差別主義者へのカウンターは、疲れるのだ。デモも、声を上げながら2時間ほどを歩くから、もちろんそれなりには疲れるが、カウンターはその10倍は疲れる。
きのうも京都・西院で人種差別団体「日本京津会」によるヘイトスピーチがあり、そのカウンターへ出かけてきた。
何しろ「人種差別」という、人間として最低の悪意と対峙しなければならないし、差別主義者どものヘイトスピーチを浴びなければならないから、そのことでまず精神的に、とても疲れる。
さらにまだヘイトスピーチを規制する法律が成立していないため、本来なら犯罪であるヘイトスピーチを規制すべき警察が、逆にカウンターの抗議を過度に規制してくる。その規制をかいくぐって抗議しないといけないので、それがさらに疲れを増すこととなる。
2時間の抗議が終わるときには、心底ぐったり、脱力するのである。
きのうはカウンターが終わってから、仲間と慰労会をした。
酒はもちろん、ある程度の疲れは取ってくれるが、それだけでは、カウンター後の重度の疲れを取るには足りない。
シメに何か、本当に疲れが取れるものを食べることが必要だ。
そこで家に帰って作ったのが、ニラたっぷりの豚キムチラーメン。
疲れたときの酒のシメには、これを食べるべきである。
疲れを取るのに必要なのは、体内のエネルギー生産を活発にしてやることだ。キムチには、そのために効果が高いビタミンB1と硫化アリルがどちらも含まれている。
ここに豚肉とニラを加えると、その効果はさらに増す。豚肉には、食品すべての中でトップレベルの量のビタミンB1が含まれ、またニラにも、やはりトップレベルで硫化アリルが含まれているからだ。
ニラたっぷりの豚キムチは、疲れを取るには最強で、しかもそれをラーメンに仕立てれば、酒のシメにも打ってつけというわけである。
ラーメンは、麺にこだわる人も多いと思うが、おれはさしてこだわらない。
その場合には「ゆで麺」を使うのが、スープでさっと煮込むだけでいいから簡単だ。
それからきのうは、翌日の昼飯にすることを考え、2食分を作った。
1食分なら、分量をすべて半分にしてもらえば問題ない。
鍋にゴマ油・大さじ3を引き、細切りのショウガ・2センチ大分を散らして豚こま肉・200グラムを広げ、その上に、キムチ・200グラムを乗せて、キムチの汁・少々をかける。
このまま5~10分置いて、まず豚肉に下味をつける。
鍋にフタをし、強めの弱火くらいにかけ、時々混ぜながら5分ほど蒸し焼きにする。
これは、
- 豚肉の脂を出す
- キムチのうまみを出す
- ゴマ油と豚肉の脂にショウガとキムチのうまみを溶かす
ことが目的だ。
水・3カップを入れ、煮立ってきたらごくごく小さく沸き立つくらいの弱火にし、10分ほど煮て豚肉とキムチのだしを取る。
ここで煮立ててしまうと豚肉が硬くなるので、火は小さくするのがポイントだ。
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ1
- 醤油 大さじ1+2分の1
- 塩 少々
で味つけする。
ざく切りにしたニラ・1把とゆで麺を加え、1分ほど煮て火を止める。
どんぶりによそい、生卵を割り落とすはずが、きのうは忘れた。
「これは、うまい、、」
キムチのうまみが溶け出したピリ辛の油が、またたまらない。
酒は、冷や酒。
きのうは飲み屋で、生ビールを1杯と日本酒2合を飲んで帰った。それでさらに、ラーメンを作りながら酒を2合、食べながら1合飲んだわけで、日本酒5合は明らかに飲み過ぎだ。
おかげできょうは、豚キムラーメンのおかげで疲れはバッチリ取れたものの、酒はたっぷり残ってしまったわけである。
「バカだよね。」
ほんとにな。