライパンに、
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- ニンニク 1かけ (すり下ろし。入れなくても味的には問題ない)
- 豆板醤 小さじ1
- 鶏肉 100グラムくらい (これはもも肉。2センチ大くらいの食べやすい大きさに切る)
を入れて調味料を煮立て、弱火して2~3分、炒め煮して肉に味をしみさせる。
- 水 1カップ
- 玉ねぎ 2分の1個 (2センチ大くらいに切る)
- ピーマン 1個 (同上)
を入れて煮立て、ピーマンと玉ねぎがシャキシャキ感を残す程度に弱火で1~2分煮る。
- 片栗粉 小さじ1
- 水 小さじ1
の水溶き片栗粉を、全体を混ぜながら少しずつ加えてトロミをつける。
溶き卵・1個分を箸を伝わらせながらタラタラと入れ、さらに20~30回まぜてよく散らす。
- ゴマ油 小さじ1
- 酢 小さじ1
をたらし、ひと混ぜしてご飯を添えた皿に盛り、粗挽きコショウをかける。
これは天津丼的でありながら、鶏肉や玉ねぎ・ピーマンの食べ応えもあり、まじでウマイのだ。
ウソだと思うなら、つくってみればいいのである。
そしてこれは、べつに丼にせずそのまま酒の肴にしても抜群にいいはずなのに、今朝も「朝だから」という訳の分からない理由で酒を飲まなかったのだ。
朝だから酒を飲んではいけないなど誰も決めてはいないわけで、こんな自主規制をしていたら、この先不幸な世の中になるのではないかと心配だ。
「ならないよ」
そうだよな。