きのうは、まぐろとピーマンの中華風・甘酢あんかけ。サッと炒めた、プリプリのまぐろと、シャキシャキのピーマンが、トロリ甘酢あんに絡んでいるという企画で、これは参った。
毎日飲み過ぎるという醜態を、相も変わらずさらしている。きのうも当然飲み過ぎた。
仕事を終えて家に帰ると、ツイッターをチェックしながら、まず焼酎水わりを1杯のむ。これはまあ、普通といえることだろう。
飲み終わったら、すぐ飯を作り始めればいいのに、「もう一杯飲んでから」となるわけだ。
この2杯めを飲み終わった時点で、もう普通に酔っ払った状態になっている。
それではこの2杯めを飲み終わって、飯を作り始めるのかといえば、そうはならないのである。もう1杯酒を作って、今度は「何をどうやって作るか」を、チマチマと考え始める。
3杯めを飲み終わるころには、構想はだいたいまとまる。それで作り始めればいいのに、またしてもそうはならない。
今度は、その構想を点検するために、さらにもう1杯、酒を作ってしまうのだ。
「食べたいものを頭に思い浮かべながら、空きっ腹をかかえて酒を飲む」というのが、また気分がいいのだ。
おまけに空きっ腹だから、酒がうまいときている。
この酒を飲みおわった時点で、「これ以上飲むと飯が作れなくなる」というくらい、酔っ払っている。そうなってようやく飯を作り始めるから、もう終着地点はみえている。
飯を作っているあいだにさらに4~5杯、飯を食いながら2~3杯飲むわけで、最後は完全に泥酔状態になるのである。
我ながら、この酒の飲み方は、どうかと思う。酒を飲む量と時間を減らせれば、もうちょっと効率的に暮らせるはずだ。
でもどうしても、エスカレーターを昇るかのように、毎日おなじことをくり返してしまうのだ。
さてそういうわけで、きのう考えに考え抜いて、作った料理は、まぐろとピーマンの中華風・甘酢あんかけ。
「きょうの料理」のツイートで、こういうのを見たからだ。
【まぐろとピーマンの炒め物】まぐろ版のチンジャオロウスーのような一品です。甘辛のたれは、食欲をそそる味で、ご飯のおかずにもってこいですよ。 https://t.co/Ggucu5y236
#レシピ #minkyou— みんなのきょうの料理 (@m_kyounoryouri) November 17, 2015
このレシピでは、まぐろの刺身とピーマンを油で炒め、てりやきのタレで仕上げるようになっている。魚を炒められるようになると、メニューの幅がまた広がるし、調味料も作り方も、シンプルだ。
それで早速、見切り品のまぐろの刺し身を買い求めた。
この料理は、まさに見切り品を使うのがふさわしい。
それでその作り方を考えるに、やはりニンニクを使いたい。上の料理にしても、元々は中華風だったところから、ニンニクを外しているはずだ。
なので初めにニンニクと鷹の爪を炒め、合わせ調味料には、酒とみりん、しょうゆと砂糖に加えて、酢とゴマ油それぞれ少々を加えることにする。
中華料理では、砂糖の甘味を、むき出しでは使わないのではないかと思う。かならず酢を加えるはずだ。
そうすると、唐辛子の辛みと合わせて「甘辛酸っぱい味」になり、これがまた、実にいいのだ。
この料理は、コツとしては、とにかく炒め過ぎないことだと思う。まぐろは刺身用なのだから、生でも食べられるものなわけだし、ピーマンも、火を通すのは本当に一瞬にしないと、ヘタっとやわらかくなってしまう。
なので、火を通す時間は、まぐろで30秒、ピーマンは20~30秒で十分。
あとは、調味料をからめてでき上がりという話となる。
まぐろには、大さじ1くらいの片栗粉をまぶしておく。
それから合わせ調味料、
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 酢 小さじ2
- ゴマ油 小さじ1
を、よく混ぜ溶かしておく。
フライパンに、
- サラダ油 大さじ1~2
- 包丁の腹で押しつぶしたニンニク 1かけ
- 鷹の爪 2本
を入れて中火にかけ、2~3分、鷹の爪は真っ黒になり、ニンニクはきつね色になるまでじっくり熱する。
まぐろを入れ、色が変わるまで30秒くらい炒める。
適当と思われる大きさ(どうでもいい)に切ったピーマン・2個を入れ、20~30秒炒めたら、強火にし、合わせ調味料を入れる。
フライパンを揺すりながら混ぜ、調味料にトロミがついてきたら、火から上げる。
というわけででき上がった、まぐろとピーマンの中華風・甘酢あんかけ。
これは、参った。
作る前は、「中華風・てりやき」になるかと思っていた。しかし作ってみたら、「甘酢あんかけ」だったのだ。
「なるほど、中華風てりやき味は、甘酢あんかけだったのか」
と、あらためて合点がいった次第。
甘酢あんかけなのだから、これが魚に合うのは言うまでもないことだ。ピーマンも、甘酢あんかけに入れる野菜として打ってつけなわけだから、これはまさに、ゴールデン・メニューといえることになる。
その甘酢あんがたっぷり絡んだ、サッと火を通したプリプリのまぐろと、シャキシャキのピーマン。
「たまらない」のひとことだ。
これは、タラなどの白身魚を使ってもうまいのはもちろんだし、野菜も、玉ねぎやニンジンを加えてもいいと思う。
(ただし玉ねぎやニンジンを加える場合、ピーマンより火が通りにくいから、先に炒めて、皿に取り出しておくようにしたほうがいいと思う)
あとは、ブロッコリーの豚汁。
煮干しだしに酒・少々と赤出しみそで味をつけ、油あげとブロッコリーの茎を煮て、最後に豚こま肉とブロッコリーの房をサッと煮る。
それに、白めし。
酒は、焼酎水わり。
夜の9時に飲み始め、飯を作り始めるのは10時半、食べ終わるのは1時。
「まったく何をやっているのだ」と、思う毎日なのである。
「反省だけなら猿でもできるよ。」
そうだよな。
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