ナスと万願寺とうがらしが最高の相性なのは、ナスとピーマンを想像してみれば分かる。ただしピーマンと違って万願寺とうがらしは、煮込んでもおいしいのが持ち味だ。
だしにちりめんじゃこを使えば、調理時間は10分あまり。それだけでしみじみとした、夏の味が楽しめる。
万願寺とうがらしはナスといっしょにに煮込むとウマイ
万願寺とうがらしはピーマンと甘長とうがらし(伏見とうがらし)をかけ合わせたものだとか。なので味の第一印象は「ピーマン」だ。
しかし万願寺とうがらしがピーマンと大きく違うのは、「煮込んで使えること」。
ピーマンは、煮込むとやわらかくなり過ぎる。それに対して万願寺とうがらしは繊維が強く、煮込んでも歯応えを失わない。
肉厚の万願寺とうがらしが、煮込まれて味を吸い、もっちりとした食べ応えになるのが「たまらない」わけである。
ピーマンと似ているから、万願寺とうがらしとナスの相性がバツグンなのは、言うまでもない話である。万願寺とうがらしとナスの煮浸しは、だしにちりめんじゃこを使えば、調理時間は10分あまり。
あっという間にできるのに、これがまた、実にウマイ。しみじみとした夏の味が楽しめる。
ナスを煮る場合、気を付けないといけないのは「煮時間」だ。すぐに火が通るから、やわらかくなり過ぎる危険がある。
トロミのない煮汁で煮た場合、ナスの煮込み時間の目安は「5分」。そのあたりになったら箸で固さを確かめるなどし、「よし」となったらすぐ火を止める。
万願寺とうがらしとナスの煮浸し 作り方
フライパンにゴマ油・大さじ1を引いて中火にかけ、皮をタテに縞に剥き、3センチ大くらいの乱切りにしたナス・2本を、じっくり炒める。
4~5分炒め、「ナスがしんなりしてきた」と思ったら、ゴマ油・小さじ1くらいを足し、
- ヘタとわたを取り、3センチ大くらいに切った万願寺とうがらし 3本
- ちりめんじゃこ 大さじ1
を入れて、さらに1分ほど、サッと炒める。
- 水 1カップ
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 淡口醤油 大さじ1
- 食べやすい大きさに切った油あげ 2分の1枚
を加え、落としブタをして弱火で5分くらい、ナスがちょうど良いやわらかさになるまで煮る。
火を止めたら、そのまましばらく置き、味をしみさせる。
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冷やして食べてもまたウマイ
皿に盛り、一味をふって食べる。
味を吸った油あげが、ほっこりとさせてくれる。
それからこれは、冷やして食べるとまたいいのである。
そうめんにかけたりすると、死ぬかと思うほどうまい。
あとは、とろろ昆布の吸物・梅干し入り。
ツナサラダ。
それに、キムチ。
酒は、冷や酒。
きのうは朝と昼にけっこうガッツリ食べたから、夜になっても腹が減らず、料理は軽いものにしたのである。しかし腹が減っていなくても、酒は飲む。
炭水化物を用意しなかったから、その分、さらに酒が進む。
おかげでまた飲み過ぎてしまったわけだが、飲みたいものを飲みたいだけ飲んで、悪いことなどないのである。
「仕事に差し障りのない範囲でね。」
そうだよな。